美味しく「手抜き」クッキング

第67回

卵は冷凍できる? おいしく保存するコツを紹介

卵が余ってしまったときの冷凍保存法をご紹介します

お菓子作りなどで余った卵白、実は冷凍できるんです。また卵焼きや炒り卵など、卵料理にしてから冷凍すると作り置きおかずにもなって便利ですよ。

今回は「卵の冷凍保存法」をご紹介します。卵は賞味期限が2週間ほどと比較的長持ちしますが、一人暮らしなどで使いきれないときは参考にしてみてください。

1.卵焼きにして冷凍する

卵料理を冷凍する場合は、しっかりと火を通します。解凍後のパサつきを防ぐために保水力のある砂糖、油脂を含む牛乳やマヨネーズなどを加えるのがコツです。

甘い卵焼きの場合は、卵3個に砂糖大さじ1、牛乳大さじ1を加えます。しょっぱい卵焼きの分量は卵3個、マヨネーズ小さじ2、醤油小さじ1/2です。

卵焼きを作って粗熱をとったら、1食分ずつラップで包んで保存袋に入れて冷凍します。保存期間の目安は2~3週間です。食べるときはレンジで温めましょう。

調味料を加えてパサつきを防ぎます

2.炒り卵にしてから冷凍する

炒り卵を冷凍する場合も、卵焼きと同様の材料で作ります。炒り卵を作って粗熱をとり、保存袋に入れ平らに広げて冷凍します。保存期間の目安は2~3週間です。食べるときはレンジで温めるほか、冷凍のままフライパンなどで加熱しましょう。チャーハンや炒め物などに使えます。

保存袋に広げて冷凍すると使いたい分だけ取り出せます

3.錦糸卵にして冷凍する

丼やちらし寿司などに使う錦糸卵は、薄焼き卵を細切りにして作ります。片栗粉を加えると、薄く広げて焼いても破けにくいです。作りやすい分量は卵2個、水小さじ2、砂糖小さじ1、片栗粉小さじ1。保水力のある砂糖を加えることで冷凍時のパサつきも防ぎます。

包丁で細切りにして保存袋に入れ、平らに広げて冷凍します。小分けにしてラップで包んで保存袋に入れてもいいでしょう。保存期間は2~3週間です。使うときはレンジで温めます。

錦糸卵は炒め物にも使いやすいです

4.卵白の冷凍

料理やお菓子作りで卵黄のみを使って、卵白が残ることも。その日のうちに使わない卵白は、生のままラップで包んで冷凍保存しましょう。保存期間は2~3週間が目安です。使うときは冷蔵庫内で自然解凍し、加熱する料理やお菓子に使用します。メレンゲを作る際は、半解凍の状態で泡立てると、泡立ちやすくなります。

1個ずつラップで包むと使いやすいです

卵を冷凍するときに気を付けたいこと

今回ご紹介したように、卵黄と卵白を混ぜ合わせた状態で加熱して冷凍すると、食感などもあまり変わらずに食べられます。しかし、茹で卵は冷凍して解凍すると卵白がボソボソになるため、避けた方がよいでしょう。また、自家製の冷凍食品は市販のものと比べると日持ちしないため、早めに食べ切るのがおすすめです。

冷凍をうまく活用することで、まとめ買いしてもおいしくいただけます
じゅん

チョコレートと漬物が好きな管理栄養士です。現在、子育てに奮闘中。体力の衰えを感じながら、子どもと公園を走り回っています。家事の効率化とシンプルライフを目指して、日々の生活を見直し中です。