老師オグチの家電カンフー

実は高くない? 55万円ランタンの煌めきと重みを感じてきた
2025年10月29日 08:05
界隈をざわつかせたバルミューダの55万円ランタン「Sailing Lantern」の実物を見られると聞いて、表参道まで行ってきました。そうです、iMacやiPhoneといったAppleの主要製品のデザインを手掛けたジョナサン・アイブさん率いるLoveFrom(ラブフロム)とコラボした、あのLEDランタンですよ。Webで公開された映像(CG?)はカッコよかったですが、実際の質感など気になるじゃないですか。
さっそく実物にご対面したんですが、映像以上の存在感があります。なんだろう、映画やゲームの中のアイテムのような非現実感というか、小さなジュエリーでしか見たことのない煌(きら)びやかさというか。かつてApple製品に心躍った感覚もよみがえります。
本体の重量は約1.5kgですが、手にすると洋上でもしっかり使えると思わされる重みが感じられます。この重みがいい。
ちなみに、意外と言ったらバルミューダさんに失礼かもしれませんが、このコラボはジョナサン・アイブさんからの声がけでスタートしています。自身の持っているヨットで使う灯りを作りたいという思いがあり、Apple時代から製品をチェックしていたバルミューダに声をかけたそうです。
ここまで来ると、デザイン家電というよりアートだよなと思いつつ、下世話な興味でどこの部品にいちばんコストがかかっているか聞いてみました。答えは、精密に研磨されたガラス。1つ60万円の見積もりを出してきたメーカーさんもあったほど難しい加工だそうです。それを知ったら、55万円という価格も納得じゃないでしょうか。仮に自分の収入が今の100倍あったら、5,500円の感覚なので、即買うでしょうね。使う用と保管用の2個買うかもしれない。アートと妄想、言うだけは自由です。










