片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術95]コツは同じ!片付け上手と貯金上手の共通点
2018年 10月 11日 07:00
「お金持ちの家は片付いている」と言われることがありますが、片付けのコツを学んだら、家計のやりくりのコツと大変似ていることに気付きました。今回は、「片付けと家計やりくりの共通点」についてお話します。片付けのコツと同時に節約・貯金のコツも身に付けて、今よりもっと素敵な暮らしを目指してみませんか。
片付けと家計やりくり、共通ポイントは3つ
「家の中を片付けるとお金が貯まる」と言われることがあります。本当にそうなのでしょうか?【片付け過ぎない片付け術51】でも書きましたが、私は「片付けが即、貯金につながる魔法だとは限らないと感じています。とはいえ、片付けのコツと節約・貯金のコツはとても似ているのも事実。ですので、これらのコツを意識すれば、お金が貯まりやすい暮らしができるとも思います。ポイントは「在庫管理」「使用目的に合った定位置」「考えてから買う」の3つ。これまで、「片付け」の面ではこれらのコツについてたくさんお話してきましたので、今回はもう少し「節約・貯金」にシフトして考えてみましょう。
1:「在庫管理」で無駄買いが減り、物もお金も適切な流れに
片付けでは、例えば洗剤のストック、持っている服など「今、何がどれだけ家にあるか」という「現状把握」をすることで、物に合わせた適切な収納ができます。また、すでに家にある物が分かっていれば、買い物の際に「今買おうとしている物は必要か不要か」「家にある物と組み合わせて使えるか」などを判断し、物の入り口を狭くできるので、無駄に増えるのを防げます。
家計やりくりも同じで、家にある食材を確認してから買い物へ行く、カード使用額を把握しながら買い物をするなど、現状を把握することで、お金の無駄遣いを防げます。また、今あるお金の額が分かっていれば、使い過ぎを防いだり、目標貯蓄額まであといくらかを常に意識できるので、節約・貯金がスムーズになりますね。
2:お金も「使用目的に合った定位置」で「貯金体質」に
例えば、ハサミをリビングや洗面所など使う場所にそれぞれ収納する「使う場所収納」や、替えゴミ袋のストックはゴミ箱のそばに置くなど、物の定位置を「使用目的」に合った場所に決めると片付けやすくなりますね。家計やりくりでは、食費専用の財布を作って食品の買い物はそこから出す、カードのポイントを貯めたい買い物はそのカードを必ず使うなど、「お金の使い方」も定位置を決めると、無駄な買い物やポイントの貯め忘れを防げます。
また貯金でも「子どもの学費」「旅行用積み立て」など目的別に貯めると、途中でおろしてしまう危険性が少なくなります。物と同様に、お金も「目的に合った場所」を意識することで、貯まりやすくなっていくでしょう。
3:お金を動かすときは「考えてから」、「出口」を調節する
空間の片付けは「物を増やさない」のが大事で、そのためには買う前にしっかりと「考えてから買う」ことが、物を増やさないコツでした。家計やりくりも同じで、本当に必要な物かどうかを考えてから買えば無駄遣いを防げますね。また家にある不要な物はフリマやリサイクルショップへ持って行けば、在庫を減らせてお金も手に入ります。
「物を増やさない(買わない)」ということは「お金を減らさない」ということ。「お金の出口」を意識することで、お金が減りにくく、貯まりやすい暮らしに近づいていきます。保険の見直し、投資商品の購入なども本やネットの情報を鵜呑みにせず、家計に合わせ、目的をしっかり考えてからにしましょう。
まとめ
「片付けたから即節約できる、お金が貯まる」というわけではありませんが、片付けのポイントを応用することで、節約や貯金にもつなげていけます。物もお金も、現状を把握する、目的に合った場所を決める、よく考えてから買う、の3つをポイントに管理してみましょう。