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スペシャライズド、e-bikeの新モデル「TURBO KENEVO SL」。下り性能重視のフルサスe-MTB
2021年6月18日 09:00
2020年に4月ロードバイクタイプのe-bike「TURBO CREO SL(ターボ クレオ エスエル)」を発売したスペシャライズド。その後、クロスバイクタイプの「TURBO VADO SL(ターボ ヴァド エスエル)」やMTBタイプの「TURBO LEVO SL(ターボ リーヴォ エスエル)」が登場。それぞれにレーススペックの「S-WORKS」も用意されている。そして、今年の春にはシティタイプの「TURBO COMO SL(ターボ コモ エスエル)」がラインナップに加わった。
日本上陸から約1年間という期間ながらもe-bike市場で強烈な存在感を示しているが、新たにe-MTB「TURBO KENEVO SL(ケニーヴォ エスエル)」が発売された。ラインナップはTURBO KENEVO SL EXPERTとS-WORKS TURBO KENEVO SL。価格は順に1,210,000円、1,815,000円。
下り性能を重視したエンデューロモデル
TURBO KENEVO SLは、MTBの世界でエンデューロというカテゴリーでの走破性に徹底的にこだわり、圧倒的な軽量性と走破性を持つ下り系のe-MTB。フレーム、ジオメトリー、サスペンション、バッテリー、コントローラーなど、すべてが完璧に機能するように開発したという。
最大の特徴は、約18.6kg(S-WORKS TURBO KENEVO SL)という軽量さ。TURBO KENEVO SLのベースである海外で高評価のMTB「ENDURO」の重量と約4kgしか変わらない。
ドライブユニットにはコンパクトで軽量な「スペシャライズド SL 1.1モーター」(最大240W・35Nm)を搭載。320Whのバッテリーとともにフレームに内蔵することで、慣性モーメントを減らし、ハンドリングの応答性の向上に貢献。
車体にはカーボンフレームが採用されているが、フレーム剛性は不要なたわみをなくすように調整されており、前後のホイールが狙ったとおりのラインを描くための挙動が予測しやすくなるという。また、e-MTBのハンドリング性能に新たなベンチマークを設定。
ライダーが思い描く走りを実現するために、調整可能なジオメトリーは6種類のセッティングとなっており、ヘッドアングルは62.5/63.5/64.5度に、BBハイトは上下6mm変更できる。さらに車体サイズでなく、走り方に合わせて選べる「S-サイジング」というサイズ展開になっている。S2~S4となっており、数字が小さいほどリーチとフロントセンターが短くなって機敏な走行が可能で、大きくなると安定性が高まり、姿勢にゆとりが生まれる。
フロントサスペンションは170mmトラベル、リアサスペンションには「シックスバー・リンケージ」という機構を採用。6つのバーとピボットは過酷なトレイルに適しており、コントロール性能や大きな衝撃の吸収性、ペダリング性能、耐久性を高いレベルで発揮。ブレーキから生じる力に影響を受けないため、ブレーキレバーを握りこんでいてもサスペンションはアクティブに動き続けるしくみだ。下の図のように、サスペンションが本来の性能を発揮するという。
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