神原サリーの家電 HOT TOPICS
使って実感! 暮らしが変わるイマドキ〝黒物家電”4選
2019年1月28日 06:00
音響機器やテレビなどのAV機器やデジタル機器などを指す“黒物家電”という呼び名と対になるのが、生活家電などを指す“白物家電”。しかし、いまや黒物家電も私たちのくらしに馴染み、白物家電に近い立ち位置になってきているようです。今回は、私自身が実際に使ってみて、その便利さを実感しているものを4アイテムセレクトしてご紹介します。
おはよう! から始まり、レシピ検索や音楽、映画も、Amazon「Echo Show/Echo dot」
アトリエではAmazonのスマートスピーカー「Echo dot」をエアコンと連動させて、オンオフや温度調整を音声操作していますが、自宅ではキッチンの壁に「Echo dot」、寝室に最新のスクリーン付きの「Echo Show」を置いて使っています。
メーカー名 | Amazon | |
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製品名 | Echo Show | Echo dot |
実売価格 | 27,980円 | 5,980円 |
キッチンではパスタを茹でるときのキッチンタイマーやニュース、お天気のチェックに。最初のうちは唐突にタイマーのアラームが鳴り出すので焦ってしまい、残り時間を目で確認できないから不便なように思っていました。
ところが「アレクサ、タイマーの残りはあと何分?」と聞くと、「7分タイマーの残り時間はあと2分40秒です」というように答えてくれることを発見。いやはや、困ったら何でも聞いてみるものだなと学びました。キッチンの隣にある洗面所があるのですが、出掛ける前にメイクをしたり髪を巻いたりしながら「アレクサ、今、何時?」。声だけで操作できるのは思いのほか便利なものです。
寝室に置いてあるEcho Showには、「アレクサ、おはよう」と話しかけるところから1日が始まります。今日がどんな日なのか教えてくれるだけでなく、今日のトピックスなどが映像でも流れるのはスクリーン付きならでは。
音楽を再生している間は歌詞が表示されます。休日や就寝前のひと時には、Amazonのプライム会員になっているのでプライムビデオの中から、観たかった映画を選んで楽しむことも。
またEcho Showでは画面の下に「アレクサ、○○○と言ってみて」というように使い方の提案というか、話しかけるきっかけを常に提供しているので、それを参考に話しかけてみることも多いのです。たとえば「アレクサ、今日の献立は何がいい? と言ってみて」と表示されたので、そのとおりにしてみると、季節に応じた献立の提案を音声で教えてくれて、画面にはその写真が出るという具合。
その中で知りたいレシピがあったら、「アレクサ、○○の作り方を教えて」と聞けばクックパッドなどから探して、材料や料理手順を画面に表示してくれるので、キッチンにスペースがあれば、スクリーン付きのEcho Showをキッチンに置くのも便利かもしれません。
ともあれ、使いこなそうとやっきになるよりも、「キッチンタイマーや時計の代わり」だけ、「話し相手」として……と割り切って使えばそれでいいようにも思います。
便利すぎて感動! 資料保存から名刺管理、家計簿までOKのスキャナー、PFU「ScanSnap iX1500」
発表会に行くたびに持ち帰るたくさんの資料やパンフレット、膨大な量になってしまった名刺などをすっきりと管理できる方法はないかと模索している時に出合ったのが、PFUのパーソナルドキュメントスキャナー「ScanSnap iX1500」でした。
メーカー名 | PFU |
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製品名 | ScanSnap iX1500 |
実売価格 | 46,800円 |
これまで複合機タイプのプリンターに搭載されているスキャナーを使ったことはあっても、単体のスキャナーを使うのは初めて。まず手にしてみて感じたのは、思いのほか小さくて、やわらかな曲線を描いたデザインがとても親しみやすいということ。
大掃除のタイミングで使い始めたのですが、カバー部を上に持ち上げると液晶部分が現れ、電源がオンになるのがとてもスマートで、この時点で心が弾みます。
