ニュース

タニタ、熱中症対策に新サービス 暑さ指数がPCやスマホで分かる

「タニタ暑さ指数管理サービス」の提供を開始

タニタは、熱中症リスクを管理することが必要な法人向けに「タニタ暑さ指数管理サービス」の提供を、7月10日に開始する。

同サービスは、建設や製造、運送の作業現場や、学校、スポーツ施設など、任意の地点に暑さ指数センサーを設置し、計測データをパソコンやスマートフォンのブラウザで一括表示するもの。離れたところにいる管理者が、広域にわたる複数地点の暑さ指数を一括で把握することで、包括的な暑熱対策を実践できるとする。

計測・表示するのは「暑さ指数」「気温」「湿度」、黒色の球の中心温度で、日射や地面からの照り返しによる熱を計測する「黒球温度」の4項目。さらに計測した暑さ指数から、6段階の注意レベルを色やアイコンで知らせる。

計測データを一覧で確認できるページの他に、地図画面では注意レベルを示すアイコンをマッピングし、各地点の暑さ指数を直感的に把握できるという。

暑さ指数の注意レベルを地図上で確認できる管理画面

そのほかアラートメール機能を備えている。暑さ指数が28℃以上、31℃以上、33℃以上の3つの注意レベルから、いずれかを選択しておくと、その値に達した際に、アラートメールが届くというもの。これにより管理者は、管理サイトを確認することなく、暑さによる健康への危険が高まっていることに気がつき、対策を取れるとする。

なお、利用する黒球式暑さ指数センサー「TC-350」は、SIMカードを備え、モバイルデータ通信により計測データを専用サーバーに自動送信する。またIP66の防水防塵性を備え、専用の組電池で作動するため、屋外などコンセントがない場所でも使用可能。

黒球式暑さ指数センサー「TC-350」

同社はこれまで、家庭用と業務用分野で手軽に利用できる小型の黒球式暑さ指数計を販売してきた。今回の「タニタ暑さ指数管理サービス」は、ニーズが高まっている広域における、組織的な暑熱対策に活用できるものとして開発したという。