家電ラボの徹底「本音」レビュー

人気ヘアアイロン比較 ReFa・パナソニック・KINUJOで8時間後の髪ここまで違った
2026年9月16日 07:04
ストレートヘアアイロンは、その名前から「髪をまっすぐにするためのもの」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には、毛先を内巻きや外ハネにしたり、前髪を整えたりと、毎日のスタイリングにも活用できるので、愛用者も増えています。美容院でも、仕上げにヘアアイロンで毛流れや毛先に動きを付け、ヘアスタイルを整えることが一般的になっています。
筆者はショートヘアのため、朝は寝癖を直したり、うねりを抑えたり、トップに自然な丸みを付けたりする目的でヘアアイロンを使っています。最近では海外取材に行く際も、ヘアアイロンだけは持っていくようになりました。そのため、ストレート性能だけでなく、小回りの利きやすさやスタイリングのしやすさで選んでいます。
今回は、高価格帯製品の中から、人気のReFa「ReFa STRAIGHT IRON PRO(リファストレートアイロン プロ)」、パナソニック「ストレートアイロン ナノケア EH-HN50」、KINUJO「絹女~KINUJO~ ストレートアイロン LM-225」の3製品を実際に使って比較しました。
ストレート性能とスタイリングのしやすさ、仕上がりに加え、スタイリング直後だけでなく、8時間経過後もまとまりをどの程度維持できるかを検証。プレートの滑りやすさや操作性、髪への負担にも着目しながら、それぞれの違いをご紹介。
白髪混じりで、メッシュを入れているショートボブの50代女性である筆者が、リアルな使用感をお届けします。特に同世代の方がヘアアイロンを選ぶ際の参考になれば幸いです。
ReFaはスタイリングを楽しみたい人にぴったり
ReFaはさまざまなモデルを展開していますが、今回使用したのは「リファストレートアイロン プロ」です。これは筆者が愛用しているものと同じモデルです。
以前は手頃な価格のヘアアイロンを使っていましたが、初めてReFaを使ったとき、その滑りのよさとスタイリングのしやすさ、ツヤ感に感動し、そのまま買い替えて現在までメインで使い続けています。
本体サイズは約269×39×29mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約325g(電源コード含む)。プレートには、ReFa独自の「カーボンレイヤープレート」を採用しています。
メーカーによると、カーボンレイヤープレートは、高密度炭素と低反発コートを組み合わせた独自構造で、髪への水・熱・圧のダメージを抑えながらスタイリングできるのが特徴。髪をつぶしにくく、濡れた髪に残った水分が急激に蒸発する「水蒸気爆発」を起こしにくいことも特徴として挙げています。
温度設定は140・160・180・200・220℃(5段階)。MAXの220℃までの立ち上がり時間は実測で約32秒。朝の忙しい時間でも、待たされる感覚はありませんでした。
筆者はショートヘアということもあり、ヘアアイロンには小回りが利くことを求めています。その点、ReFaは3機種の中で最も持ちやすく感じました。細身のボディは手に自然になじみ、前髪や耳まわり、襟足など細かな部分まで思い通りに動かせます。
魅力は、髪をまっすぐにするだけではありません。プレートの滑りは非常になめらかですが、少し力を入れて握ると髪をしっかりホールドしてくれるので、毛先を内巻きにしたり、トップに自然なボリュームを出したりと、スタイリングしやすいのが特徴です。取り回しがよく、使い勝手では今回使用した中で一番でした。
仕上がりはやわらかく自然なストレート。頭全体に丸みをもたせることができます。
ショートヘアやボブはもちろん、レイヤースタイルとも相性がよく、「ストレートにする」だけでなく「ヘアスタイルを作りたい」人にぴったりです。
パナソニックはツヤとまとまりが別格
パナソニック「EH-HN50」の本体サイズは約287×60×36mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約430g(電源コード含む)。プレートサイズは実測約90×24mmでした。
