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冷蔵庫の省スペース&大容量は当たり前!? 個性豊かな2026年春の最新事情
2026年3月30日 08:04
年明けから2月にかけて、各社から次々に冷蔵庫の新モデルが発表・発売されています。
2026年モデルは、鮮度保持能力の高さだけではなく、省スペース&大容量が当たり前、特に奥行の薄型化が目立ちます。そのほかにもメーカーごとの独自機能が際立ち、個性豊かになっている印象。「冷蔵庫売り場に行ってもどれも同じようで選べない」ということがなくなって、うれしい傾向だと思います。
今回は、フラッグシップモデルを中心にした各社の新製品の特徴の総まとめをお送りします。
調理の時短に! 野菜を切らずに冷凍・粉砕できる機能がぐんと進化して便利に【三菱】
三菱電機の2025年モデルで登場した「できちゃうV冷凍」は、 冷凍した野菜を袋の上から手でほぐしたり、砕いたりできる機能として注目されましたが、冷凍室の一部でしか使えず、使う前に操作パネルで「できちゃうV冷凍」をONにするという操作や、 約20~30分待つ必要などがありました。
2026年モデルの新しい「できちゃうV冷凍+」では、冷凍室の 上/中/下段すべてで使用可能になり、事前のボタン操作なしでOKに。また、砕ける野菜の種類も大幅に増え、キャベツなどの葉物野菜はもちろんのこと、ピーマン丸ごと、ざく切り玉ねぎ、にんじんなどにも対応。2026年モデルは「場所の制限」「事前操作」「対応食材」という3つの弱点をすべて解消したアップグレード版になっています。
そのほか、従来モデルから継続しているものとしては、家庭ごとの生活パターンを学習し、部屋別に最適な運転を自動で行う「全室独立おまかせA.I.」や、棚の高さやドアポケットの仕切りをカスタマイズできる設計が特徴です。
野菜室が真ん中のタイプと、冷凍室が真ん中のタイプのどちらもラインアップ。フラッグシップの「MZシリーズ」や「WZシリーズ」など計14機種を展開しています。また、今季からメーカーが販売価格を指定する「指定価格制度」が導入され、店舗ごとの価格差が少なくなる仕組みに移行しています。
生成AI相談でお手入れも食材の保存方法もわかる! 奥行63cmでキッチンになじむ薄型【シャープ】
システムキッチンと並べても前に飛び出さず、キッチンに馴染む薄型設計にこだわり続けているのがシャープの「FiT63シリーズ」。2026年モデルでは、奥行63cmのまま容量アップを実現し、限られたキッチンスペースでも“置ける大容量”をさらに強化しています。
今年の大きな特徴が、生成AIを活用した相談機能。冷蔵庫の操作パネルやスマホアプリから、「この食材、どう保存すれば長持ちする?」「今日の献立、冷蔵庫の中身で何が作れる?」といった質問ができ、保存方法やレシピ提案、お手入れのタイミングまで教えてくれるのが新しいポイントです。
また、シャープの代名詞ともいえる「どっちもドア」に、新たに“オートクローズ機能”が採用されました。軽く押すだけでスッと閉まり、閉め忘れによる冷気ロスを防げるため、キッチン動線がよりスムーズに。左右どちらからでも開けられる利便性に、“閉まるストレスのなさ”が加わり、使い勝手が一段と向上しています。
省エネ性もぐんとアップした408LタイプのSJ-XW41Rなどは、セカンド冷蔵庫(セカンド冷凍庫)との2台持ちにもおすすめしたい一台です。
真空チルドが進化“真空氷温ルーム”として復活! 美しいデザイン際立つ【日立】
日立グローバルライフソリューションズの2026年モデルで最も大きなトピックが、かつて人気を博した「真空チルド」機能の復活です。今回はさらに進化し、“真空氷温ルーム”として再登場。真ん中冷凍のHZCタイプでは庫内をわずかに減圧し、食材の酸化を抑えながら、氷点下でも凍らせない“氷温”で保存できるのが特徴です。肉や魚はもちろん、作り置きのおかずや下味冷凍前の食材も、うまみを逃さず長持ち。特に肉のドリップ抑制効果が高く、調理時の仕上がりに差が出るのが魅力です。
