藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

日光が恋しくなる「おひさまの洗たく くつクリーナー」

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です

 学齢の子どもを育てる家庭で避けられない雑事に「上履き洗い」というものがある。まともにやろうとすると頻繁(週1)だし、そこそこ汚いものだからそう進んでやりたいものでもないし、仕上がりが天候にも左右されがち(雨だと乾かないし臭くなる)な点も結構ストレスフル。子どもが複数いるとこれが二足三足と増えるので気が滅入る。

 「そんなの、子ども自身にやらせればいいじゃないか、しつけだ!」という声があるのも重々承知しているのだが、私自身は実はそれに与していない。とくに冬は。

 なぜかというと、我が家の子どもたちが通う公立の小中学校は近年、トイレ設備を完全に洋式便器化すると同時に「便所サンダル」の類を全廃している。これは良いことのようでいて衛生的には不穏で、要は子どもの上履きの裏には日常的に排泄物の飛沫が付着している。

 そして冬場はとくに、ノロウイルスの類由来と思われる胃腸風邪が蔓延しがちであり、誰かしらクラスメイトが教室内やらどこやらで派手に嘔吐したという報告を聞くようになる……。

 子どもの世界であるからして、それらを意識せず踏んづけている可能性は、高い。その上履きを子ども自身が不用意に洗うコトに対して、私は懐疑的であるわけだ。同じ理由で、最近洗濯機で上履きを洗う向きに対しても、ちょっと不安を感じている。

おひさまの洗たく くつクリーナー
メーカー名エステー
製品名おひさまの洗たく くつクリーナー
価格(編集部調べ)262円

 と、前置きが長くなったが、そんな私が「面倒だけど仕方ない、やるか」と、子どもたちの上履きと共に手に取る、上履き洗いの専用洗剤が今回ご紹介する「おひさまの洗たく くつクリーナー」(エステー)である。

 洗っても洗ってもどこかしら薄汚さの残りがちな、布製の「上履き」を洗う際に、これをもう6~7年リピート利用しているのは、乾いた後に明白に白くなった感があるためだ。

 明るいところに洗い上がりの上履きを干すことで、この洗剤に含まれる「光漂白成分」が汚れやニオイを分解してくれる仕組みらしい。乾いた後の上履きを嗅ぐといつもスッキリしたニオイになっているのもうれしく、晴れた日に洗い、直射日光にガンガン当て干し乾いた上履きを前にすると心底ほれぼれする。小さいけれど確かな幸せを感じる一瞬だったりする。

 ちなみに併用する上履き洗いブラシは100円ショップで購入している、よくある2wayタイプ。使い古した歯ブラシなどよりはるかに洗いやすいので、専用ブラシの活用は、マストだ。

 余談だが、ノロウイルス対策として冬場は上履き裏に二酸化塩素の「クレベリンスプレー」を噴霧して一晩ベランダに置いたものを、私は手で洗うようにしている。加えて上履き洗いの最中にはマスクを着用し、洗い水の飛沫が不用意に口の中などに飛ばないようにも注意している。ノロウイルスは本当に強力なので、流行りの時季は本当に嫌だ。子沢山家庭内でパンデミックが起こると地獄を見る。

 また冬のうち、天気が悪くて上履きを乾かしにくい時には、除湿機の排気に当てるように干したり、布団乾燥機の熱風に当てたり、床暖房の上に放置するなどして乾燥を促すようにしている。いずれもしっかり洗ってさえおけばあまり場に頓着せず干せる。あとは、こまめに洗い上がりに撥水スプレーを噴霧しておくのも汚れ対策になるので、参考までに。

天日干しが気持ちいい