片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術96]捨てられない!「本の片付け術」3つのコツ
2018年 10月 25日 07:00
読みたいと思ってつい買ってしまい、たくさん溜まって、片付かなくて困るのが本や雑誌ではないでしょうか。今回は、本や雑誌の手放し方、収納術、増やさない仕組み作りの例をご紹介します。「読まない本は捨てる」というのも1つの方法ですが、なかなかうまくはいかない人も多いもの。少しの工夫で本や雑誌と共存する方法を実践してみませんか。
本・雑誌は「手放す」「収納する」「増やさない」で快適に
本や雑誌は「捨てたいけど捨てられない」「捨てどきが分からない」というお悩みが多いものです。お気に入りの写真集、好きなタレントが載っている雑誌、子どもが小さいころによく読んだボロボロの絵本、シリーズで揃えたコミックなど、たとえめったに読まないものでも、いざ手放すとなると躊躇してしまいますよね。さらに本や雑誌は、カサも重量もあるので、空間を圧迫するのも事実。本棚に入りきらなくなっている人もいるのではないでしょうか。
「もう〇年読んでいないから」などと言って無理に手放すのではなく、本当に必要な物かどうかを吟味して手放す物・残す物を選び、使いやすく収納し、これ以上増えない仕組みを作れば、ストレスの原因になりません。ここから、その方法を見ていきましょう。
手放すコツ:「時間軸」に照らし合わせて、手放す本を選ぶ
しばらく読んでいない本でも、いざ捨てようとすると「まだ手元に置いておきたい」と思うのが「本・雑誌」の特徴でもあります。
1つの基準として「今と未来の自分」に必要な情報かを考えてみましょう。古い漫画でもファッション雑誌でも、読むとワクワクしたり、眺めるだけで幸せになれる、励まされるものは、残す方向で考えます。レシピ本は、古い物はレンジ、フープロなどの利用といった時短を考慮していないことがあるので、思い切って手放し、最近の物にアップデートしてもいいですね。
逆に新しい本でも、今の自分やこれからの自分にとって「なくても困らない」と思ったら手放していいでしょう。「過去の自分」に役立ってくれた資格試験の本、終わった育児や離乳食の本・雑誌などは、合格証や写真などを残すことで、思い出を残しておけますよ。
収納のコツ:残した物を「閲覧頻度に合わせた場所」へ収納
手元に残すと決めた本や雑誌は、「よく読みたい、常に見える所へ置いておきたい」「めったに読まないが、捨てずに取っておきたい」など、閲覧する頻度別に分けて収納します。
よく読む物は、本棚などへ立てる収納が基本。横にして積み上げてしまうと出し入れが大変なうえ、それが当たり前になってしまうと、本が増えることに抵抗感がなくなりがちなので避けたいものです。文庫本などは本棚の奥行きを利用して、あまり読まない本を奥へ入れるグッズ(写真は100円ショップ「セリア」で購入)を利用すると便利です。倒れやすい雑誌はブックエンドやファイルボックスできっちり立てましょう。
あまり読まないけど残したい本は、押し入れなど見えないところへ入れ、定期的にチェックして「もういらない」と思ったら手放しましょう。読みかけの雑誌は散らかりやすいのでトレーや浅いカゴなどへ一時保管するのがおすすめです。
増やさないコツ:「入り口」を狭くし、「保管の外枠」を定める
本類も、服や食器などと同じで、むやみに買わずによく吟味してから買うのが基本です。買う前にまず図書館で借りて読んでみるのもいいですね。人気の本は待つ期間が長い点が玉にキズですが。レシピや育児の情報などはネットでも探せるので、上手に取り入れれば、本が増えるのを防いでくれます。特にレシピ動画などはスマホで見られるので、本より便利なこともありますね。
油断するとどんどん増える雑誌は「3ヶ月まで保管」「シーズンが終わったら処分」「本棚からはみ出したら見直し時」など、「保管」に関するルールを決めてみてはいかがでしょう。期間やスペースの「外枠」を決めておくと、手放すのもスムーズになりますよ。子どもが読まなくなった絵本できれいなものは幼稚園や保育園に寄付をしたり、親戚や知り合いにお下がりとして譲っても。手持ちを減らせるうえに相手に喜んでもらえれば、一石二鳥ですね。
まとめ
本や雑誌が発信する情報にも「賞味期限」があります。古くなった情報を手放し新しい情報に入れ替えることで、暮らしがフレッシュに、気持ちも新たになりますよ。ただし捨てたくない本までむやみに捨てなくてもOKです。自分の人生に寄り添ってくれる本は一生の友。本に囲まれた生活が幸せなら、その価値観を大切にしましょう。大事な本が多すぎて部屋が狭くなるようなら、不要な服や家具、古いおもちゃなど、ほかに手放すべきものがないかどうか見直すことで、スペースを生み出せます。