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目立たず涼める! 常温で凍るリュックシートがヒンヤリ快適
2024年6月25日 08:05
通勤や通学バッグとしてリュックを愛用している人も多いはず。両手がフリーになるので便利ですが、生地が背中にピッタリつくので夏場は汗をかきやすく、蒸れてしまうのが悩みの種ですよね。
そんな夏のリュック問題の解決にひと役買うのが、クロスプラス(CROSS PLUS)の「涼活本舗 クールリュックシート」。リュックのショルダー紐に取り付けるだけで、背負ったときの背中の汗蒸れを軽減してくれる便利なアイテムです。ランドセルやベビーカーなど、リュック以外のものにも装着できるので、子供の熱中症対策にも役立ちそうです。
28℃以下で自然凍結するのでほったらかしでOK
本品はリュックに装着して背中の汗蒸れを防げる、シート状の冷却グッズです。
中の素材にネッククーラー(ネックリング)などにも使われているPCMを採用。PCMは「Phase Change Material」の略称で、日本語では「相変化材料(そうへんかざいりょう)」と呼ばれます。
PCMは特定の範囲内での温度変化によって、固体⇔液体と状態が変化し、吸熱・放熱を繰り返す物質。約28℃以下で自然凍結して固体になるタイプは、周囲の温度が高いときに融解し、液体に変化することによって冷却する仕組みです。
室内にそのままほったらかしておいても凝固する上、冷却効果に優れています。商品が到着した日は気温も室温も28℃以下だったので、手元に届いたときからカチカチで、触るとヒンヤリしました。
とはいえ、氷のように冷たいわけではなかったため、リュックに取り付けたときに背中が涼しく感じるのか半信半疑でした。そこでさっそく手持ちのリュックに装着して背負ってみたところ、本当にヒンヤリするではありませんか! シートを付けていないときに比べて、明らかに涼しかったです。
また、背負ったときにシートがゴツゴツ当たって不快かなと思ったのですが、想像より背中になじんで違和感がありませんでした。
さらに、本品は約280g(実測値)と軽量なので、リュックに取り付けてもほとんど重さを感じません。これならあまりストレスを感じることなく、背中の汗蒸れを軽減できそうだなと思いました。
本品は涼しい場所に放置しておくだけで凍結するので、ほかの冷却アイテムと異なり、冷蔵庫や冷凍庫に入れて冷やす必要がないのも便利だと思いました。電池や電源不要で繰り返し使えるので環境にやさしく、エコに使えるのも魅力です。
カラーはブルーグレーとチャコール(ブラック)の2色展開。筆者は色を合わせやすいチャコールをセレクトしました。リュックのカラーになじんで目立ちにくく、一体化して見えるので気に入っています。直販価格はどちらも2,200円です。
自然凍結には時間がかかる
凍結した状態の本品は2つ折りにするのがやっとなくらいカチカチに固まっていますが、周囲の熱が加わって溶けると、中のPCMが液体になって、グニャグニャになります。
PCMが完全に溶けてから再び凝固するのにどのくらい時間がかかるのか、試しに涼しい室内(25℃前後)にしばらく置いてみたところ、4時間ほど経つとほぼ固まることがわかりました。自然凍結するとはいえ、28℃より低い室温でも、さすがに瞬間的に凍結するわけではないようです。
自然凍結には時間がかかりますが、通勤や通学で使用する場合、28℃以下の室内であれば、仕事や授業が終わる頃には再び凍結しているので、時間を気にする必要はないでしょう。
急ぎの場合は、冷蔵庫や冷凍庫に入れる、冷たい水をかける、などが推奨されています。
流水で試したところ、すぐに凍結し始めました。ただ室内に放置するよりも明らかに固まるスピードが速いので、冷却効果をすぐに復活させたいときに便利です。ただし、流水で冷やすと、本品に付いている紐も濡れてしまうのが難点。本体の水気はササッと拭き取れますが、紐部分はやや乾きにくいです。
どうにか乾かせないかと考え、濡れた紐を乾いたタオルで包み、ギュッと押さえるようにすると水分が取れました。ただし、水分は完全に抜けきらないので注意が必要です。
着脱が簡単! ランドセルやベビーカーにも使える
本体にはフックとアジャスター付きの紐が4つ付いています(本体からは取り外し不可)。
取り付ける際は、それぞれの紐のフックを外し、上側2カ所はリュックの肩紐と持ち手部分に紐を通して、再びアジャスターの先の輪になっている部分にフックを装着。下側2カ所の紐は同様にリュックの肩紐に装着し、最後に各アジャスターでフィット具合を調整すれば取り付け完了。着脱しやすいのもうれしいポイントです。
このフック・アジャスター付きの紐を取り付けられる形状であれば、ランドセルやベビーカーなど、リュック以外のものにも装着できるので、子供の熱中症対策にもよさそうです。
そのほか、日帰り登山やハイキングで使うデイパック、車の座席の背もたれ部分など、さまざまなシーンで活用できるので、アイデア次第で使い道がいろいろありそうです。
普段、車を運転する機会が多い人には運転席への装着がおすすめ。夏場は運転中に背中が蒸れやすくなりますが、本品を装着すればヒンヤリ快適ですよ。
なお、PCMは直射日光にあたると劣化しやすいので、運転席に装着するときは放置したままにしないように注意しましょう。暑い車内では自然凍結しないので、取り外すのもお忘れなく。
周囲に気づかれにくく、スマートに暑さ対策できる
本品はリュックと背中の間に挟むようなスタイルになるので、装着していることが周囲にわかりにくく、こっそり暑さ対策できるのも美点です。リュックを背負って涼し気に颯爽と歩けばカッコ良く見えることまちがいありません。
背中の汗蒸れを解消しつつ、見た目からは装着を気づかれず、スマートに暑さ対策できる本品は、いろいろな意味で“クール”なリュックシートだと思いました。