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日立冷蔵庫は「真空氷温」で肉や魚の鮮度保つ アプリ連携で食品ロス低減
2026年1月21日 16:05
日立グローバルライフソリューションズは、約0.8気圧の「真空氷温ルーム」を採用した冷蔵庫「まんなか冷凍 HZCタイプ」2機種を2月下旬に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は617Lモデル「R-HZC62Y」(幅685mm)が47万円前後、540Lモデル「R-HZC54Y」(幅650mm)が42万円前後。なお、いずれも指定価格(店頭で値引きされない)の対象製品ではない。
大きな特徴は、真空(大気圧より低い約0.8気圧)と氷温(約-1℃)で、食品の鮮度を長持ちさせる「真空氷温ルーム」や、家事サポートアプリ「ハピネスアップ」との連携で食材の期限管理や、買い忘れ/二重買い防止ができる点など。本体に上質感を持たせた新デザインも採用した。6ドアのフレンチドアで、冷凍室は真ん中、野菜室は下段の構成。
開けるとプシューと音がする真空の鮮度保持機能が再び
冷蔵室の最下段に備えた「真空氷温ルーム」は、小型設計の真空ポンプでルーム内の空気を吸引し、約0.8気圧の真空環境を実現するもの。食品に冷気を当てない間接冷却/密閉構造と約-1℃の低温で保存することにより、食品の酸化や変色を抑えて鮮度を保つ。また、閉じられた空間にして冷気の流入を防ぐことで、ラップなしでも食品の乾燥を抑えられるという。
日立冷蔵庫といえば、2007年から展開している「真空チルド」機能があり、約0.8気圧で鮮度を保持するもので、このスペースを開けると「プシュー」と空気が入っていく音がすることでも知られていた。
同機能は性能面では評価されたものの、結果として当時はチルド内の容量が狭くなるのが課題とされ、2019年には冷蔵室全体をチルド室のように使える「まるごとチルド」と「特鮮氷温ルーム」の組み合わせで展開する方向に転換。真空チルドの搭載モデルは減少していった。
今回の新モデルで名称を新たに「真空氷温ルーム」としたのは、まるごとチルドで広いチルドスペースを確保できるようになったことから、改めて日立独自である真空による鮮度保持の機能を活用し、特に肉や魚といった鮮度が重要な食材をしっかり保存したいニーズに応えていく狙いがある。
アプリ「ハピネスアップ」で食材を管理しやすく
2003年より提供しているスマホアプリ「ハピネスアップ」も2月にアップデートし、冷蔵庫との連携画面などが新しくなるほか、新機能「まとめて食材管理」にも対応。
「まとめて食材管理」では、冷蔵庫だけでなく、パントリーなど他の場所で保存している食材をまとめて管理でき、買い物メモを作成したり、消費期限の近いものを活用して献立を作るなど、食品ロス低減に役立つ使い方ができる。
スマホで冷蔵庫の中をあらかじめ撮影しておくことで、買い物時の二重購入や買い忘れの低減にも活用できる。冷蔵庫以外の食材も対象にできることから、非常食の乾パンなど期限が長い食品も忘れずに消費できるように管理可能になる。
冷蔵、冷凍それぞれに鮮度保持機能
真空氷温ルーム以外にも、鮮度を守るために設定不要で簡単においしく保存する機能を冷蔵室、冷凍室、野菜室のそれぞれに搭載している
冷蔵室は、棚スペース全体をチルド温度約2℃とうるおい冷気で鮮度を守る「まるごとチルド」に対応。
冷凍室は下段1段目の「デリシャス冷凍」で、大型アルミトレイが食品の熱を奪い、素早く冷凍。冷凍室下段1段目と2段目では「霜ブロック」により霜つきを抑えて冷凍する。
野菜室の下段スペースは「新鮮スリープ野菜室」となっており、野菜を眠らせるように保存。置くだけでみずみずしさが長持ちするという。
本体デザインも、インテリアとの調和を高めるよう改善。水平垂直基調のデザインと、柔らかな輝きのフロストガラスを採用し、上質感のある仕上がりとした。
カラーは、木のぬくもりのある住空間にもなじむ、フロスト調で温かみのあるチャコールグレーと、陶磁器にも似た素材感で暮らしの景色に調和するフロスト調の柔らかなナチュラルホワイトの2色を用意する。
細かな部分では、冷凍室などのドアを開けるハンドル部分において、正面を側面よりも一段高くすることで、奥が見えにくいよう工夫した。さらに、指にかかる部分を、従来の平面状から滑らかな曲面状に変更することで、滑りにくくフィットするよう使い勝手を高めた。
本体サイズは、617Lモデル「R-HZC62Y」が685×738×1,843mm(幅×奥行き×高さ)、540Lモデル「R-HZC54Y」が650×699×1,843mm(同)。