老師オグチの家電カンフー

2極化が進む? 生活防衛としての家電選び
2026年2月18日 08:05
「今、家電って売れてるの?」と問われれば、エアコンや冷蔵庫、洗濯機といった生活に不可欠な製品は売れているという答えになります。生活インフラとしての家電ですね。とくにエアコンは、苛烈化する猛暑で直接的に生命に関わりますし、家庭用エアコンの省エネ基準が大幅に厳格化される2027年問題も影響しているからでしょうか、販売が好調です。
エアコンは省エネ性能が高いほど、高騰する電気料金にも抗えるわけですが、そのぶんお値段も高く初期コストがかかります。数万円高くても、節約できる電気料金で元が取れますから、在宅ワークなどでエアコンの稼働時間が長い家庭では、省エネ性能を重視すべきでしょう。冷蔵庫や洗濯機にも同様の傾向(高級なモデルほど節電効果が高い)はありますね。
片や、燃費とかどうでもいいので、とにかく安い中古車を買ってきて壊れるまで乗り潰す人がいるように、家電もとにかく安いものを買う戦法も存在します。日中はほとんど家にいないような家庭であれば、エアコンにかかる電気料金の差も出にくいですし、サーキュレーターの併用などの工夫で電気代を減らすことも可能です。
洗濯機は昨今の傾向として、乾燥機能に優れるドラム式が人気になっていますが、それでも日常的に乾燥機能を使うのは約1〜3割程度と少数派で、外もしくは室内に干している家庭が日本では多数派です。その中でも、花粉の付着防止や防犯目的で部屋干しの割合が増えており、サーキュレーター搭載の除湿機が売れています。2〜3万円前後から購入でき、梅雨時のQOLも爆上がりします。
生活インフラといえば、停電時の電源確保として、ポータブル電源や家庭用蓄電池にも注目が集まっています。省エネエアコンと同様、家庭用蓄電池にも電気代の節約効果がありますが、工事費含めて100万円を超える初期コストが必要ですし、基本は戸建てにしか設置しにくいですから、導入できる家庭も限られてきます。一方で、ポータブル電源はコスト面でもスペースの点でも導入しやすいです。ポータブル電源が当たり前になると、家を建てる時は蓄電池を導入したくなることでしょう。
生活家電という言い方もあるように、白モノ家電は調理家電であれ空調家電であれ、生活に必要なものですが、活動量計やスマートリングといった健康家電も新たな生活家電といえそうです。
健康家電は、意識の差が購入を左右します。健康への意識が高いから購入し、それによって、さらに健康が向上するという図式です。こうして健康の格差も広がっていくのでしょうか。もちろん、「機械になんぞ頼らなくても健康は生活習慣で維持できる」という人もいらっしゃるでしょうし、若い人など本当に健康な人は健康(に関する情報)に興味を持ちません。意識は個人の状況によっても左右されます。
防犯カメラなどのセキュリティ家電も、新たな生活家電です。設置にそれなりのコストや手間がかかるため、防犯意識の差が導入には大きく影響します。安心を確保するためにお金をかける人と、「うちには盗むものなんかねーよ」と開き直るノーガード戦法に分かれそうです。もしくは、「賊が押し入ってきたら素手で撃退してやんよ!」という防衛力つよつよな人もいるかもしれません。怪我をしないようお祈りしておきます。





