老師オグチの家電カンフー

「焼き」に対応した電子レンジ調理器で食生活が完結できる?
2025年10月15日 08:05
どこの家庭にもあると思われる調理家電、電子レンジ。オフィスの給湯室やビジネスホテルにも当たり前のようにある、健康で文化的な最低限度の生活家電です。
かつては、ただ食品を温めるだけだった電子レンジですが、様々な工夫や器具によって、調理自体が可能になってきました。以前話題になったのは、パスタが茹でられるシリコンスチーマーですが、その他にも煮物や炊飯が可能な調理器も次々と発売されています。
最近のトレンドは、魚や肉などが焼ける調理器です。マイクロ波を吸収して発熱するプレートを備えることで、フライパンで調理したような仕上がりになるそうです。煮る、焼く、炒める、蒸すまで網羅すれば、電子レンジ1台ですべての調理をまかなえそうじゃないですか。フライパン調理では一般的な生姜焼きと目玉焼きで検証してみました。
今回使用したのは、コメリのPB商品「Athena Life」シリーズ。まずは「ミニ深型」で、添付レシピにあった「豚の生姜焼き」を作ります。ちょうど中途半端に余っていた豚バラ肉に、薄切りにしたタマネギと調味料を加え、2回に分けて加熱するだけです。
こうした手抜き調理って、何か味わいが足りないと文句を言いたくなりがちですが、いや普通においしいです。市販の生姜焼きのたれを使えば、さらに簡単でしょう。
次に円形が2つ並んだ「ダブルプレート型」で目玉焼きを作ります。卵黄が破裂しないよう、加熱前にフォークなどで穴を開けることを忘れずに。レシピの調理時間は3分ですが、冷蔵庫から出したばかりの卵は、ワット数を600Wにするかさらに分数を増やす必要があります。
フライパンを使うよりも短時間で焼けますし、水を加えて蒸す工程も不要。できあがりは丸くてコンパクトなので、お弁当やガパオライスなどへのトッピング、以前に作った「ソーセージエッグマフィン」のようなバーガーの具にもぴったりです。
電子レンジ調理器では、他にも焼き魚や焼き餃子、焼きそば、肉じゃがなども作れます。もちろん、ごはんも炊けますし、その気になれば食事のすべてをまかなえそうです(ただし焼きや炒め料理は容量が小さめなので、シングル世帯に限るでしょう)。
そのままお皿として使えば洗い物も減らせますし、調理器具や家電を増やしたくないミニマリストの方も、一考する価値はあるんじゃないですかね。もちろん、鍋やフライパンで調理しつつ、もう1品をレンジでという使い方も普通に便利です。










