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スペシャライズド、新型ドライブユニット搭載のe-MTB新モデル。よりパワフルで静粛性も進化

スペシャライズド・ジャパンは、e-MTB「TURBO LEVO SL(ターボ・リーヴォ・エスエル)」の新モデルを発売した。ラインナップは「S-WORKS TURBO LEVO SL CARBON LTD」「S-WORKS TURBO LEVO SL」「TURBO LEVO SL COMP CARBON」の4車種で、価格は順に1,980,000円、1,925,000円、990,000円。

新しいドライブユニットとキネマティクスを備え、e-bikeという枠を超えた「究極のトレイルバイク」を目指したとしている。これまでドライブユニットは独自開発「SPECIALIZED SL 1.1 モーター」を搭載していたが、新モデルではGen2「SPECIALIZED SL 1.2 モーター」に進化した。

従来モデルよりもトルクが43%、パワーが33%アップしている。このセッティングはMission Controlで集めたデータから導き出され、ライダーが希望する航続可能距離の平均値とパワー特性に基づいているという。

進化したドライブユニット「SPECIALIZED SL 1.2 モーター」
トップチューブにディスプレイを配置

さらに、ギアボックス設計を見直しているため、ハニカム構造を用いたツーピースの新型モーターハウジングを採用し、ノイズを大幅に分散させている。従来モデル「SPECIALIZED SL 1.1 モーター」とは形状が異なるが重量はほとんど変わらないサイズながら、34~45%高まったとしている。

バッテリー容量は従来どおり320Wh。レンジエクステンダー(160Wh)を合わせると480Whとなり、ECOモードで70~85km、TRAILモードで30~45km、TURBOモードで30~38kmの走行が可能。体型や乗り方などにもよるが、車体も軽いためもっと走れるケースが多いだろう。

40年以上にわたるマウンテンバイク開発で培われた技技によるジオメトリーも特徴。ポジションにゆとりを持たせるコックピットで、バイクの真ん中に乗り、トラクションをかけるのもコーナーで細かく操作をするのも容易に。トレイルで本領を発揮するという。低いボトムブラケットハイト、寝かせたヘッドアングル、短めのフォークオフセットがトレイルでの安定性を確保。コーナーを攻め、木の根や岩を飛び越え、ギリギリのラインを狙うなど、走りの自由度を高めるとしている。

サスペンションは、トレイルライドに適した性能を最高レベルにまで高めるべく設計し直し、取り回しの良さと効率的な走りを達成。リアサスペンションのレバレッジ曲線をフラットぎみに、リアアクスルの軌跡をより後方へ描くようにし、軽快なペダリングと登坂を可能にしている。サスペンションのトラベル量はフロント160mm、リア150mm。

タイヤサイズはフロントが29インチで、リアが27.5インチのマレット仕様。リアアクスル付近のホルストピボットにフリップチップがあり、向きを変えることでリアホイールを標準仕様の27.5インチから29インチに変更可能。ホイールサイズを変えても、全体のジオメトリーは適切なままの設計になっている。

走りたいトレイルや好みの走り方に適したサイズを選べる全6サイズ。スタンドオーバーハイトに大きな違いはなく、リーチとフロントセンターに違いを持たせている。小さめのサイズはバイクを自在に振り回しやすく、大きめのものはポジションにゆとりのある安定性に優れた走りが楽しめるとしている。