e-bike試乗レビュー

ロードバイク女子がe-bikeデビュー!! BESVセカンドブランド「VOTANI」のミニベロ「H3」は街乗りにピッタリ

BESVセカンドブランド「VOTANI」のミニベロ「H3」でe-bikeデビュー!!

トラベル Watchで旅記事「ボーカリスト琴音の音楽旅」を執筆している琴音です。旅好きの私ですが、もう1つ好きなものは自転車。普段はロードバイクに乗っていて都内の移動だったら、田町~吉祥寺の往復約40kmもロードバイクで行ってしまいます。今までの最長サイクリング距離は80kmです。その時は坂の少ないサイクリングロードを走りました。

しかし、サイクリングロードと違い都内の移動は坂が多い! 私は普段からジムでトレーニングしているのですが、やはりスクワット後の坂はしんどい。どれだけ坂を避けるかに命かけてる! と言っても過言ではありません。街乗りサイクリストのみなさま、ご共感いただけるのではないでしょうか。

今まではロードバイク一筋でしたが、最近は日本でもe-bikeが増え、坂道を楽々上れてしまうというのでとても気になっていました。

今回e-bike部よりお声がけいただき、街乗り仕様の「VOTANI(ヴォターニ)」のミニベロe-bike「H3(エイチスリー)」をお借りすることに。私にとって、初めての電動アシスト付きの自転車です。

「H3」。カラーはメタリックグレー。このほかメタリックブルーもあります
メーカー名VOTANI
製品名H3
実売価格132,000円

BESVのe-bikeはさまざまなラインナップがありますが、H3は5月に発表されたセカンドブランド「VOTANI」の製品。e-bike専業メーカーであるBESVのアシスト制御技術やフレームデザインのノウハウを集約しながら、通勤や通学など気軽に日常使いできるよう、価格と性能を追求したとのことです。価格は132,000円なので、確かに電動アシスト付きの自転車では求めやすい値段といえそう。

ドライブユニットはBESVオリジナル、ギアはシマノ「NEXUS」内装3段を採用しています。バッテリー容量は36V/7.0Ahで、最長走行距離は約80km。1回あたりの充電時間は約3.5時間です。前後に泥除け(フェンダー)もあるので、雨の日でも気兼ねなく乗れちゃいます。

ギアはシマノ「NEXUS」内装3段

謎の無敵感! なめらかなサポートで初e-bikeも違和感なし

アシストレベルは「1~3」の3段階に切り替えられ、このほかペダルを踏む力によってアシストを自動で切り替えてくれるオートアシストモードを搭載。初めはオートアシストモードに設定して、坂を上ってみました。

「むむ!? な、なんだこの無敵感は!」フワッとサポートされ、坂なのにまったくつらくない、新感覚。不自然なサポートじゃないので、初めての電動アシストでも、違和感なく乗れました。内装3段のギアとアシストを組み合わせれば、体力に自信のない女性でも長距離移動が可能です。

初めてでも違和感なく乗れました

H3は通勤や通学にピッタリ、とのことで真ん中に荷物入れ(センターバスケット)があります。こちらが、飲み物や鍵、ちょっとしたものやA4サイズのバッグも入るのでとっても便利。

ただ、私の身長は167cmですが、少し乗り降りの時に気を付けないと脚が引っかかりました。センターバスケットは取り外し可能で、オプションで前カゴ(フロントキャリア、耐荷重10kg)、後ろカゴ(リアキャリア、耐荷重25kg)の取り付けも可能です。自身のライフスタイルに合わせて、カスタムできます。

センターバスケットに荷物を入れた全体像
ドリンクボトル、ミニバッグ、鍵を入れました
オプションでフロントキャリア、リアキャリアの取り付け可能

e-bikeは車体が重いのでは? と思っていたのですが、このH3は19.7kgで一般的な電動アシスト自転車に比べて軽いです。もし倒れてしまっても、女性1人で起こせます。

走行距離はモード1で約80km、2で約60km、3で約45kmです。東京駅から新宿駅までが約6.5kmなので、都心部の移動であれば充分すぎる容量です。実際、私は3回くらい乗って充電、というペースでした。

うっかり充電し忘れて途中でバッテリーが切れてしまっても、H3は普通の自転車と同じペダル感覚で軽快に乗れます。

バッテリーは、中央のバッテリーユニットを鍵で開けて抜き出します。そして、付属のアダプターで充電。再度ユニットにバッテリーを戻す際も施錠が必要です。

付属の充電アダプター、バッテリーユニット開閉用の鍵
バッテリー充電中はランプが赤く点灯します
ケーブルを差し込んで充電
充電する際はバッテリーを取り外します
充電後、バッテリーを戻す際も鍵が必要。施錠します

