神原サリーの家電 HOT TOPICS

自分でケアして集中力を高める! 5月病対策にもぴったりのセルフメンテナンス家電7選

 時間外労働の上限規制などを定めた「働き方改革関連法」の施行から1カ月ちょっと経ちました。効率的な働き方とともに、今注目されているのが「セルフメンテナンス」です。デジタル大辞典によれば『自分自身の状態を自分で点検し、異常があれば修復して健全な状態を維持すること』とあります。

 睡眠の質を高めることは最大のセルフメンテナンスになりますが、それにはまず自分の睡眠の状態を知る(=点検する)ことが必要です。また、心身の不調を自覚する前に、心地よい状態を作ったり、疲れをなるべく早めに解消できるように心がけることも重要になってきます。

 これまでにない10連休という長い休みを終えて、生活のリズムが戻りにくく、体調を崩している方もいることでしょう。そこで今回は私自身が愛用しているものを中心に、5月病対策にもなるセルフメンテナンス&セルフケアに役立つ家電をピックアップしてみました。

オフィスでほぐしてリフレッシュできる、アテックス「ルルド マッサージクッションA4」

 マッサージクッションのパイオニア、ルルドの新モデル「マッサージクッションA4」は、その名の通り、A4サイズで薄型のマッサージクッションです。収納用のファイルボックスが付属しており、デスクの上にスマートに置いておけるのが魅力。静音性を重視し、オフィスに馴染むスタイリッシュなデザインも素敵です。

アテックス「ルルド マッサージクッションA4」。かなり薄型でコンパクトなのでオフィスの椅子にもしっくりなじむ。肌触りのいいファブリックタイプのグレーのほか、合成皮革タイプのホワイトとブラックの3色展開

 親指をイメージした新型もみ玉の採用でやさしいもみ心地。医療機器であるマッサージ器は、新しい基準(JIS T2002:2018)が設けられ、2021年春までに対応することが求められていますがこのモデルでは、『新JIS規格』にいち早く対応しました。

 もみ玉が薄型でコンパクトなため、オフィスチェアの背もたれに置いた時も背中や腰になめらかにフィット。座面までおろして使うと骨盤やヒップの上にちょうどよくもみ玉が当たるので、同じ姿勢ばかりで疲れがちが腰のケアにもぴったりです。

親指をイメージした新型のもみ玉(写真向かって右側)を採用。収納用のファイルボックスが付属しているのでデスクの上に置いておける(写真はアテックス 代表取締役社長・深野 道宏氏)

骨電導Bluetoothイヤホンも搭載の温熱目元ケアアイテム、アテックス「ルルド めめホットチャージスマート」

 アテックスで人気の「めめホットシリーズ」では初めてのグラス型を採用した「チャージスマート」。コードがないので、サッと手軽に装着できます。USB充電で連続1.5時間使え、携帯に便利なケース付き。オフィスや出張の移動中などいつでも気軽に目元ケアできるのがうれしいアイテムです。

アテックス「ルルド めめホットチャージスマート」。すぐに温まってほどよい密着感と重さが気持ちよく、目の疲れがほどけるような使い心地

 リラックス効果を高めるために骨電導Bluetoothイヤホンを搭載していて、音楽やラジオなどを楽しみながら温熱ケアをすることも。着けると同時に温もりを感じられる速暖性があり、好みに応じて強弱の切り替えも可能です。

 周りの様子を確認したりしながら使えるスリット付きのアイホールなのも、使ってみると案外便利。やわらかなシリコン素材で目元をやさしく包み込むように設計してあるため、まつげのエクステやつけまつげを使用していてもOK。汚れてもサッと拭くだけで汚れが落ちます。

持ち運びにも便利なケース付き。充電時間は約3時間で約1.5時間の連続使用が可能

コードレスだから脚の疲れをこっそりほぐせる、パナソニック「コードレス レッグリフレ」

 オフィスや出張先で脚のマッサージができたら疲れがいっぺんに吹き飛びそうですよね。パナソニックの「コードレス レッグリフレ」は単三形充電池eneloopを使える便利さに加え、コードレスなのに強モードだと痛すぎるくらいパワフル。

パナソニック「コードレス レッグリフレ」。片脚に単三形充電池eneloop2本を使用してコードレスとして使えるほか、付属のアダプターで有線でも使用可能

 クイック5分モードもあり、ちょっとのすき間時間でもリフレッシュでき、面テープのペリッという音が気にならずに外せるファスナー付きで、仕事中でもこっそり使えるスグレモノです。

 形状からすると「ふくらはぎ専用」に思えるかもしれませんが、「足うら」モードもあってこれがまた効きます。コードがないからベッドに寝転んで使うのにも便利。“毎日使いたくなる”レッグリフレです。

