片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術89]最短動線でラク!「キッチン収納」作り方例
2018年 7月 19日 07:00
もしも「料理が面倒くさい」と思うのなら、その原因は「使いにくいキッチン」にあるのかも。今回は、最短動線でスイスイと動けて、料理が楽しくなる「キッチン収納」についてお話します。ポイントは、物をストレスなく出し入れできるように動線を短く配置した「使う場所収納」。片付けサポートに伺っているお客さまも「キッチンの収納を変えたら料理が好きになりました!」という方は多いのですよ。参考にしてみてくださいね。
「コンロ周り」はコンロで使うツールだけでなく、レシピ本も
コンロ周りには、フライパン、フライ返しやお玉など、調理で使うものはもちろん、火に掛けた鍋へ投入する調味料なども揃えておくといいですね。油ハネが気になる場所なので、スッキリと「隠す収納」にしてもいいのですが、料理で手がふさがっているときでもツールや調味料をサッと出せるよう、見える所へ並べると料理が楽になります。この場合、トレーやツール立てにまとめると、はねた油を拭き取るときに動かしやすいので便利ですよ。また、コンロ下へファイルボックスなどを入れ、よく見る料理本などを収納するのもアイデアです。料理しながらすぐに本を出せて、終わればその場で片付けられるので、レシピを探したり出し入れするのに手間取ることがなくなりますよ。
「シンク下」は水回りで使う調理器具のほか、掃除用品も便利
シンク下はザルやボウルなどの調理器具、また洗剤やスポンジ、水切り袋のストックなど水回りで使う物を収納すると、出したらすぐに水と一緒に使えるので便利です。鍋はフライパンと一緒にしがちですが、片付けサポートへ伺ったお客さまで「鍋は水を入れて使うのでシンク下に入れています」という方がいらっしゃって「なるほど!」と思いました。大きな蒸し器も、シンク下ならサッと水を入れて用意できますね。またキッチンを掃除するためのウエス、重曹やクエン酸などもシンク周りへ収納すれば、濡らしたり水に溶かしたりする際に最短の動線で水を使って作業が始められます。
背面収納は、動きの「流れ」を意識した収納に
シンクやコンロの背面は、引き出し式のカウンターだったり、冷蔵庫や食器棚を配置したりと、お家によってさまざまでしょう。実際の調理は多くの場合、コンロとシンクの間のスペースですることが多いでしょうから、背面は調理家電や食器、トレー類、保存容器、食品ストックなど、調理や盛り付けに必要なものを使いやすく収納しましょう。また、買い物から帰ったときに買い物袋をチョイ置きするスペースを背面に作ったら、買った物を冷蔵庫やパントリーなどへ楽に移せるようになり、買い物後に散らかりにくく料理の取り掛かりがスムーズになった例もあります。
「吊戸棚」は使いやすさ・使いにくさで入れる物を分ける
吊戸棚が上下2段などに分かれているようなら、手の届きにくい上段にはあまり使わないお客様用のグッズや季節ものを。重い物は出し入れが危険なうえに棚板に負担がかかるので避け、軽いものを収納しましょう。高い所の出し入れには、取っ手付きのカゴが便利です。ラベルを付けておけば、欲しいときにサッと取り出せますよ。
出し入れが比較的しやすい高さには、ちょくちょく交換が必要になるラップやポリ袋のストックなどを。また空きスペースがあれば、家事の合間にちょっと確認したい幼稚園や学校のプリント類などをクリアファイルへ入れて立てておくのもおすすめです。また、見える所へ貼りたくないゴミ出し表を扉裏に貼っていたお宅もありました。ナイスアイデアですね。
まとめ
ここに挙げたのはほんの一例に過ぎません。大切なのは「自分がキッチンで、どう動きたいか」です。自分が動きやすいように、最短の動線を考えて収納を整えれば、料理をするのがラクに、そして楽しくなりますよ。