そして複合機に1枚1枚原稿や資料を置いていたのとは大違いで、読み込むスピードがものすごく速いのですね。「毎分、A4カラー、両面30枚」の速度で読み取り、それと同時にパソコンのソフト「ScanSnap Home」が立ち上がって、電子化されたデータを生成していきます。
資料の中にどんなワードがあるのかも読み込んで学習してくれるようですが、自分で管理しやすいように、資料ごとに簡単にタグ付けをしています。試しにスキャンされた資料を開いてみると、くっきりきれいであんなに高速で読み込んでいったのが嘘のよう。
紙で保存しておいてデスクの上に積み上がってしまうことも、原稿を書くときなどに「あれはどこにしまったかしら?」と探す手間もなくなって、ちょっと検索しただけで欲しい資料が簡単に見つかるのですから、本当に感激です。これはスマホで見られるようにしておきたい……という時には、スマートフォンにScanSnapのアプリをダウンロードしておき、保存先をこちらにしてスキャンすればOK。
気になる新聞記事や雑誌の記事を切り抜いてスクラップブックに貼っていた時代もありましたが、もうその必要もなくなって、なんだか隔世の感があります。
名刺管理のほうもバッチリ。付属の「名刺・レシートガイド」を本体の原稿差し込み口にセットすると、名刺やレシートなどの小さい紙も安定して搬送くれます。名刺ももちろん両面読み取り可能でスピーディにスキャンできるのはもちろん、「ScanSnap Home」ではア行、カ行など名前でも会社名でも管理できるようになっている(すべて自動で!)ので、検索も思いのまま。名刺なんてそんなに見返すことがないと思っていたけれど、やっぱりこれ便利です。
また、私自身はレシートを1枚1枚チェックして家計簿をつけるということをしていませんが、ScanSnap iX1500はレシートを通すだけで自動で文字を認識して、店名ごとに整理することも可能。家計簿アプリとも連携しているようなので、入力が面倒だと思っている人はぜひ活用してみてはと思います。
軽いのがいい! テレビやradikoの音声がいつも身近に、シャープ「AQUOS サウンドパートナー」
首に下げて音楽などを楽しむことができると話題のネックスピーカー。シャープのAQUOSサウンドパートナーは約88gと軽量で首や肩への負担が少なく、スタイリッシュなデザインなのが気に入って選びました。
メーカー名 | シャープ |
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製品名 | AQUOS サウンドパートナー |
実売価格 | 11,481円 |
仕事をしながら音楽を聞きたいときでも、ヘッドフォンやイヤホンのように外部の音を遮断しないので、チャイムの音なども聞きとれて安心して使えます。お気に入りのラジオ番組をスマホのradiko.jpのアプリで聞きたいときにも便利です。スマートフォンとペアリングさせている時なら、電話のマークを押せば、ハンズフリーで通話ができ、これもアトリエでの仕事中には助かる機能です。
自宅で便利だなと思うのはテレビの音声を聞き取りやすくできること。付属のBluetooth送信機をテレビのUSBの挿入口に差し込み、送信機に繋いだケーブルの反対側をヘッドフォン端子に差し込めば準備完了。送信機についているボタンを長押ししてネックスピーカー本体とコネクトさせればキッチンで料理をしながらでも、テレビの音を聴くことが可能になります。
ダイニングテーブルの上に壁掛け用のアームでテレビを取り付けているので、キッチンから見やすいように向きを変えることができ、フレキシブルな環境ではあるのですが、音声の部分がサウンドパートナーによって強化されてうれしくなりました。テレビ側のスピーカーとネックスピーカーと両方から音声が出る設定にすれば、高齢の方などが家族と一緒にテレビを見ていて、自分だけが聴き取りにくいという時にも役に立つことでしょう。
玄関の壁に窓を、ワクワクの未来がここにある「popIn Aladdin 3in1スマートライト」