都内を移動していて印象的だったのは、神宮前交差点から表参道交差点までの長い坂に遭遇したとき。ここは傾斜はゆるいのですが距離が長く、ロードバイクだとずっと上らなきゃいけないのが地味につらい。

そこを、このH3のオートアシストモードで登ってみると! まさに魔法の絨毯、私はジャスミン? あれ、アラジンが見えないけど……などと思っているうちに到着。坂の多い街乗りには、本当にピッタリだと思います。

街乗りで本領発揮!! オートアシストモードとフロントサスペンション

3段階のアシストのうち、私はギア3でオートアシストモードで乗ることが多かったです。平坦な道では緩やかなアシスト、坂になると一気に力強くサポートしてくれます。道によって臨機応変に対応してくれて正に縁の下の力持ち。いちいちモードを切り替えなくて良いので、このモードばっかり使ってました。

電源を入れました。青い点がバッテリー残量、SPEED表示も
TRIP
RANGE
アシストは1~3の3段階に切り替え
Aがオートアシストモード
基本的にオートアシストに設定して運転していました

普段ロードバイクに乗っていると、車道から歩道に乗り入れる時の段差でストレスを感じます。が、このH3はフロントサスペンションのおかげで振動も気になりません。舗装がイマイチな車道を走っても、タイヤの太さとフロントサスペンションのおかげでノーストレス。本来、ロードバイクは街乗り用ではなくレース用、という言葉が脳内を駆け巡る……。

もちろん、Myロードバイクも愛しています。が、正直街乗りは圧倒的にH3のほうが安全に楽に移動できます。スピード面ではミニベロということもあり、アシストありでもロードバイクのほうが速かったです。

20×1.75タイヤで段差や舗装の悪い道でもストレスなし
安定感のあるスタンドを標準装備

e-bikeといえばスポーツタイプの空気入れ(仏式バルブ用)かな?と思いきやこのH3は通常のママチャリと同じ空気入れ(英式バルブ用)で大丈夫でした。

標準装備のサドルは、クッション性もありつつもスタイリッシュな形で痛くなりません。夜間のライトも自動点灯です。

英式バルブ用空気入れでOK
自動点灯のフロントライト
クッション性とファッション性を兼ね備えたサドル
前後も調整可能
横のコックを捻って高さ調節
足長選手権? 長身男性でも余裕ありそう
ハンドルグリップも握りやすく、手が痛くならない
前から見たところ

女性がもっと気軽にe-bikeを楽しめるグッズ

そして、女性はファッションも気になると思います。ロードバイクなどスポーツタイプの自転車だと、バッグはリュック、スパッツやスキニーなどのタイトなボトムスでなければ乗れません。

ミニベロだとボトムスも幅を持たせられるし、H3ならセンターバスケットもあるのでリュック以外のバッグも持てます。ヘアスタイルが崩れるのが嫌だったり、スポーティー過ぎてヘルメットを持っていない女性も多いと思います。今回一緒にお借りしたthousand(サウザンド)のヘルメットは丸いシルエットがかわいらしく、色のバリエーションがあるのでファッションにも取り入れやすいのではないでしょうか。

ヴィーガンレザーを使用したアゴ紐もかわいいです。私は、ヘルメットで潰れた髪をカバーする為にキャップなど帽子を被って自転車に乗ることが多いです。帽子の上からでも、かわいく着用できます。ロゴキャップを外して、鍵に通して一緒に施錠も可能。ヘルメット着用で万が一事故に遭った時も、ダメージを減らせます。もっとヘルメット着用率が上がれば、と私は常々思っています。

thaosandのヘルメット、カラーはWillowbrook mint
ヴィーガンレザーの茶色いストラップがおしゃれ
キャップを外すと、ここに鍵を通して自転車と一緒に施錠できます

生まれて初めてのe-bike体験。新たな世界を知り、さらにサイクリングライフが楽しめそうです。新型コロナウイルス流行下で、通勤や通学にできるだけ楽に自転車移動したい、でも体力に自信がない……と思っている方にH3はとってもオススメです。

今回、初めてのe-bike体験でスムースなアシストに感動しました。今回は街乗りに適したミニベロe-bikeでしたが、今度はスポーツタイプのe-bikeで長距離ライドにも挑戦してみたいと思います。これからさらに楽しいサイクリングライフが過ごせそうです。

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。たまにアルトサックスも吹きます。1986年10月10日生まれ。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/