プレートには、「スムースシルキープレート」を採用。さらに、上下左右に動く3Dクッション機能を組み合わせることで、毛束を均一な力で挟み込み、根元から毛先までなめらかに滑らせられるよう設計されています。
実際に使ってみても、一度でクセをしっかり伸ばせる安定感がありました。温度設定は130・155・170・185・200℃(5段階)。立ち上がり時間は200℃まで実測で約50秒。3機種では最も遅いものの、朝の支度をしている間には十分温まるため、使っていて大きな不満を感じることはありませんでした。
本体外側に「高浸透ナノイー&ミネラル吹出口」が搭載されており、そこから高浸透ナノイーとミネラルを放出します。スタイリング中は耳元で「ジーッ」という小さな作動音が聞こえます。最初は少し気になりましたが、「今、高浸透ナノイーが放出されているんだな」と実感できる音でもあり、使い続けるうちに気にならなくなりました。
パナソニックによると、高浸透ナノイーは従来のナノイー(水分を含む微細なイオン)よりも水分発生量を高めており、ナノイーがキューティクルのすき間から髪の内側まで浸透し、ミネラルとの組み合わせによりキューティクルを引き締め、髪を補修・保護することで、ツヤやまとまりのある髪へ導くとしています。
正直なところ、使い始める前は「高浸透ナノイーで、本当にそこまで変わるのだろうか……」と半信半疑でした。ナノケアドライヤーでは効果を多少感じたことがありましたが、ストレートアイロンでも違いが出るとは期待していなかったのです。
ところが、実際に使ってみると、その印象は大きく変わりました。アイロンを通した直後から髪の表面に自然なツヤが生まれ、「ここまで違うのか」と驚きました。撮影した写真を見返しても、その違いは一目瞭然です。今回比較した3機種の中でもツヤ感は群を抜いており、髪が光をきれいに反射していました。
さらに驚いたのは、その状態が長続きしたことです。朝スタイリングしてから約8時間後に確認しても、乾燥によるパサつきはほとんど感じられず、しっとりとしたまとまりを維持していました。時間が経過したあとの保湿感やまとまりは、今回比較した3機種の中で最も優秀だったと感じています。
8時間後「今回試した中で一番まとまり感をキープ」
一方で、使い勝手は少し気になる部分もありました。本体は持ち手が直線的なデザインで比較的太く、重量も3機種では最も重くなっています。そのため、ショートヘアのように腕を上げた状態でスタイリングすると、時間が経つにつれて腕が疲れやすく感じました。
プレートサイズも大きめなので、襟足や耳まわりなど短い髪は少し挟みにくく、小回りの良さではReFaに一歩譲ります。
また、電源ボタンや温度調節ボタンは本体の内側に配置されています。使用中に誤って押してしまう心配がない点は大きなメリットですが、その反面、表示が見えにくく、操作性はあまり高いとはいえませんでした。
筆者は老眼ということもあり、洗顔後はメガネを掛けずにヘアアイロンを使うことがあります。そのような場面ではボタン表示が見えづらく、温度設定を確認するために結局メガネが必要になりました。視力には個人差がありますが、ボタンの視認性を重視する人は、店頭で一度確認しておくことをおすすめします。
それでも、仕上がりの美しさは今回比較した3機種の中で群を抜いていました。多少扱いにくさはあっても、「このツヤ感とまとまりなら選びたい」と思わせてくれる1台です。
KINUJOはスピード重視なら最有力
KINUJO「ストレートアイロン LM-225」の本体サイズは288×39×62mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約245g(本体のみ)。プレートには、KINUJO独自の「シルクプレート」を採用しています。
メーカーによると、髪への摩擦や熱ダメージを抑えながら、水分を守ってスタイリングできる特殊素材を使用。200℃の高温でもプレート上の水分が急激に蒸発しにくく、「水蒸気爆発」を抑えることで、髪へのダメージ軽減につながるとしています。
温度設定は130℃から220℃まで10℃刻みの10段階。今回比較した3機種の中では最も細かく温度を設定できるため、髪質やダメージに合わせて調整しやすいのも魅力です。