デザイン面では、日立らしいフラットでミニマルなガラスドアがさらに洗練され、柔らかな輝きのフロストガラスの採用でキッチン空間に溶け込む“家具のような佇まい”に。ハンドルの存在感を抑えたフラットラインは、2026年モデルの中でもひときわ美しい印象です。
そのほか、庫内全体を約2℃で保つまるごとチルドや、湿度を保ちながら野菜のしおれを抑える新・うるおい野菜室など、従来の強みも継続。冷凍室は3段構造で、作り置きや冷凍食品を整理しやすい設計です。鮮度保持の強さ”と“デザイン性の高さ”を両立した、日立らしいフラッグシップに仕上がっています。
霜つき抑制冷凍や微凍結パーシャルなどこだわり機能。大容量冷凍室の野菜室真ん中も登場【パナソニック】
パナソニックの2026年モデルは、人気の「はやうま冷凍」や「微凍結パーシャル」を引き続き搭載し、冷凍の仕上がりの良さと使いやすさのバランスが光るシリーズ構成になっています。熱いまま急速冷凍、あら熱取り急速冷凍、霜つき抑制冷凍、サクッと切れる微凍結パーシャルなど、こだわりの冷凍/冷却機能が充実しており、日々の調理シーンで頼れる存在です。
3月には、買い物カゴ約2個分の大容量冷凍室を備えた“野菜室真ん中タイプ”の新型も登場。まとめ買いや作り置きが多い家庭でも余裕の収納力で、シンプルながら使い勝手を考えたモデルに仕上がっています。
そのほか、発売は2025年10月になりますが、幅/奥行ともに60cmとスリム&薄型でフラットなデザイン、野菜室真ん中のNR-C33JS2も“小世帯の暮らしに寄り添う家電”として提案している注目の冷蔵庫。微凍結パーシャル機能も備えたコンパクトなのに上質な一台です。
別売の「冷蔵庫AIカメラ」を取り付けることでさらに利便性をアップさせられるのもパナソニックならでは。こちらは、冷蔵庫の天面に置く外付けユニットで、ドアを開けた瞬間に庫内を撮影し、アプリから外出先でも中身を確認できます。さらにAIが野菜の種類を自動認識し、日持ち目安を判断して“先に使うべき野菜”を教えてくれるのが大きな特徴。レシピ提案まで行ってくれるため、買い忘れやダブり買い、野菜の使い忘れを防ぎ、食材管理のストレスがぐっと減ります。
薄型×大容量「VEGETA」が進化。25年ぶり“冷凍室真ん中”の「FREEZA」登場【東芝】
東芝は、人気シリーズ「VEGETA(ベジータ)」のフラッグシップとしてXFSシリーズを発売。奥行約62.9cmの薄型設計でありながら、487Lの大容量を実現。キッチンにすっきり収まりつつ、収納力をしっかり確保したモデルです。鮮度保持機能も進化しており、作り置きおかずの保存に便利な「Deliチルドモード」は、従来約7日間だった鮮度保持期間が約10日間へ延長。さらに、予定を音声で知らせてくれるウィークリー音声リマインダーも進化し、日々の家事の“うっかり”を防いでくれます。
そして今年の大きなニュースが、25年ぶりに復活する“冷凍室真ん中タイプ”の「FREEZA(フリーザ)」の登場です。4月下旬に発売予定の「フリーザ」シリーズは、ウレタンと真空断熱材のレイアウトを最適化することで、業界トップクラスの大容量冷凍室を中央に配置。冷凍室内は整理しやすい3段ケースと、食品のサイズに合わせて調整できる可動式仕切りを採用しています。
業務用レベルの「おいしさ密封急冷凍」、 開閉後すぐに急速冷凍を行う「おいしさ持続 上質冷凍+」、 チルドルームで最速約20分で包丁が入る硬さまで解凍できる「ブースト解凍」など、凍結→保存→解凍の3ステップを高品質に仕上げる冷凍技術が充実しています。
野菜室には、使い切りやすい「ハンドル付き使い切り野菜BOX」を新たに採用。ベジータで長年培ってきた“野菜”へのこだわりも忘れていません。
