美味しく「手抜き」クッキング

第50回

薬味を長持ちさせて使い勝手もアップ! ショウガ・ニンニク編【食品の保存】

ショウガとニンニクの保存方法をご紹介します

薬味として使うショウガやニンニクは便利なチューブタイプも販売されていますが、生のものを使うと香りがよく、料理を一層引き立ててくれます。しかし、一度に少量しか使わないことも多く、使い切る前に傷んでしまった経験があるかもしれません。

今回はショウガとニンニクを長持ちさせる方法をご紹介します。用途に合わせて保存方法を変えると、長持ちするだけでなく料理にも使いやすくなって一石二鳥です。

【目次】
1.ショウガを生のまま長持ちさせる方法
2.冷凍保存で料理にすぐ使える
3.おろしショウガはまとめて冷凍も
4.ニンニクを生のまま長持ちさせる方法
5.皮ごと冷凍でもっと長持ち!


ショウガを生のまま長持ちさせる方法

塊の生ショウガを購入時の袋のまま保存すると、いつのまにかぬめりがでたり、黒ずんだり、乾燥してしまったりします。これらを防ぐには、生ショウガを水に浸します。

フタのできる保存容器を用意し、よく洗った生ショウガを入れ、ショウガが浸るまで水を加えたらフタをして冷蔵庫で保存します。保存期間の目安は約1カ月です。

水は1日おきを目安に入れ替えましょう。その際、ショウガがぬめっていれば洗い、容器も洗って清潔にします。触るとぶよぶよしているなど、ショウガが傷んでいるようであれば、食べるのは避けましょう。

また「長時間、水に浸すと風味が抜けてしまうのでは?」と心配する人もいるかもしれませんが、ショウガの香り成分や辛味成分は脂溶性で水には溶けにくいため、水に浸しておいても風味は保たれます。生ショウガのまま保存すると、千切りにして刺身に添えるなど、シャキッとした食感を残した状態で使いたいときにも活用しやすいです。

水は定期的に入れ替えましょう


冷凍保存で料理にすぐ使える

ショウガは冷凍保存することも可能です。しかし、解凍すると水分が抜けてベチャッとしてしまうため、冷凍したショウガは加熱調理に使うのがおすすめです。

塊のまま冷凍すると切り分けにくくなるため、用途に合わせて「薄切り」「千切り」「みじん切り」「すりおろし」などの下ごしらえをしてから冷凍します。切ったりしたショウガはラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れ冷凍庫で保存しましょう。保存期間の目安は約1カ月です。

薄切りや千切りを冷凍保存する場合は、できるだけ重ならないようにすると、凍って固まっても使いたい分だけ取り出すことができます。

できる限り重ならないようにすると、使う分だけ取り出しやすいです


おろしショウガはまとめて冷凍も

ショウガをまとめてみじん切りやすりおろしにしたい場合は、ジッパー付き保存袋に直接入れて冷凍するのも便利です。使用するときはパキッと割って取り出します。厚みがあると割りにくいため、約5mm以下に薄く広げます。

まとめて冷凍し、使いたい分だけ割って取り出します


ニンニクを生のまま長持ちさせる方法

ニンニクは常温保存が可能です。カゴや素焼きの器などに入れ、風通しの良い冷暗所で約2週間保存できます。

2週間で使い切れない場合や室温が高くなる時期は、皮つきのままペーパータオルや新聞紙で包み、冷蔵庫の0℃で保存できるチルド室などに入れましょう。冷蔵庫では約1カ月保存できます。

チルド室で保存すると生のまま長持ちします


皮ごと冷凍でもっと長持ち!

1カ月以内にニンニクを使い切れないなら、冷凍保存がおすすめです。冷凍すると約6カ月保存できます。冷凍する際はニンニクを1片に分け、皮が付いたままジッパー付き保存袋に入れましょう。使うときは冷凍のまますりおろしたり、刻んだりして使います。

またショウガ同様に薄切り、千切り、みじんぎり、すりおろしなどにして、それぞれをラップで包み保存袋に入れて冷凍する方法も便利です。下ごしらえして冷凍したニンニクは約1カ月を目安に使い切ります。

1片ずつに分け、皮付きのまま冷凍すると約6カ月持ちます
じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。