老師オグチの家電カンフー

わが家もついにドラム式洗濯乾燥機に! 「30回ローンだよ、野崎さん」

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
パナソニック「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-SD10HBL」。カラーは「サンドグレージュ」を選択。落ち着いてていい色じゃないですか? VIVANTのドラムの衣装の色にも近いね

洗濯機を買い替えました。これまで使っていたのは、縦型の乾燥機能付きモデル。購入から15年が経過、モーターまわりの異常を2回ほど修理してきましたが、また乾燥中に異音がするようになってきたので、そろそろ寿命かなと。

15年間使ってきた「NA-FR8800」。洗濯8kg、乾燥4.5kg。水冷除湿方式を採用し、縦型の割に乾燥性能が高かった

洗浄力の高さとトラブルの少なさから、長らく縦型を推してきたのですが、最近は乾燥機能付きの縦型はかなり選択肢が狭まっています。パナソニックも縦型の乾燥機機能付き洗濯機からすでに撤退しているし。一方で、以前より選択肢が大きく広がったのがドラム式です。

ドラム式=30万円超えのイメージも強いですが、最近はニトリやアイリスオーヤマなどから、10万円前後で買える製品も登場。性能や信頼性、比較的コンパクトなモデルも各社から展開されてきました。そこで、IQ123の頭脳をフル回転させて、ドラム式の中から検討しましたよ。

マストの条件は、置き場所が狭いのでコンパクトであること、予算は最大20万前後。悩みどころは、ヒーター式とヒートポンプ式の2種類ある乾燥方式からどちらを選ぶかです。ヒートポンプ式は、消費電力が少なく電気代が抑えられますが、それだけ本体価格は高めになる。また、コンパクトモデルはまだヒーター式が主流で、ヒートポンプ式は少ないのです。

自分なりに熟考を重ねた結果、購入したのはパナソニックのSDシリーズ(Hタイプ)。指定価格なので、どの店で買っても価格は同じ(量販店のポイントもつかない)。なんで、金利手数料無料のジャパネットで30回払いにしましたよ。2年半ですな。

パナソニック「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-SD10HBL」。洗濯10kg、乾燥5kg。防水パンを見てわかるように、奥行きもコンパクト

本体サイズは、これまでの縦型とほとんど変わらず、容量は洗濯10kg、乾燥5kg。最低限必要と思われる液体洗剤の自動投入機能付き。同じSDシリーズのUタイプは洗剤と柔軟剤の両方が自動投入できますが、Hタイプは洗剤のみ。そのかわりにタンクの容量が1,780mlと大容量になっています。あと、洗浄液を温めて泡にする「温水スゴ落ち泡洗浄」もHタイプには搭載されています。

液体洗剤のタンク容量は1,780mlと業界最大。手前側が洗剤・漂白剤と柔軟剤の手動投入口

乾燥方式がヒーター式なので、周囲の空間に熱や湿気がこもる不安もありましたが、実際に使ってみたところ、ほんのり暖かくなる程度で夏場でも不快感はありません。水冷方式を採用していた前の洗濯機の方が暑くなっていたかも。これは、室温プラス15℃の低温風方式の影響もあるでしょう。30年ぐらい前に使っていたヒーター式の乾燥機のように、洗濯物が縮むこともなく、バスタオルなどはふわふわに仕上がります。

洗濯〜乾燥1回あたりの電気代の目安は約62円と、ヒートポンプ式のLXシリーズ(約25円)に比べるとかかりますが、これまでも天気の良い日は天日干ししていたので、後悔するほどの差にはならないかと。あと、ヒートポンプ式より構造がシンプルなので、トラブルがそれだけ少なくなるのではという期待もあります。

そう、メンテナンス性の良さ、サポート体制でも定評があることも、パナソニックを選択した理由のひとつです。家電の中でも最も振動や熱という物理的に激しく動いているのが洗濯乾燥機ですからね。つまらないようですが、保守を考慮して保守的な選択。テレビドラマじゃないんだから危険は冒しません。買ったからには、今後10年は無事に働き続けてほしいですしね。

ザ・ノース・フェイスなどのブランドを取り扱うゴールドウインが監修する「ダウンジャケットコース」も使ってみた
袖と裾を折り畳んだ状態でドラムに入れ、洗濯後に2〜3日つり干しする。クリーニングに出すと5,000円以上はかかるので、これはありがたい機能
小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>