藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

丸14年。上履き洗いを極めた私が最後に見つけた最強洗剤

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
カインズ「スニーカー・上履きのつけおき洗剤 抗菌防臭 粉末タイプ」

個人的な話で恐縮だが、先日筆者は「小学生」の母である生活を終えた。2009年の4月に始まり、2023年の3月で終わったことになる。

4歳差の三姉妹を育て、丸14年。この間、途切れなく、毎朝ランドセルをカチャカチャ鳴らしながら「行ってきまーす」と出かけて行く子供らがいた。しかし、あの音をもう聞くことはない。いささか感傷的にもなろう。

さて、そんな子供たちの「上履き洗い」については、当連載でも過去に数回触れてきた。

初回は連載開始から半年ほどであった2017年11月。

エステーの上履き・運動靴用合成洗剤スプレーのレビューだ。この時点で当該商品を6~7年愛用しているとあるが、現在もまだ使っているので使用歴は14年ほど、小学生の母生活歴とほぼ被る。

くつ洗いブラシは100円ショップなどで買った適当なものを使っていたようである。

その後、2019年8月。

“すすぎ0(ゼロ)”を謳っている、がんこ本舗の洗濯用洗剤商品を運動靴洗いにも応用。手洗いで多少すすぎが甘くても、これなら安心なのではないかと書いている。

そうして、2022年2月。

「小学生の母」カウントダウンを感じながら、ついに上履きや運動靴洗い用ブラシの最適解を見つけた。あれからまだ1年ほどかと思うとやや口惜しい。

というのも、だいぶ年季の入った、汚れの染み込んだズックの上履きがさらに一段白くなる技を、最後の最後に見つけたからだ。

つけおきタイプの靴用洗剤

入浴前に、湯温45度ほどにしてバケツに4リットルほど汲み、カインズの「スニーカー・上履きのつけおき洗剤 抗菌防臭 粉末タイプ」を添付のさじで2さじ入れて溶かす。

そこに上履きを漬ける。30分~1時間程度。残念ながら年季が入っているのでそれだけでは白くなどならない。漬け終えたら取り出して、自分の入浴のタイミングで「バスボンくん シューズブラシ」で擦る。すると油じみた黒ずみ汚れがズルズルと溶けて出てくるのである。

面白いほどにだ。実際面白かった。

そして黒ずみがやや気になるところは、長年愛用の「おひさまの洗たく くつクリーナー」を併用し、乾燥の際の光漂白効果を狙った。

いずれもすすぎ洗いをすればヌルつきは残らず、非常に気持ちのよい洗い上がりだ。

足のサイズがあまり変化ない1年半ほどを同じ上履きで済ませてしまえた。卒業式も前日に洗って、白い状態で履いて出ることができた。買い換えずに済んだので経済的だった。

もし子どもの上履き洗いに悩んでいる方がいたら、ぜひ騙されたと思って上記の3商品を試してみてほしい。これが14年かけてたどり着いた、上履き洗い母の最適解だ。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして21年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大1、中3、小5の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。