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三菱の冷蔵庫、野菜切らずに“冷凍して砕く”時短の新提案
2026年1月14日 14:05
三菱電機は、野菜を切らずに砕けるようにする「できちゃうV冷凍+」搭載の2026年モデルの冷蔵庫の新製品として、フラッグシップの「MZシリーズ」や「WZシリーズ」など計14機種を、1月23日から順次発売する。価格はいずれもオープン。市場想定価格は、275,220円〜428,670円前後。
なお、新製品は大きく分けて「野菜室が真ん中」なのか「冷凍室が真ん中」なのか、野菜室の配置の違いと、庫内容量とサイズ、ドアの素材によりシリーズが異なる。
「野菜室が真ん中」タイプは1月23日に発売予定で、MZシリーズ「MR-MZ60N/54N/49N」、MDシリーズ「MR-MD45N」、今回新しく追加された野菜室真ん中タイプに新採用の「鋼板面材」モデルであるJMシリーズ「MR-JM54N/49N」。
「冷凍室が真ん中」タイプは2月6日に発売予定で、冷凍室が3段構造のWZシリーズ「MR-WZ61N/55N/50N」、WXDシリーズ「MR-WXD70N/47LN」、幅60cmのスリムモデルのBDシリーズ「MR-BD46N」、鋼板面材のJWシリーズ「MR-JW55N/50N」。
野菜をパリパリと砕ける「できちゃうV冷凍」機能を強化
同社は、昨今の物価高騰や共働き世帯の増加により、冷凍の役割は、長期保存から、まとめ買いした食材を日常的に使いこなす時短調理へと変化していると分析。
そこで、今回の新モデルでは、冷凍した野菜を袋の上から手でパリパリと砕いて、そのまま料理に使える「できちゃうV冷凍」機能を強化。従来モデルでは、「できちゃうV冷凍」で保存できる場所が限定されていたが、新モデルでは冷凍室の上段/中段/下段のどこでも、同機能が使える「できちゃうV冷凍+(プラス)」へと進化させた。
また従来は、野菜を砕く前にボタン操作を行ない、約20〜30分待つ必要があった。新モデルでは、AIがユーザーの生活パターンを学習し、事前に温度を調整するため、ボタン操作なしで、いつでも取り出して砕くことができる。
そのほか、従来はパリパリと砕けるのは、キャベツなどの薄い葉物野菜が中心だったが、冷却能力が向上したことで、ピーマンを丸ごと砕いたり、ざく切りにした玉ねぎを砕くことも可能になった。
実際に筆者もパリパリを体験してみた。はじめは、袋に入れた状態で冷凍した葉物野菜を、軽く手で揉んでいくとパリパリと手応えを感じつつ、野菜が砕けているのが分かった。
さらに、ざく切りしたニンジンを砕いていく。気泡緩衝材のプチプチを潰していくような感じで、コリコリとした手応えで、ニンジンが砕けていく。これは癖になりそうな感覚。
包丁とまな板を使わずに、料理に合わせて野菜を粗く、または細かく砕いて、そのまま調理できるため、非常に時短に貢献できるだろうと感じた。
この、野菜をパリパリと砕ける「できちゃうV冷凍」は、広島大学の食品工学研究室との共同研究で、冷凍した野菜を砕くために必要な条件・原理を解明したという。
基本は、通常の冷凍よりも低温の冷気で冷やしこむことで野菜に含まれるペクチンなどの高分子成分がガラス化し、軽い力でパリパリと砕けるようになるという。
このペクチンなどのガラス化には、低温冷気の安定供給と効率的な冷却が必要になる。三菱電機の冷蔵庫の、すべての部屋が仕切られ独立した構造である「全室独立構造」と、「シングル冷却器」、それに「おまかせA.I.」を組み合わせることで、「できちゃうV冷凍」や、今回の新製品に搭載された「できちゃうV冷凍+」を実現しているという。
独自構造が可能にする節電新機能「アイストップ・Eco」
同社の調査で、冬季は製氷室の開閉が1日1回以下のユーザーが5割を超えていることから、冬場や旅行時など氷を使わない時に製氷室の運転のみを個別に停止できる「アイストップ・Eco」を新搭載。
既存の節電機能と併用することで、約15〜25%の節電運転をサポートできるという。
3色LEDの光で、葉物野菜のビタミンCを増やす
食品をおいしく冷凍し、解凍不要で必要な分だけ使える「切れちゃう瞬冷凍A.I.」や、3色LEDの光で、葉物野菜のビタミンCを増やして緑化を促進する「朝どれ野菜室」(または「新鮮野菜室」)なども、従来機から継承されている。
袋のまま砕いてこねれば、餃子が手を汚さず手軽に作れる
「できちゃうV冷凍+」を搭載した冷凍冷蔵庫と、同社の新型IHクッキングヒーターを活用した、新しい時短調理のスタイルが披露された。
実演を行なったのは、レシピサイト「Nadia」のNadia Artistとして活躍する料理家の西岡麻央さん。西岡さんはいくつかの調理を実演してくれたが、驚いたのが餃子作りの実演。
「できちゃうV冷凍+」で冷凍しておいたキャベツを冷凍室から取り出し、袋の上からパキパキと砕き、微塵切り状態にした。その袋の中に、ニラ、ひき肉、調味料などを入れ、袋ごとこねる。西岡さんは、次のように語り、「できちゃうV冷凍+」などの利便性を強調していた。
「餃子作りで最も面倒な工程の一つが野菜のみじん切りですが、『できちゃうV冷凍+』を使えば、あらかじめざく切りにして冷凍しておいたキャベツを、袋の上から手で砕くだけで細かくできるため、包丁を使う手間が大幅に削減されます」(西岡さん)
また西岡さんは「冷凍野菜を使用するため、餡が冷たい状態に保たれ、ひき肉の脂がダレずにしっかりとした状態で仕上がるため、皮に包む際もダラっとせず包みやすくなりますよ」とも解説する。
さらに、こねた後には袋の端をハサミで切り、餃子の皮の上へ、お菓子作りで生クリームを絞るような要領で、できた餃子の餡を絞り出していった。
「餡づくりの工程も、袋の中で完結させることができ、手間も省けるため、自分で1から餃子を作る機会が圧倒的に増えた」と、調理のハードルが下がることを強調した。
さらに「私が野菜をパリパリと袋の上から砕いていると、子供が寄ってきて、手伝ってくれます。うちの子は野菜が嫌いなのですが、自分が手伝って作った野菜入りの料理を積極的に食べてくれる」という実体験を語り「野菜嫌いのお子さんがいるご家庭には、三菱電機の冷凍冷蔵庫がおすすめです」と笑いを誘いながら語っていた。