 出張のお供にするなら、片足だけでも十分。フル充電したeneloopをセットしておけば、両ふくらはぎと足裏を順番にほぐせてリフレッシュできること請け合いです。

足うらモードもあり、コードレスでもしっかりとしたエアマッサージができる

気になるニオイや細菌・ウイルスから身を守るマルチディフューザー、カドー「STEM Portable」

 疲れのケアだけでなく、集中力をそぐ周囲の気になるニオイや花粉、細菌・ウイルスなどから“身を守る”のも大切なセルフケアの1つ。cado(カドー)のマルチディフューザー「STEM Portable(ステム ポータブル)」はコンパクトなボディにファンを内蔵し、パワフルなマイクロミストが真上に拡散。スピーディに潤いが広がるパーソナル加湿器としても使え、付属の除菌消臭剤「ピーズガード」を水に薄めて使用すれば、安定型次亜塩素酸ナトリウムがウイルスやカビなどに反応して効果的に除去してくれます。

カドー マルチディフューザー「STEM Portable」。風量は3段階から選べる。間歇モードなので加湿しすぎることもなくほどよい使い心地。LEDライトは基本のブルーのほかに、好みのカラーに変えたり、グラデーションでの点灯モードにすることもできる

 リフレッシュ&リラックスしたいときには、大分県産の有機栽培の農産物から芳香蒸留水を製造する「六月八日」とのコラボレーションで作られたオリジナルのフォレストウォーター(別売)があり、これを使えばふんわりとやさしい香りが広がって、自分のまわりを心地よい空間にしてくれます。

 バッテリー搭載でどこでも気軽に持ち運べ、充電はUSBケーブルでPCやモバイルバッテリーに繋げばOK。トイレや出張のお供にもおすすめです。

カドーオリジナルのフレグランスウォーターは「テンダーリーフ」「フレッシュブランチ」「タイニーフラワー」「ディープウッズ」の4種類。愛用しているのはクロモジやローズゼラニウムなどが調合された少し甘めの「テンダーリーフ」の香り
携帯用のケースのほか、除菌消臭剤「ピーズガード」や充電用のケーブル、車用のDCアダプター、交換用吸水芯が付属している

自分だけに香りを届け、気分をリフレッシュさせる、SONY「AROMASTIC(アロマスティック)」

 香りが人の心や体にもたらす力は大きくて、ほんの少しの香りでも気持ちを切り替えたり、元気にさせたり、リラックスさせたり、安らかな眠りに導いたりすることができます。入眠をスムースにしたり、眠りの質を高めるのに大きな役割を果たすものとして「香り」があるのです。これは温度、湿度、音、明かり(光)などよりも優先順位が高いとさえいわれているほどです。

SONY「AROMASTIC」。カラーはブラックとホワイトの2種類だが、シリコンジャケットなどのアクセサリーもある

 SONYのアロマスティックは、光ディスク技術を応用した香りのカートリッジを使い、複数の香りを閉じ込め、長期間その香りを保持できるようにしています。普通、アロマディフューザーというと1つの香りしか楽しめませんし、部屋全体を香らせるけれど、これは“自分だけ”が嗅ぐことができるという、画期的なパーソナル製品。

 使い方は簡単で、本体上部をカチカチと回して、香りの種類を選び、鼻の近くに持ってきてサイドのボタンを押すとトップから、アロマが香ってくるという仕組み。その香りを嗅ぐだけで、リフレッシュしたり、やる気が出たり、会議の後の高揚した気分を落ち着けてくれたりするのです。

 「for Relax」をはじめ6種類のアロマカートリッジには、それぞれ5つの香りが入っていますが、自分の好みのアロマオイルを入れられるカスタムカートリッジもあります。

体上部をカチカチと回して、香りの種類を選び、鼻の近くに持ってきてサイドのボタンを押すとトップから、アロマが香ってくる
専用のカートリッジは全部で6種類。写真はレモングラス、ローズマリー、カーミング、ジャスミン、ラベンダーの5つの香りを切り替えて楽しめるfor Business

自分の周りの空気環境を清潔にして暑さ対策にも! ダイソン「Dyson Pure Cool Me(ダイソン ピュア クール ミー)」

 特に都市部の住宅は高気密化のため外気が入りにくく、室内の空気がVOC(揮発性有機化合物)などで屋外以上に汚染されていることもあるといいます。ダイソンではこれまで部屋全体の空気清浄を考えた製品を発売してきましたが、新たにラインアップに加わった「ダイソン ピュア クール ミー」は、パーソナルな空間をきれいにして快適に過ごそうというもの。

