e-bike日々徒然

e-MTBはどうやって楽しむ? スペシャライズドが提案するサイクリングツアーに参加してきた

世界的な自転車需要の高まりで車体が不足しており、買える買えないは別問題として、ここ数年e-bikeのラインナップがますます充実しています。特に各メーカーが力を入れているのがe-MTBで、魅力的なモデルが続々と登場しています。

行動範囲が広がり、新しい楽しみ方を見つけられる乗り物がe-bikeです。試乗経験がある人は魅力的に感じたでしょうし、オーナーの方は日々楽しい時間を過ごしていると思います。クロスバイクやロードバイク、ミニベロといったe-bikeは使い方のイメージが湧きやすいと思いますが、e-MTBはどうでしょうか。頻繁にトレイルへ行くわけでもないし……、近所にMTBコースもないし……、初心者でも楽しめるのかな……と考える人も少なくないでしょう。

でもMTBタイプとはいえ、基本的には同じe-bikeです。アシストの恩恵を受けながら、快適で楽しい時間を過ごせます。その一例をご紹介しましょう。スペシャライズドがe-MTBの裾野を広げるべく開催したメディア向けのサイクリングツアーに参加してきました。MTBコース以外では「74 by SPECIALIZED」ツアーで隠岐の島を走って以来です。

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e-MTBで小田原で街と山を満喫せよ!

今回の拠点となるのは神奈川県小田原市。観光、グルメ、トレイル、温泉など、さまざまな楽しさが詰め込まれた「街から山まで、どこでも遊べる」ツアーです。たぶん、スペシャライズドは一般ユーザー向けのガイドツアーを検討しており、そのテストとしてメディアを呼んだのだろうと推測しています。

スタート地点となる「小田原お堀端 万葉の湯」を出発。まずはトレイルを楽しむ「フォレストバイク」を目指しますが、小田原名物のかまぼこ通りを通過し、小田原城などの街並みを楽しみながらのんびりと走ります。当日は秋晴れで青空のもと気持ち良く進んで行きます。

スペシャライズドe-MTB「TURBO LEVO SL」がズラリ
小田原かまぼこ発祥の店といわれる「鱗吉(うろこき)」に寄り道
一番人気の「じねんじょ棒」をいただく
小田原の街中を抜けてフォレストバイクを目指す

ちなみにフォレストバイクは山の中にあるので、途中からは上り続けます。自転車経験も性別も年齢もバラバラであっても、e-bikeなのでペースが乱れてバラバラにならず、景色を楽しみながら順調に上って行けます。舗装路中心とはいえ、「Oリング」や「グルービング」がある急勾配の坂道、ガタついた道もありますが、今回乗ったのはカーボンフレームのフルサスe-MTB「TURBO LEVO SL COMP CARBON」なので、衝撃を吸収してくれて快適に走れます。ロードバイクタイプのようにスピードは出ませんが、そのぶん快適に走れるのはe-MTBの魅力でしょう。

TURBO LEVO SL COMP CARBON。858,000円
急坂もラクラク

e-MTBの醍醐味。開放感あふれる自然とトレイルを楽しもう!

フォレストバイクに到着。“家族で楽しむマウンテンバイク”をテーマにしており、誰でも自然とトレイルが楽しめるMTBコースで、初回時は経験豊富なインストラクターの講習が必須となっています。この日もコース初体験の人はきちんと講習を受けました。初心者から上級者向けコースが用意されており、レベルに応じて楽しむことができます。

フォレストバイクからも絶景が楽しめる
初回時の講習風景
パンプトラックの練習風景

そして、この日は特別にMTBライダーの板垣 奏男(かなお)さんが同行しており、一緒に走りながらMTBコースのアドバイスまで受ける貴重な時間を過ごせました(フォレストバイクのインストラクターではありません)。

