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[始めよう薬膳レシピ38]「消化促進の気分スッキリスープ」夏の冷えにも
2018年 6月 29日 18:00
湿気が強く過ごしにくい時季に、気分がスッキリするスープはいかがでしょうか。今回は、滋養を補う「エビ」、血流を良くする「玉ネギ」と、だるさを軽減する「パクチー」を使った、スープのレシピをご紹介します。「パクチー」は、落ちた消化力を回復して代謝を上げるほか、爽やかな香りが気持ちをスッキリさせてくれるため、梅雨や高湿度の過ごしにくさを軽減してくれますよ。パクチーが苦手な方は、パクチーを抜いて作っても、「レモン」の香りでリラックスできます。
「消化促進の気分スッキリスープ」の食材効果
今回ご紹介するのは、「パクチー」で香り付けした「消化促進の気分スッキリスープ」です。
メニューには、血行を促進し、体を温める「エビ」「玉ネギ」のほか、「気」の巡りを良くして消化を助ける「パクチー」を使っています。「パクチー」は、ストレスによる胃のゴロゴロにも効くとされますよ。
また「パクチー」や「レモン」は、抗ストレス作用があるとされるため、梅雨や湿気でどんよりした気分に、ぴったりの食材です。
「エビ」を使ったレシピは、[始めよう薬膳レシピ23]でも紹介していますので、気になった方は下のURLを参照してみてくださいね。
◇[始めよう薬膳レシピ23]肩こり緩和に「香味炒め」で血行促進!
「消化促進の気分スッキリスープ」の材料
<材料:2人分>
エビ:10尾
水:500ml
玉ネギ:1個
コンソメまたは牛ダシ:小さじ3(お好みのダシで代用可)
塩:適量
コショウ:適量
レモン:1個
パクチー:2束
「消化促進の気分スッキリスープ」の作り方
1.玉ネギは半分に切って、スライスしておきます
2.エビは殻を剥き、背・腹側に包丁で浅く切り込みを入れ、それぞれワタを取り除いたら、ボウルへ入れ、塩、片栗粉を順に揉み込み、洗い流して、汚れを取り除きましょう。鍋で湯を沸かして茹で始めます
3.鍋へ1.、コンソメを加えて煮立て、塩、コショウで味を整えたら、火を消して、レモン果汁を半分加え、火を止めましょう
4.お皿に盛り付け、刻んだパクチーをたっぷり散らし、香りを楽しんで召し上がれ!
薬効1「パクチー」
薬膳で「パクチー」は、「気」の巡りを改善して、食欲不振を解消します。爽やかな芳香がストレスに効くとされるほか、血液(「血」)をきれいにするので、アンチエイジング効果も期待できますよ。体を温める「温性」の葉物野菜です。
薬効2「玉ネギ」
「玉ネギ」は、「気」「血」を巡らせる力が強いため、体を温めてくれる野菜です。消化を良くする作用もあるので、食欲不振も改善しますよ。血流を促進するため、動脈硬化の予防ができ、生活習慣病の予防にもなります。
発汗で梅雨の重い体を軽く
今回使った「エビ」「玉ネギ」「パクチー」は、どれも体を温める食材です。なかでも「パクチー」は、「ショウガ」や「シソ」と近い作用をもち、発汗を促すので、ジメジメした時季に、だるくなりがちな体を楽にしてくれます。
また「パクチー」や「ジャスミン」などは、独特の香りがストレス解消に役立ちます。普段は馴染みが薄いように感じる方も、この機会にお試しくださいね!