ダイソンから新しく登場したパーソナル空気清浄ファン「Dyson Pure Cool Me」

 HEPAフィルターが、PM 0.1の微粒子まで99.95%捕らえ、清浄された涼しい風を届けてくれます。左右の首振り機能を設定すれば広範囲に風を送り出すことができますし、風の強さも細かく調節できるので、デスク回りはもちろんですが寝室に置いて使うのもおすすめです。

 微風に設定して自分に直接風が当たらないように風向きを決め、スリープタイマー(30分~8時間で設定可能)を使えば、室内をきれいに保ちながら、やわらかな気流が生まれて心地よく眠れることでしょう。

 丸みを帯びた本体のドームの表面を手で触れて風の向きが決められるユニークな仕様も使い勝手がよくて魅力的です。

ほどよい大きさでデスクの上に置いて使うのにも向く
寝室で使うときには明かりを抑えることもでき、天井など人に当たらない風向きで使えば快適

眠りや一日の活動の様子などを計測できるスマートウォッチ「Fitbit Versa」

 3年間にわたってJawboneのウェアラブルデバイスを使い続けてきた私ですが、2回買い替えたUP3のベルトが切れてしまったのを最後に、使用を断念。ついにFitbitのスマートウォッチを身に着けることになりました。昨年6月に発売された「Fitbit Versa」は4日間以上持続するバッテリーの持ちの良さが魅力。薄くて軽く、仕事中にも着けていられるシックなデザインもいいなと思います。

2018年6月に発売されてから愛用している「Fitbit Versa」。表示はアプリで好みに合わせてカスタマイズできる

 眠りや一日の活動の様子などを計測してくれるので、活動と眠りの相関関係もわかりやすいですし、生理周期など女性の健康状態と傾向を記録してアドバイスしてくれる機能も備えているのでセルフメンテナンスには最適。

 生理周期や睡眠や運動や歩数や食事などの自分の状態を把握して「自分が調子がよい理由、悪い理由を自分で考えられる」ようになりたいですね。スマートウォッチとして、時間やメール、SMS、電話の着信なども知らせてくれる機能も備えていますので、これまでこうしたウェアエアブルデバイスを敬遠していた人にもいいのではないでしょうか。

 スマートフォンのFitbitのアプリも使いやすく、特に眠りについては「目覚めた時間」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」のパーセンテージや時間、入眠からの眠りの様子のグラフなどかなり細かく表示されるので、眠る前の過ごし方を見直したり、日中の活動量と照らし合わせたりするなど睡眠の改善にもつながりやすいと思います。

スマートフォンのアプリに表示された「睡眠ステージ」の一例
本体カラーやベルトの材質・デザインも豊富。ベルトは使用シーン

【番外編】ネックストレスを改善して体調を整える枕、キュアレ「THE MAKURA」

 まるでボウリングの球のような頭を支えている首には、座っているだけでもその重さで負担がかかるといわれています。それに加えて最近はスマートフォンの操作で首をグッと下に傾けている状態の時間が長くなり、首への負担がさらに増し、余計に疲れを感じたりする“ネックストレス”と呼ばれる現象を引き起こすのだとか。

キュアレ「THE MAKURA」。3構造で中材には強度が強く、耐久性、絶縁性に優れた特注のエラストゴムパイプが使われている

 家電ではないのですが、睡眠改善インストラクター資格を持っている私自身が愛用しているのが整体まくら「THE MAKURA(ザ・マクラ)」です。とはいっても、寝る時にずっと使うのではなく、首や肩に疲れを感じた時や、寝る前の10分~20分程度、この枕を使って横になるだけ。3万円と高価ですが、整体に行く代わりにこれで体をメンテナンスできるので価値はあると思って使っています。

 この枕は整体理論に基づいて作られており、3つの山ができる3段構造で肩まで乗せて使うのがポイント。首の負担が軽くなって、呼吸がしやすくなり、体全体がリセットされるような感じがします。オフィスの休憩室などに置いて使うのもいいかもしれません。

まくらの上のラインまで頭をグッと上に持っていき、頭のラインとそろうように乗せるのが正しい使い方。まくらの3段目に肩が乗り、まくらの下のラインが肩の下のほうまで深く差し込まれていればOK。10分程度この姿勢を保つと体の力が抜けて呼吸がしやすくなり、緊張がほどけるのがわかる

神原サリー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、顧客視点アドバイザー&家電コンシェルジュとして独立。現在は家電+ライフスタイルプロデューサーとして、家電分野のほか、住まいや暮らしなどライフスタイル全般の執筆やコンサルティングの仕事をしている。モノから入り、コトへとつなげる提案が得意。企画・開発担当者や技術担当者への取材も積極的に行い、メーカーの現場の声を聞くことを大切にしている。 テレビ・ラジオ、イベント出演も多数。