メーカーでは約20秒で180℃まで到達するとしています。今回は設定温度のMAXである220℃までの立ち上がり時間を実測したところ、約22秒と3機種の中で最も早く温まりました。朝の忙しい時間でも、電源を入れている間にブラシやヘアオイルを準備していると、ほぼスタンバイが完了しており、「すぐに使える」という手軽さがありました。
プレートサイズは実測約100×28mmで、今回比較した3機種の中では最大です。一度に多くの毛束を挟めるため、ロングヘアや毛量が多い人でも、全体のスタイリング時間を短縮しやすいと感じました。実際に使ってみても、広い範囲を一気に伸ばせるので、何度も同じ場所にアイロンを通す必要が少なく、効率よくセットできます。
プレートの滑りも非常になめらかで、髪が引っ掛かる感覚はほとんどありませんでした。仕上がりは、ReFaのような自然なストレートというより、毛先までしっかり伸びたシャープなストレートという印象です。クセをしっかり伸ばしたい人や、ストレート感を重視する人にぴったりです。ロングヘアや毛量が多く、短時間で髪全体をストレートに仕上げたい人に向いていると感じました。
8時間後「少し毛先にパサつきが見られるものの、ストレートにした表面はまっすぐをキープ」
一方で、プレートが大きいぶん、前髪や耳まわり、襟足など細かな部分では、ReFaほどの小回りは利きませんでした。ショートヘアで細かくスタイリングしたい人よりも、ロングヘアやセミロングで髪全体を効率よく整えたい人との相性がよいと感じます。
操作ボタンは使用中に指が当たりにくい位置に配置されており、スタイリング中に誤って温度を変更してしまうことはありませんでした。一方で、パナソニックの保管用キャップやReFaのシリコン製保管用カバーのような付属品はなく、使用後は十分に冷ましてから収納する必要があります。
今回比較した3機種の中で、KINUJOは最も「スピード」と「ストレート性能」が優秀なモデルでした。立ち上がりが早く、大きなプレートで一気にスタイリングできるため、ロングヘアや毛量が多い人ほど、そのメリットを実感しやすいのかもしれません。
小回りと使いやすさならReFa、ツヤ・まとまりならパナソニック、スピード重視ならKINUJO
3機種とも完成度は高く、「どれが一番優秀」と順位を付けるのは難しいところ。それぞれ得意とするポイントが異なるため、自分が重視するポイントに合わせて選ぶのがおすすめです。
ReFaは、3機種の中で最も小回りが利きました。細身で持ちやすく、前髪や耳まわりなど細かな部分も思い通りにスタイリングできます。ストレートに整えるだけでなく、毛先に動きを付けたり、自然な立ち上がりやトップにふんわりとした自然なボリュームを出したりと、ヘアスタイルを作りこみたい人には最もおすすめ。特に、年齢とともに髪が細くなり、トップがぺたんとしやすくなったという悩みを持つ人には、この取り回しのよさが大きな魅力です。一方で、ロングヘアや毛量が多く、一度に広い範囲をストレートにしたい人には、やや物足りなく感じるかもしれません。
パナソニックは、ツヤとまとまりが際立っていました。朝スタイリングしてから約8時間後でも乾燥しにくく、今回比較した中では最もしっとり感が続きました。写真でも、そのツヤ感の違いははっきり確認できます。ただし、本体は太く重いため、やや扱いにくさを感じます。
KINUJOは、立ち上がりの早さと大きなプレートが魅力です。一度に広い範囲を伸ばせるため、ロングヘアや毛量が多い人には時短効果が高く、クセをしっかり伸ばしたい人に向いていると感じました。筆者もくせ毛ですが、サイドや後頭部も1回でストレートにできるので、忙しい朝でも短時間でスタイリングを終えられました。一方で、プレートが大きいぶん、ショートヘアではやや使いにくさを感じる場面もありました。
「ツヤを重視したい」「スタイリングを楽しみたい」「素早くしっかりストレートに仕上げたい」など、求める仕上がりによって選ぶべきモデルは変わります。スペック表だけでは分からない違いも多いため、実際の使用感や仕上がりを参考に、自分にぴったりの1台を見つけてください。













