フラッグシップのTXシリーズさらに進化。庫内が一目で見渡せるサイド・バイ・サイドも【アクア】
アクア(AQUA)の1月発売モデル「AQR‑SBS48A」(475L)は、冷蔵室と冷凍室を左右に分けたサイド・バイ・サイドスタイルが特徴。扉を開けると上から下まで一気に見渡せるパノラマオープンで、どこに何があるかひと目で把握できます。
庫内奥行は約51cmと薄型で最上段まで手が届きやすく、キッチンに置いたときの圧迫感が少ないのも魅力。冷蔵283L/冷凍192Lとどちらも大容量で、冷凍室は上は棚で、下は2段のボックス構造で整理しやすい設計です。除菌&脱臭効果のある「DEO FRESHフィルター」や、急速冷蔵/急速冷凍、湿度を保つ「フレッシュボックス」など、日常の使いやすさを支える機能も充実しています。
デザインは大理石調ガラス扉×アルミフレームの「クリアマーブルホワイト」。タッチパネルはドアを閉じたまま操作でき、キッチンに溶け込む上質な佇まいです。
「見える野菜室」のほか、肉や魚の鮮度を保つ「間接冷却チルド」など、鮮度保持技術を凝縮したフラッグシップモデルのTXシリーズの新モデルも3月中旬に発売。冷凍室で調理の下準備を効率化するクッキングアシスト機能などが新たに追加されたほか、IoT家電としてアプリとの連携も可能になっています。
冷凍機能を充実させた新ライン「CŌRISTA」「CŌRISM」。真ん中野菜室×鮮度保持が進化したSLIMORE Xにも注目【ハイアール】
ハイアールは2025年12月、冷蔵庫の新ラインとして「CŌRISTA」と「CŌRISM」を発表。これまでの“単身・2人暮らし向けの実用モデル”というイメージに、デザイン性と使いやすさをしっかり加えています。
CŌRISTAは、霜が付きにくく、おいしさをキープする「鮮度キープ冷凍」を搭載。冷蔵庫の背面から全体を照らして食品を演出するシアター照明も搭載していて、グループ会社であるアクアのTXシリーズを想起させます。頻繁に開閉する野菜室が真ん中で使いやすいのも魅力。
一方、CŌRISMは2段に分かれた、151Lのジャイアントフリーザーが特徴。冷蔵室内には0℃~8℃まで調節可能な「変温ケース」を設けてチルド室/野菜冷蔵室として使用できるようになっています。奥行594mmの薄型デザインでCŌRISTA同様、シアター照明も搭載されています。
そのほか、スリムな見た目ながら鮮度保持と使いやすさを大きく引き上げたSLIMORE X(スリモア X)にも注目したいところ。真ん中野菜室というだけでなく、冷蔵室を開けた瞬間に野菜室が見渡せる「ベジベジビューイング」を採用し、使い忘れや重複購入を防ぎやすい構造になっています。霜がつきにくい冷凍室や、チルドと野菜/生鮮に切り替え可能な「フレッシュルーム」などを備え、 幅595㎜とスリムながら、375Lで満足感のある容量。セカンド冷凍庫との2台持ちをする際のメイン機にもおすすめです。
大容量でも置きやすく、暮らしに合わせて選びやすい
2026年春の冷蔵庫は、薄型化と大容量化が一気に進み、キッチンに置きやすいモデルが主流になりました。そのうえで、冷凍の質を磨くメーカー、AIで食材管理を進化させるメーカー、野菜の扱いやすさを追求するメーカーなど、個性がより鮮明に。保存のための冷蔵庫から調理の下ごしらえまでを担う機能が装備されていることにも注目です。
スリムで使い勝手がよく、省エネ性も高めた300L~400Lクラスのモデルが増えてきたことで、これまで“大型が当たり前”だったメイン冷蔵庫の選択肢も広がってきました。
その結果、キッチンには扱いやすいサイズのメイン機を置きつつ、飲み物やデザート、作り置きなどを入れる小型のセカンド冷蔵庫をダイニングに置く、といった使い分けもしやすくなっています。
今後は、冷蔵庫のサイズや役割をより柔軟に組み合わせられるようになり、暮らし方そのものの選択肢がさらに広がっていくのではないでしょうか。















