片付け過ぎない片付け術

[片付け過ぎない片付け術90]面倒な「洗濯」、動線改善でラクに楽しく

家事のなかで「洗濯」が苦手、面倒という方は、いませんか。今回は、洗濯物の仕分けから干し・たたみ・片付けまでの「動線」を改善して、負担をラクにする例をお話しましょう。洗ったばかりの洗濯物は、清潔でフカフカと気持ちが良いので、洗濯そのものもできれば楽しくやりたいですよね。一連の動線を短くすることで、「ラクで楽しい洗濯」を手に入れましょう。

 

「仕分け~洗い」は洗濯機近くで、家族にも協力を

洗濯物の仕分け方は、家庭によりそれぞれ。汚れの多さ別、タオル・洋服など洗濯物の種類別、またママ・パパ・子どもなど人別や、ピンチハンガーへ干す服・洋服用ハンガーへかけて干す服など干し方別に分ける場合もあるでしょう。仕分けを楽にする例としては、仕分けたい数の洗濯用ネットを洗濯機近くへ吊るす方法があります。全部まとめて洗濯カゴに入れるのではなく、汚れ物が出る都度に仕分けてしまうのです。仕分けの種類の数だけネットを吊るし、家族にも分けて入れてもらいましょう。洗濯するときはネットのファスナーを閉めて洗濯機へ入れるだけ。持ち手の付いたネットを使えば、干すための持ち運びも便利ですね。

 

「干し」動線は、ピンチやハンガーなど道具の置き場所に工夫

「干す」作業は、一連の洗濯の作業の中でも重労働ですから、できるだけラクに済ませたいですね。外干し・部屋干しなどライフスタイルに合わせ、ピンチやハンガーなどの「道具」の定位置を干し場の近くにすることで、動線がぐんと短くなります。天候によって干し場が変わるなら、移動しやすいよう持ち手つきのカゴなどに入れて洗濯機の近くに置き、洗い終わった洗濯物と一緒に持って移動するのもいいですね。また、暑い夏や寒い冬に外で干すのが辛いなら、干し場へ出る窓近くへ突っ張り棒やフックなどを設置し、室内でピンチやハンガーへ掛けてから外へ出すだけにするとラクですよ。突っ張り棒やフックは、濡れた洗濯物を掛けても大丈夫なよう、耐荷重が十分にある物を使いましょう。

 

「取り込み」は、山積みの洗濯物がソファを占領しない動線を

乾いた洗濯物をピンチやハンガーから外し、カゴにまとめて入れておく、またはリビングのソファへドサッと置いて、「あとで片付けよう」とそのままにし、山積みの洗濯物を見て後悔する、というご家庭も多いのでは。これを防ぐには、取り込んだ洗濯物を「山積み」にしない仕組みを作ることです。例えば我が家では上に書いたようにベランダに面した窓の近くに突っ張り棒を設置し、取り込んだピンチハンガーや、ハンガーなどを、まずは洗濯物が掛かったまま突っ張り棒へ掛けます。あとは時間のあるときに、そこで立ったまま洗濯物を外して定位置へ戻しています。1度にできなければ、タオルだけ、下着だけというように少しずつ進めることも可能。同じ「とりあえず取り込んだ」状態でも、山積みになっているのとなっていないのでは大違い。気持ちにゆとりが出るようになりました。

 

面倒な「たたみ・片付け」は「ママがやらない」動線もアリ!

「洗濯」という家事が終わらない、最後にして最大の工程が「たたみ」とその後の「片付け」の作業。タオルや洋服を1枚1枚たたんで定位置へ戻すのは、時間が掛かるし、正直面倒です。そこで、それらの作業を極力「やらない」または、できるだけ「家族にやってもらう」という動線を作ってみてはどうでしょう。例えば、お風呂で使うバスタオルや浴用タオルは、乾いたらたたまずにそのまま脱衣所のカゴへポンと入れます。あとは家族に、それぞれ使うタオルをそこから出してもらいましょう。着替えも「人別カゴ」を用意し、各自の物を入れて渡して、各自で管理してもらえば、ママがたたむ必要はありません。また、ハンガーは干し用と収納用を同じにすれば、取り込んでそのままクローゼットへ掛けられるので、家族も片付けやすいですよ。

 

まとめ

洗濯にはこだわりのある人も多いので、自分のこだわりを保ちながらどうやって楽にしていくかを見付けるのがポイントです。ハンガーやピンチの置き場所、洗うときの仕分け方ひとつでも、自分に合ったやり方が見付かれば楽になります。余分な動きが多いと面倒になるので、最短距離で作業できるように工夫してみましょう。そうすれば、家族も手伝いやすくなりますよ。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」