e-bike試乗レビュー
移住先の長野県でe-bikeが大活躍!! 生活も趣味も捗る予感の生活に同行してきた
2023年10月23日 09:05
e-bike Watchには何度も登場してもらっている「へーきち」さん。4台のe-bikeを所有し、筆者の周りでもトップクラスにe-bikeにハマって、そして活用している人です。以前は埼玉県在住でしたが、半年ほど前に長野県に移住。e-bike生活もさらに充実しているとの情報を得たので、その生活に少し同行させてもらいました。
e-bikeとの相性が良い地域かも
現在も都内の会社に勤務されていますが、リモートワークが拡大し、オフィスへ出勤する頻度が減ったことから地方移住を考えるようになったとのこと。長野県・小諸市を選んだのは、高齢のご両親が暮らす実家に近いことが理由でした。
「決してe-MTBで走れるトレイルがたくさんありそうだから……ではないですよ(笑)。この周辺はクルマ社会ですが、e-bikeを活用すればクルマに頼らない生活もできるなと考えていました」
特に活躍しているのが、高校生の娘さんが通学用に使っているというトレック「Verve+ 2 Lowstep」。学校までは約10kmの距離があり、駅からもあまり近くないので通学にはe-bikeが活躍。行きは下り基調ですが、その分帰り道が上り坂になるのでe-bikeが重宝するシチュエーションです。そうした位置にある学校なので自転車通学はあまりいないそうです。ローステップなので乗りやすく、300Whのバッテリーサイズも十分とのこと。娘さんともお話する機会がありましたが、帰りの上り坂でロードバイクと遭遇すると「ごめんなさい!」と心で謝りながら追い越しているそうです。そして、すでに走行距離が1,500kmを超えて、バッテリーの充電タイミングもすっかり把握しており、快適なe-bike通学のようでした。
ちなみに高校生活3年間の電車通学時の交通費(通学定期代や最寄り駅間の自転車など)とe-bikeの価格を比較したら、ほとんど差がなかったそうです。そして、通学時で片道1時間は時短になっています。1日で2時間、3年間の通学を考えると、タイパも抜群に良いことになります。
仕事は基本的に在宅で、月に数回は東京のオフィスへ出社しているというへーきちさん。その際も片道2時間で通勤できるというのも、この場所を選んだ理由の1つだったようです。在宅での仕事が終わると、買い物や実家に顔を出すついでに周辺のライドを楽しんだりもしているとか。そんな軽いライドに同行させてもらいました。
クルマが移動手段の中心にある地域ですが、e-bikeで走ってみると爽快なルートが多く、坂道も苦にならないのでかなりe-bikeと相性が良いと感じました。各家庭に“1人1台”というレベルでクルマがありますが、その移動をe-bikeで置き換えることができれば、地球環境への貢献にもなりますし、よく課題として挙げられる高齢者の免許返納後の移動手段としても可能性が広がりそうです。
休日には家族でe-bikeライドも楽しむ
休日には家族でe-bikeライドやSUPなどのアウトドアアクティビティも楽しんでいるとのことで、そのライドにも同行させてもらいました。クルマに2台のe-bikeを積み込み、6歳の息子さんはチャイルドトレーラーに乗せるスタイル。アシストのあるe-bikeのメリットが活きる方法です。
向かったのは蓼科山麓にある女神湖。SUPやカヤックなども、この女神湖で楽しんでいるそうですが、この日はe-bikeライドなので女神湖から白樺湖を回るルートを走りました。この2つの湖の間には結構な高低差があるので、行きは坂道を気持ち良く下ります。e-MTBの強力な制動力があるので、トレーラーを引いていても安心して下って行けるとのこと。
昼食は女神湖近くのお蕎麦屋さんに行く予定だったので、白樺湖から女神湖に戻ります。約6kmの道のりで150m上るので、それなりに斜度がありますが、e-bikeなら体力的にも余裕を持って上れます。とはいえ、トレーラーを引いているのでボッシュ製のパワフルなドライブユニットが頼もしく感じるところです。
取材時は引っ越して半年ということで、e-bikeで走れるルートやトレイルなどはまだまだ探索中とのことでしたが、この日一緒に走らせてもらったルートだけでもこの地域の魅力が十分に感じられました。e-bikeが移住の理由ではないとのことでしたが、e-bikeを楽しむためだけでも、個人的にはちょっと移住したくなってしまうくらい魅力的な場所でした。次はトレイルライドを一緒に楽しむためにお邪魔したいと企んでいます。