老師オグチの家電カンフー
第16回
3倍速そうな大風量ドライヤーで一髪逆転
2016年8月24日 07:00
ドライヤーは風家電のラストバッターである。
ちょっと何言ってるかわからないでしょうけど、これから説明しますね。
ここ数年、風(空気)を扱う家電がアツいです。アツいといっても温度が高いわけではなく、盛り上がっているという意味です(わかるわ! )。それらを風家電と略してみました。
野球に例えるなら、3番4番バッターはエアコンや空気清浄機で、以前からイノベーションを競っています。伏兵的なバッターは扇風機でしょう。枯れたと思われていたカテゴリーが、バルミューダやダイソンにより盛り上がり、高額な製品も売れるようになりました。
とはいえ、これら風家電の構造は、風を送るというシンプルなものです。その目的は、夏を涼しくする(冬は暖かくする)、空気をきれいにするなど、使う人に快適さを与えること。人の快適さを追求してきたのが、風家電です。
ですが、ドライヤーは髪を乾かすためのものであって、快適さとは無関係。むしろ、使う人にとって熱風は不快な存在です。今年に入って、ダイソンが「Dyson Supersonic ヘアドライヤー」を投入。大風量で髪を乾かす時間が短縮できるとして(税抜45,000円という価格とともに)話題になりました。ドライヤーも1,000円台から売られている枯れた家電ですが、ダイソンの参入により扇風機のようにカテゴリー自体が盛り上がる予感がしますね。
わが家も、これまで使っていたドライヤーの調子が悪くなり(持ち手の部分が異様に熱くなり、妻子から「髪が乾くまでに持てなくなる」とクレームを受けていた)、新しいのを買いました。火事になっても恐いので。
予算の関係でダイソンじゃありません。数年前から大風量を謳ってきた、コイズミの「MONSTER ダブルファンドライヤー KHD-W702」(以下モンスター)にしました。
一般的なドライヤーの風量は、最大1.3m3/分ぐらいですが、モンスターの風量は最大2.0m3/分(ちなみにダイソンの「Dyson Supersonic ヘアドライヤー」は2.4m3/分)。これまで使用していたドライヤーは1.1m3/分なので約1.8倍に。メーカーサイトには、風量1.7㎥/分の製品に比べて約40%の時間短縮を実現したとあります。性能に関係ありませんが、色は3倍速そうなレッドにしました。
自分自身はドライヤーを使ってないので、製品レビューはしません(旧モデルですが、このあたりの記事を参考にしていただければと)。
使用している妻子からは「髪が速く乾く! 」と喜ばれています。ドライヤーは、朝出かける前や夜寝る前といった、時間の惜しいタイミングで使うものなので、速く乾く性能は重要なようです。また、洗面所を占有する時間が少なくなるので、ドライヤーを使わない人間にもメリットがあります。歯を磨きたい、顔を洗いたい時、「ドライヤー、早く終わらせろよ」と思うことが少なくなります。
我が家は長女(中学3年生)が受験生なのですが、ドライヤーで短縮された時間を勉強に振り向けられるでしょうか。速く乾くぶん、シャワーの回数が増えるだけのような気もしますが。
今回、その長女をモデルに起用しようとしましたが、ものすごい勢いで拒否られました。なので、自分がカツラをかぶって撮影しています。誠に申し訳ございません。