MTBライダーの板垣 奏男さん
森の中は気持ち良い
ダウンヒルを満喫できる忍者トレイル

緊急事態宣言解除となった10月下旬だったので、参加者はみんな気持ち良さそうに走っていました。少しずつ日常が戻りつつありますが、完全に終息したわけではないので、密を避けたアクティビティを楽しみたい人には、自然の中でのe-MTB体験はオススメです。

密を避けたアクティビティとしてe-MTBはオススメ

忍者トレイルやバンブーパンプを何度も走って、今度はランチのために街中まで戻ることに。急勾配の坂を上って来たからには、今度はかなりの下りとなります。でも太いブロックタイヤのe-MTBなので、グリップ力も高く安心して下って行けます。e-MTBはハンドル幅が広いので最初は違和感があるかもしれませんが、ロードバイクやクロスバイクタイプよりも下りの安心感があるでしょう。

上って来たからには下ることがになるがe-MTBなら安心感がある
魚が美味しい小田原の海鮮料理店「SAKANA CUISINE RYO」
美味しい海鮮ランチをいただく

再び小田原の街を散策へ!

ランチ後は小田原の街並みを楽しむサイクリング&ヒルクライムへ。まずは小田原漁港へ。雨でも曇りでも雰囲気のある漁港が好きですが、やっぱり青空の漁港は最高です。絶好の撮影スポットでみんな夢中になって撮影していました。

そして、ランチを食べたばかりな気がしますが、続いて目指すのは「一夜城ヨロイヅカファーム」。一夜城を後ろに控え、相模湾を一望する風光明媚な土地に、畑と地産地消を目指したレストランとパティスリー・ブーランジェリー・直売所を備えた人気レストランです。あの有名なシェフが手がけるお店のスイーツを味わおうというわけです。

小田原漁港からお店までは約3km弱。この短い距離で獲得標高は220m以上。つまり、けっこうなヒルクライムとなります。とはいえ、e-MTBなので問題なく上れるのはもちろん、急坂の途中で停まって青い空と海の絶景を眺める余裕があります。急坂の途中でもストップ&ゴーができるなんてe-bike最大の魅力ですね。

急坂でも車体を停めて景色を眺められるのがe-bike
ヒルクライム中の風景

問題なくヒルクライムを終えて、絶景の中で美味のスイーツをいただきます。e-MTBでラクラク上ってきたのでカロリーオーバー気味な気もしますが、急坂を上っても息が切れることなく会話や景色を楽しんだり、補給でなくシンプルにスイーツを楽しめるのもe-bikeならでは。

「一夜城ヨロイヅカファーム」に到着
食べ方の正解が分からなかった美味しいスイーツ

いろいろな楽しみ方できるe-MTBはオススメ!

ダウンヒルを楽しみながら「小田原お堀端 万葉の湯」に戻って記念撮影&温泉を満喫して解散となりました。MTBトレイルコースをe-MTBで走るのはもちろん楽しいですが、街中を観光するのにもe-MTBはオススメです。ロングライドが中心になればロードバイクやクロスバイクタイプe-bikeが選択肢になるでしょう。でも、山や森のような自然を走りたい、安心感が欲しい人にはe-MTBを選択肢に入れてはいかがでしょうか。例えば雨上がりでたくさんの落ち葉があるような道でもしっかり走ってくれます。

スペシャライズドのe-bikeはバッテリー容量が320Whですが、フォレストバイクのコースを何本も走りましたがバッテリーは1目盛りしか減りませんでした。体型や乗り方で変わるものであり、顔見知りが追加バッテリーのレンジエクステンダーを使っていましたが、ほぼ全員がバッテリー残量を気にせずに楽しんでいました。

バッテリー残量

またe-bikeを試乗できるイベントも戻ってくると思います。ぜひe-MTBも試乗してみてください!! きっと楽しいと思います。ちなみにスペシャライズドのe-MTBに興味があるなら、カーボンモデルを購入すると、外付けバッテリーのレンジエクステンダーをプレゼント(30名)するキャンペーンも12月31日まで実施中です。

e-bike部