片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術88]100均って本当にお得?買う前のチェック点
2018年 7月 5日 07:00
便利でかわいいものが揃う100円ショップは、お得な気がしてつい、たくさん買ってしまいますが、実際にはそれほどお得でないことも。今回は、100円ショップで失敗しないために、チェックしたい点をお伝えします。「100円だから、失敗してもいい」ではなく、「値段に関係なく、本当に使える、気に入ったもの」を吟味して買えば、買ったものがムダにならず、さらに「素敵なものが100円で買えた」という満足感も得られ、お得度が増しますよ。
「キッチン用品」は使い勝手重視で選んで
100均のキッチン用品は種類が豊富で、手軽に試せたりシリーズで揃えやすかったりと便利ですね。アイデア商品もたくさん出ています。ただ、やみくもに100均商品を選ぶのではなく、その商品を「どんな風に使いたいか」という点をハッキリさせてから購入を決めるといいですね。保存容器なら「汁漏れしたくないのでパッキンがしっかりしているか」「収納場所にあったサイズか」、調理器具なら「切れ味など品質はいいか」、消耗品ならランニングコストなどです。重視する使い勝手をよく考え、インターネットでの口コミを参照したりしてから決めると、さらにいいですね。また「100均=安い」とは限らず、他店でセット売りになっているものの方が、1個あたりの値段が安い場合もあるので、価格も総合的にチェックしてみましょう。
「文具」は、機能面をチェック
筆記用具にクリップ類、ファイルボックスやブックエンドなど、100円ショップではいろいろな文房具も手軽に買えますね。子どもが急に「明日学校へ持って行く」と言ったものも、近くの100円ショップへ行けばだいたい手に入るでしょう。お店によっては凝ったデザインやカラフルな色使いの商品もあり、人気になっていることもあります。ただ、勉強や仕事、細かい作業に使う文具は「機能面」で満足したいもの。使いやすさを考えた形状やサイズ、素材の丈夫さ、扱いやすさなど、100均以外の商品の方が優れている場合もあります。よく使う文房具ほど、購入する前に「その文房具にどんな機能を求めているか」をハッキリさせ、吟味するといいですね。
「カゴ・収納ボックス」は、耐久性が重要
収納やインテリアに使いたいカゴや収納ボックスも、100円ショップにたくさん並んでいます。最近は紙製や不織布素材のおしゃれなボックスも増えていますね。また、カラーボックスの大きさに合わせてあるなど、使い勝手の良い商品も。ただ、重い物を入れたり、インテリアとして長く使いたい場合は「耐久性」をよくチェックすることをおすすめします。例えばカゴ類は、物によっては作りが甘くカゴの繊維がささくれやすかったり、編みがほどけやすい、持ち手が取れやすいなど劣化が早い場合もあります。これらは100均商品に限ったことではありませんので、購入店に関わらず注意して選んでみてくださいね。またプラスチック製のボックスやカゴ類は、紫外線に当てないようにすると変色や劣化を防げます。安く購入したものでも、気に入って買ったのなら使い方で長持ちさせたいものですね。
「ファブリック類」は、取り替えサイクルに合わせて
吸水性の高いマイクロファイバー製のタオルや、カラフルなフキンなどのファブリック類も、100円ショップにたくさん並んでいますね。タオルを家族分同じ色で1度に揃えるのも、100均ならラクラク。ただ、こちらも商品によっては端がほつれやすかったり、毛羽立ちやすかったりすることもあり、注意が必要です。100均以外のお店でもう少しお値段を出せば、仕立てが丁寧だったりこだわりの素材を使っていたりと、長く使うのに適している商品もあります。しかし、100均ファブリックの魅力は「気軽に交換できる」という点にもあるので、へたってきたらどんどん交換する、という使い方なら最適と言えるでしょう。我が家では、失くしたり汚したりしやすい息子のハンカチはもっぱら100均です。
まとめ
気軽に買い物できる100円ショップも、買い過ぎると出費が大きくなりがち。買う前にしっかり吟味するのがおすすめですが、「お試し」と割り切って買うのならアリだと思います。単に「安い」ということだけに注目するのではなく、出費額と自分の満足感、使い勝手などのバランスを総合して「お得」だと感じることが大切なのではないでしょうか。使ってみたら意外に便利だった、おしゃれな雑貨店の商品と遜色ないくらいかわいいものを見付けたなど、100円ショップならではの楽しみもあります。100円ショップのお買い物も、ぜひ上手に楽しんでみてくださいね。