藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
丸14年。上履き洗いを極めた私が最後に見つけた最強洗剤
2023年4月28日 06:30
個人的な話で恐縮だが、先日筆者は「小学生」の母である生活を終えた。2009年の4月に始まり、2023年の3月で終わったことになる。
4歳差の三姉妹を育て、丸14年。この間、途切れなく、毎朝ランドセルをカチャカチャ鳴らしながら「行ってきまーす」と出かけて行く子供らがいた。しかし、あの音をもう聞くことはない。いささか感傷的にもなろう。
さて、そんな子供たちの「上履き洗い」については、当連載でも過去に数回触れてきた。
初回は連載開始から半年ほどであった2017年11月。
エステーの上履き・運動靴用合成洗剤スプレーのレビューだ。この時点で当該商品を6~7年愛用しているとあるが、現在もまだ使っているので使用歴は14年ほど、小学生の母生活歴とほぼ被る。
くつ洗いブラシは100円ショップなどで買った適当なものを使っていたようである。
その後、2019年8月。
“すすぎ0(ゼロ)”を謳っている、がんこ本舗の洗濯用洗剤商品を運動靴洗いにも応用。手洗いで多少すすぎが甘くても、これなら安心なのではないかと書いている。
そうして、2022年2月。
「小学生の母」カウントダウンを感じながら、ついに上履きや運動靴洗い用ブラシの最適解を見つけた。あれからまだ1年ほどかと思うとやや口惜しい。
というのも、だいぶ年季の入った、汚れの染み込んだズックの上履きがさらに一段白くなる技を、最後の最後に見つけたからだ。
入浴前に、湯温45度ほどにしてバケツに4リットルほど汲み、カインズの「スニーカー・上履きのつけおき洗剤 抗菌防臭 粉末タイプ」を添付のさじで2さじ入れて溶かす。
そこに上履きを漬ける。30分~1時間程度。残念ながら年季が入っているのでそれだけでは白くなどならない。漬け終えたら取り出して、自分の入浴のタイミングで「バスボンくん シューズブラシ」で擦る。すると油じみた黒ずみ汚れがズルズルと溶けて出てくるのである。
面白いほどにだ。実際面白かった。
そして黒ずみがやや気になるところは、長年愛用の「おひさまの洗たく くつクリーナー」を併用し、乾燥の際の光漂白効果を狙った。
いずれもすすぎ洗いをすればヌルつきは残らず、非常に気持ちのよい洗い上がりだ。
足のサイズがあまり変化ない1年半ほどを同じ上履きで済ませてしまえた。卒業式も前日に洗って、白い状態で履いて出ることができた。買い換えずに済んだので経済的だった。
もし子どもの上履き洗いに悩んでいる方がいたら、ぜひ騙されたと思って上記の3商品を試してみてほしい。これが14年かけてたどり着いた、上履き洗い母の最適解だ。