初代のアトリエを表参道に構えた4年前、プロジェクターを利用して「壁に窓を作る」という試みをして、訪れる人たちを驚かせました。移転後の広尾のアトリエでも引き続き、こうした取り組みをしていたところ、SONYが超短焦点プロジェクターのコンパクトタイプを発売し、こちらをアトリエに置かせていただくことになりました。アプリとの連動で壁に窓を作ったり、さまざまなデザインの時計を壁に映し出したり。位置情報を利用して、実際のお天気と連動した窓の外の様子は「雨が降ってきても、これを見ればすぐにわかるので洗濯物を濡らさずにすみます」ということで、テレビでも紹介したことを覚えています。
そんな「壁に窓をつくる」「アプリとの連動で壁にさまざまな映像を映し出して楽しむ」という楽しさを積極的にアピールしてきた私にとって、昨年11月に発売されたPopin Aladdinのプロジェクター付き3in1スマートライトは、「これこそ、欲しかったものだ!」と感動の嵐。
メーカー名 | popIn Aladdin |
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製品名 | 3in1スマートライト PA18U02VN |
実売価格 | 79,800円 |
自宅に設置するにあたっては、夫の提案で玄関で使ってみることにしました。一般的なプロジェクターを高いところに設置するとなると、電源の問題などいろいろ面倒ですが、スマートライトは電源が引掛シーリングのコンセントから供給されるので、別途電源ケーブルを必要とせず、取り付けも簡単。しかも1台のリモコンで、シーリングライトもプロジェクターも操作でき、使い方もシンプル。リモコンを通じて音声操作だってできます。
Harman Kardonの高音質スピーカーを搭載していて、クリアで迫力のある音を届けてくれるので、たとえば壁には景色を映し出しておいて、天井からは好きな音楽が流れるという使い方もできます。
スマートフォンとBluetoothで接続して音楽を楽しむだけでなく、わが家の場合、夫のPCとWi-Fiで繋がっているため、リビングで流れている音楽が玄関でも流れる……つまり家中、音楽で満たされるという素敵な環境が作れているのです。
コンテンツも充実していて、YouTube、NetflixやAbemaTVなどの動画プラットフォームに加え、世界最大級の音楽ストリーミングサービスであるSpotifyにも対応。まだ試していませんが、専用アプリで自宅のレコーダーと連携すれば、放送中のテレビ番組や録画した番組も大画面で視聴できるとのこと。
玄関で!? と思われるかもしれませんが、夫はYouTubeでお気に入りのバンドのライブ映像を楽しんだりしていますし、一気に玄関が楽しくてワクワクする場所に生まれ変わりました。
玄関の電気を消して、飛行機の窓の映像だけを映し出しておくのもお気に入りの使い方。窓の外の雲の様子や青空の様子が常に変化しているので、まるでどこかに旅をしている途中のような気持ちになります。夜にはその日の月の満ち欠けに合わせた月の映像を選んだり。子どもが小さいころにこれがあったら、どんなに喜んだだろうなあと、ちょっとうらやましい気持ちになっています。
黒物家電なのに全部ホワイト! いまや生活家電の一部に
今回、スマートスピーカー、スキャナー、ネックスピーカー、スマートライト(LED照明付きのプロジェクター)と、気に入って使っているものをずらりと並べてみたら、なんとどれもカラーがホワイト。まさに“白物家電”になってきているのだなと実感しました。デジタル家電に不慣れな女性や高齢者にとって、最初はハードルが高いかもしれませんが、そこをエイヤッと乗り越えて使ってみると暮らしが変わります。
テレビの音が聞こえにくいなと思っていた人だって、いつも耳元に音声があってストレスが減りますし、なんだって声に出してたずねてみればいいスマートスピーカーは本当に便利。お財布が膨らむ原因だったレシートの束もスキャナを通すだけですっきりするし、子どもたちが学校から持ち帰るプリント類も整理できます。電源やコンセントの位置を気にしないで済むスマートライトは無理に観ようとしなくても、巨大な時計代わりに使ったり、絵画の代わりと思えば気が楽になることでしょう。
実はもっと高度な使いこなし術がある製品たちなのかもしれませんが、私自身、十分楽しみながらこれでいいと納得して使っています。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてほしいなと思います。