e-bike試乗レビュー

ミヤタ新型ステップインe-bikeを試乗。標準装備充実でチャイルドシート装着も可能

ミヤタ「CRUISE i URBAN 5080」。価格は440,000円

読者のみなさんはミヤタサイクル「CRUISE(クルーズ)」シリーズのステップインフレームのモデルを覚えているでしょうか? 2021年末に発表されたモデルですが、社会情勢の影響もあって発売が遅れて、正直我々も忘れそうになっていました。

「CRUISE」は日本のe-bike市場でいち早く登場した誰でも乗りやすいクロスバイクe-bike。初期モデルはバッテリー外付けタイプで、シマノSTEPS「E8080シリーズ」を搭載。その後、マイナーチェンジなども行なわれましたが、現在はインチューブタイプの「CRUISE i 6180」「CRUISE i 5080」が発売されています。そして、そこに「CRUISE i URBAN(アーバン) 5080」もようやくラインナップに加わりました。

「CRUISE i URBAN 5080」はどんなe-bike?

上述のように「CRUISE」は、これからスポーツバイクを始めたいような人にも乗りやすいクロスバイクモデル。さらに、乗りやすいステップインフレームを採用したモデルが「CRUISE i URBAN 5080」です。

クロスバイク「CRUISE i 6180」
トップチューブがないステップインフレーム「CRUISE i URBAN 5080」はより誰でも乗りやすいモデルに。フレームサイズは42cm(適応身長155cm~)

シマノバイカーズフェスティバル取材時にようやく試乗することができました。あらためて車体をご紹介しましょう。

カラーは写真のアイスブルーとブラックの2色。アイスブルーのカラーリングに惹かれる人も多そう
ハンドルはこんな感じ。エルゴグリップも含めて乗りやすさを重視
ドライブユニットはシマノSTEPS「E5080」シリーズを搭載。定格出力は250W、最大トルクは40Nm
バッテリー容量は418Wh(36V/11.6Ah)は取り外し可能なインチューブタイプ
車体本体からの充電も可能。1充電あたりの最大素行距離はECOモード(105km)、NORMALモード(80km)、HIGHモード(70km)
操作スイッチ一体型ディスプレイ。スペック上はECOモード105kmだが、実際は135kmの表示。e-bikeはスペック以上に走行できるのも特徴
ディレイラーはシマノ内装5速
DI2ではないのでギアチェンジが必要
クッション性も高いサドル
シマノ製ローラーブレーキ

車体に向いてないグラベルを走る。

試乗経験がある人は想像つくかもしれませんが、しっかりしたe-bikeなら内装5速でも快適に走れます。なので、シマノバイカーズフェスティバルではグラベルロードが用意されていたので、メーカーにも許可を取って走ってみました。

よく「ドライブユニットの最大トルク=走行性能」という印象を持っている人にも会いますが、本格的なトレイル(遊び方や走り方)でなければ、あまり意識する必要もないかと思います。今回はシマノSTEPS「E5080シリーズ」ですが、車体もしっかりしていれば走るトルク数値に縛られる必要はないと考えています。

富士見パノラマリゾート付近の坂。前を走るのはE-MTBツアー参加者。舗装路は予想どおりまったく問題なく走れます
そしてグラベルロードへ突入

実際にグラベルロードもほぼ走れました。最後に待ち構えていた草が伸びまくった急斜面は上り切れませんでしたが、それは(ライダーの脚力もありますが)基本的にはタイヤのグリップ力の問題。試乗車で転ぶわけにもいかないので緊張しながら走りましたが、舗装路以外でも問題なさそうです(そういう遊びのバイクではないですが)。シマノバイカーズフェスティバルの会場の富士見パノラマリゾートはかなりの急坂を上っていきますが、最大トルク40Nmのアシストと内装5速の組み合わせでもまったく問題ありませんでした。タイヤサイズは700×40Cなので、街乗り中心なら走る道に悩むこともないでしょう。

e-bike専用の負荷を考慮した専用タイヤ。サイズは700×40C

標準装備に加えてチャイルドシート装着も可能

これからe-bikeを楽しみたい、子乗せタイプの電動アシスト自転車を検討している人にオススメのモデルです。前後フェンダー、バッテリー給電式の前後ライト、キックスタンド、サークルロック、リアキャリアまで標準装備も充実。ヘルメットを除けば、車体を購入すればほかのオプションを用意する必要もありません。

バッテリー給電式のフロントライトを標準装備
リアライト
サークルロック
カギはバッテリーロックと共通

e-bikeではチャイルドシートを装着できるモデルが少ないですが、「CRUISE i URBAN 5080」は標準装備のリアキャリアにチャイルドシートも装着できます(両立スタンドへの変更が必要)。子乗せ期間終了後に趣味や街乗りでe-bikeを楽しみたい人は検討してはいかがでしょうか。また、家族でもシェアしやすいモデルだと思うので、一家に一台欲しいと考えている方にもオススメできそうです。

リアキャリア
最大積載量27kgで、チャイルドシート装着が可能
BAAや型式認定など取得で安心
e-bike部