片付け過ぎない片付け術

[片付け過ぎない片付け術91]子どもと楽しむ「片付けたくなる空間」作り

夏休みなどの長期休みは、子どもを片付けに触れさせるチャンスです。今回は、そんな長期休みに親子で楽しみたい「子どもが進んで片付けたくなる空間作り」についてお話しましょう。「片付けなさい!」と叱るよりも、子どもが自分から片付けたくなる子ども部屋や玄関、お手伝いしたくなるキッチンなどを、親子で工夫して作ってみませんか。使いやすく片付けできれば、新学期スタートへの準備にもなりますよ。

 

子どもが主役の「子ども部屋」は、本人が使いやすい状態に

子どもの「お城」でもある子ども部屋は、主役である子ども自身の使いやすさが、片付けやすさに直結します。まず取り組みたいのは「物の定位置決め」ですが、ここは親の価値観ではなく、子どもがやりやすく、好きなように決めさせてみましょう。小さい子なら「どこにあると出しやすい?しまいやすい?」と聞きながら決めていくと、子どもの片付けやすい場所が定位置になるので、出しっぱなしが減ります。大きい子なら勉強エリアと遊びエリアをはっきり分けると、生活にメリハリが付きますよ。勉強エリアは機能的に、遊びエリアは思いっきり好きなように飾ってもらうのもいいですね。

 

ゴチャつきがちな「玄関」は、子どもの物を出し入れしやすく

玄関にはつい、家族のいろいろなものを置いてしまい、ゴチャつきがちですね。また忘れ物を防ぐために、子どもの幼稚園や学校のグッズも置いておきたいものです。物が掛けられるポールやフックをセットして、バッグや上着を掛ける「〇〇ちゃんのスペース」を作ったり、小学生ならランドセルラックを置いてもスッキリまとまります。多すぎる靴は少し整理し、サイズアウトしたものは手放したり、お下がりに取っておきたい物は別の場所へ移動させて、なるべく物を減らしましょう。また、玄関は家族の共有スペースなので、親の物を整頓することで、お手本を見せましょう。子どものスペースに親の物を置くと、子どもが混乱したり、ゴチャつく原因になってしまうので避けたいですね。

 

毎日使うから、片付ける癖を付けたい「洗面所・お風呂」

歯ブラシやお風呂用おもちゃなどは、「出したらしまう癖」をつけるために「しまいやすい仕組み」を作りましょう。歯ブラシやコップは、できれば扉の中などではなく見える所の方が、子どもがワンアクションで出し入れできるので、片付けやすくなります。見えてしまうとゴチャっとして気になるなら、出しておくものをシンプルな色で統一してもいいですし、逆に親の物は扉の中へしまってスッキリ整え、出しておく子どもの物は思い切りカラフルなものを選んでアクセントにしても素敵ですね。お風呂のおもちゃは洗濯ネットへまとめて吊るすと、子どもはポイポイと袋へ入れるだけで片付けられるうえ、水切れがよくなってカビや汚れを防げますよ。

 

お手伝いしたくなる「キッチン」は、分かりやすさが決め手

子どもが自分からお手伝いしたくなるキッチンを作りましょう。食べた食器を下げる場所、飲んだコップを洗って伏せる場所、ジュースのペットボトルを洗って捨てる場所などに、トレーやボックスを置いたりクロスを敷いたりして、子どもでも届きやすい場所に分かりやすくセットしてあげると、子どもがサッとお手伝いできます。また、箸やフォーク、ジャムやヨーグルトなども、整理して分かりやすく収納してあれば、子どもが自分で出し入れしやすくなります。食事の支度のときに「〇〇が△△に入っているよ。出してちょうだい」など物の場所を説明しながら、お願いしてみましょう。子どもが自分でできたら、思い切り褒めてあげてくださいね。

 

まとめ

片付け方を決めて行くときは、小さい子には「ここに入れるだけ」というラクな片付けを示してあげましょう。例えば子どもの好きな色柄の大きめのボックスを用意して「おもちゃはここに入れればOK」というルールにすれば、子どももラクに楽しく片付けられますね。

 

また夏休みの自由研究で、「片付け」を題材にするのもおすすめです。スッキリした見た目ではなく、「自分の使いやすさ」を目的にすれば、子ども自身の関心もより強くなり、研究も楽しくなるでしょう。ビフォー・アフターの写真やイラストを添え、どんな点を工夫したかをまとめれば、立派な研究になりますよ。また自分自身で使いやすさを考えた片付け方なら、その状態が長続きするので、良いことづくめです。

 

 

NON(ライフオーガナイザー)

暮らしをシンプル=簡単にすることで、もっとラクに、ハッピーになれるアイデアをいつも探しています。片付け過ぎない片付け術、ラク家事、かんたん料理や手芸、子育てなどをテーマに、等身大のヒントを発信していきます。ブログは「のんびりシンプルライフ~NON*troppo」