e-bike試乗レビュー
トレックのフルサスe-bike「Rail 9.7」と神鍋のe-MTB専用コースを初体験!! グランピングや豊富なアクティビティで家族サービスも【後編】
2020年1月9日 00:00
前編では、「UP MTB PARK IN KANNABE」のe-MTB専用コースを一足早く体験。初心者の筆者が、トレックの貴重なフルサスe-MTB「Rail 9.7」を楽しみまくったことをご紹介した。後編ではMTBコース以外の「アップ神鍋」の楽しみ方をご紹介しよう。e-MTBに乗りたいけど、家族はぜんぜん興味ないから……というお父さんは特に必読!!
周辺観光もナイトライフも充実! 温泉&グランピングで一日の疲れを癒す
ヒルクライムもダウンヒルでかなり走りこんで息が相当上がったりしたが、足の筋肉痛は一切なし。とはいえ、体はいい具合に疲れてスポーツをした感じだ。e-bike部の他のメンバーはまだ体力余っているので、プロライダーの阿藤氏に八反の滝まで案内してもらった。つーか、いちばんキツかったのは、滝の麓まで歩く何百段という階段だった(笑)
「アップかんなべ」がある神鍋高原は、おいしいそば屋だけでなく、キャンプ場や道の駅、温泉施設まであってナイトライフも充実。特に家族で来訪したときに喜ばれるだろう。
観光を終えて戻ったあとは、露天風呂もある温泉で体と心を癒した。話題のグランピング施設もあり、e-bikeメンバーで初めてのグランピングも体験。グランピングとは、テント張りや、自炊の煩わしさがないキャンプのこと。インディアンテントのように円錐状の広い部屋で快適に過ごせて、屋外でBBQなどの夕食をふるまってくれるというものだ。アメニティなども充実しているので、ホテル宿泊となんら変わらない感覚で、アウトドアのエッセンスと自然を感じられる。
特にオススメしたいのは、夕食後の夜の天井。焚き火に当たりながら空を見上げると、都会では絶対に見られない星々の数に感動するはず。あまりに星が多すぎて、星座に詳しくてもどこにあるのか見極めるが難しい。奥さんや彼女、家族を連れて行ってあげたら、間違いなく一生に残る風景となるだろう。
さらにコンビニやコインランドリー(えっ!)まで、自転車で行ける範囲にあるので、持ってくる物を忘れたら買い出しへ、泥だらけになって服を洗うときにも便利。e-bikeや自転車で動きやすい。それが神鍋だ。
初心者でもソロで飛べる! 100m上空もタンデムで鳥になる
e-MTBは楽しいが、さすがに家族を引き連れて2日間も……という場合は、それ以外のアクティビティにチャレンジするのもいいだろう。熱気球で上空から鳥取(場合によっては砂丘も見える)を眺めたり、緑の天然芝でグラススキーやスノボで遊ぶもOK。パターゴルフやキックボードバギーなどなど。さらにヒルクライムは辛いけど、ダウンヒルを爽快にMTBで駆け抜けたいという場合は、自転車専用のリフトに乗ってダウンヒルだけの体験もOK。
今回筆者がトライしたのは、バラグライダーだ。地元でさまざまなアクティビティスクールを開催する一方で、ライブハウスも営むアレックスジャパンの長谷川さんにお世話になった。
初めてのパラグライダーだが、数十分の基本講習を受けて高さ30mほどの斜面から、一人で飛び立つ。初飛行は「坂から転げ落ちる勢いで走る」という加減がわからず、尻餅をついて終わりだった。しかし2回目の飛行で、空中に飛び上がることができた。長谷川さん曰く「センスいい」ということだが、お世辞か本音かはわからない。でも、先生を信用して度胸で飛ぶことは間違いない。
続いては軽自動車で山頂まで登り、高さ100mからの飛行。練習をすればソロでも飛行可能だが、時間との兼ね合いで今回は先生とタンデムフライト。ちなみに体験コースで、この高さからソロフライトできるのは、世界でも神鍋だけだという。
タンデムフライトとはいえ、本気でかからないと、風に押し戻されてしまうから侮れない。なんとかテイクオフして上空を旋回しながら、神鍋の山々を眺めるのは最高の気分だ。言葉は陳腐だが「まるで鳥になったよう」としかいえない。もしくはGoogleアースでいちばん拡大した風景(味気ないですな)。
眼下に豆粒のように見えるのは、朝からMTBコースを走りまくるe-bike部の面々。この日は貸切だったこともあり、特別許可をもらいコース以外も自由に走れたとあって、スキー上級者の斜度30度の壁に挑戦しウィリーして転んでたり、ペダルを一切漕がずに走り抜けるパンプトラック(こちらも阿藤氏が監修)など、猛烈に楽しんでいた。
近畿ならクルマで、関東なら飛行機で、家族で楽しめるリゾート
2020年のグリーンシーズンから本格稼動する「BOSCH Uphill Flow Volcano」。憧れのフルサスe-MTB・トレック「Rail 9.7」で楽しめるコースは、e-bike乗りでなくても、めちゃくちゃ楽しめる。
e-bike乗りなら友達やグループで5日間滞在しても、飽きることはない。なぜなら今回紹介した初心者コース以外にも、上級者コースがあるからだ。しかも、あんなトコ誰が走るんだ? というような鬼コースもある。周辺の見所も満載で、e-MTBでサイクリングしたり、パンプトラックにトライしてもOK。初めてのアクティビティにトライすることに価値があるのが「アップかんなべ」だ。
また家族で楽しく遊ぶなら、筆者のようにe-MTBと他のアクティビティというプランもある。高いところが苦手なら、地に足を着けたアクティビティも楽しむといいだろう。さらにはグランピングや温泉、満天の星空に山頂からの雄大な景色、おいしい地元グルメまで、子どもからお母さんまで、満足して楽しめる数々が揃っている。
冬はスキー場になってしまうが、グリーンシーズンになったらぜひ訪れてみてはいかがだろう。つーか、筆者がいちばん行きたいんだが……。