あってよかった
ダイソーの大型店はやっぱりすごかった! 洗濯に使って納得3つのグッズ
2022年3月22日 07:05
近所のダイソーの品揃えには全く不自由を感じていないのだが、そこが「小型店」だということを、「大型店」に足を運んでみると、やはり実感しないではいられない。ダイソーの「大型店」は、すごい。なんでもかんでもある。ほとんど「街」である。
先日別件で家事系商品チェックのため、久しぶりの「大型店」に、ちょっとだけ覗くつもりで訪れたのだが、確認と買い物を終えて店から外に出たらとっぷり日が暮れていてビックリした。筆者はいったい何時間店内にいたんだろうか。
じわじわと水が温くなりつつある春待ちの季節は例年、花粉の影響もあって部屋干しせざるを得ない。自然と「洗濯」モノに食指が動いてしまう。
今回は購入後、実際に使ってみて「なるほど!」と唸った、我が家の新入りグッズをご紹介したい。
部屋干しに便利な「ステンレスかもいハンガー」
住宅建築用語の類というのは今日日、世代を問わず知っている人は当たり前に知っているけれど、知らない人は当たり前に知らないもののようだ。「三和土(たたき)」だの「長押(なげし)」だの、普通の漢字の読みではないものも多いせいだろう。「鴨居(かもい)」というのも、だから当たり前に「ああ、鴨居ね」とわかる人と、そうでない人に分かれるのではないかと思う。
「鴨居(かもい)」というのは、障子(しょうじ)や襖(ふすま)といった、和の間仕切り建具の上側にある溝のある枠のことである。この建具は、だいたいスライド開閉式になっている。ちなみに下側の枠は「敷居(しきい)」という。
この「かもい」を、洗濯ものの部屋干しに活用するのは、本当は邪道なのであろう。そもそも部屋干し洗濯物を和室に干すこと自体が禁じ手といわれている。
畳や襖(ふすま)紙は湿気を吸い取りやすく、洗濯物が乾きやすい代わりにカビも生えやすい。和室に布団や座布団が収納されている押入れなどあれば、なおのことである。
しかし実際のところ、この「かもい」は便利部位なのだ。田の字プランのマンションなど、リビングに接した和室がある家では、ここに洗濯物をぶら下げたピンチハンガーをついついかけてしまっているのではないだろうか。そのピンチハンガーを、安全に固定するのに便利なのが、この「かもいハンガー」だ。
和室はなくても引き戸、引き戸でなくてもドア枠があれば「かもいハンガー」は使うことが可能だ。その幅が浅くても、この「かもいハンガー」はキャッチが細いので、ガッツリ引っかけることができる。本体がステンレスワイヤーなので、極めてかさばらないのもメリットだ。類似のプラスチック製のそれと比べて邪魔にならなさ加減が一味違う。
かもい・ドア枠の対応サイズは幅6cmから12cm。耐荷重は4kg。部屋干し用の大きな物干しスタンドが置けない住環境なら、試してみる価値がある。
ただの手洗いとは汚れ落ちが違う「Ramo ハンディ洗濯板」
筆者は小型洗濯板というのをもう20年ほど前に買って持っている。今年20歳になる娘が生まれた頃、布おむつを洗濯するために買ったものだ。桜の木の板でできたそれは非常におしゃれというか味のあるものだが、ちょっと気を抜くと木なのでヌメヌメしてしまうし、気を抜きすぎてカビを生やしてしまったことも、実は一度や二度ではない。
そのため普段は洗面所(洗濯機上)に置いてあるのだが、「あ、いま洗濯板を使いたい!」と浴室内で思った時、すぐ手に取れずジタバタしたこともまた一度や二度どころではなかった。そんな時はだいたい突発的に訪れるので洗濯板には常に浴室にスタンバイしていて欲しいのだった。
主に血液や泥など、洗濯機だけでは落とせない汚れのついた衣類の局所を手洗いするのに、ただ手で揉むのと、波状の板の上を石けんを絡めて行き来させるのとでは汚れの「引き摺り出され方」が全く異なる。けれども大きくてかさばるようなものはいらない。
さて生活雑貨メーカー・小久保工業所(KOKUBO)製の、このハンディ洗濯板は、なんと片手に収まるサイズだ。本体の穴に利き手ではないほうの親指を通して固定、利き手で石けんを絡ませた洗濯物を擦り付けて洗う仕様である。ポリエチレン製なので水に強いところもいい。さらに日本製で、100円では申し訳なくなる逸品といえよう。
小さく衛生的なので洗面台や浴室、キッチンなど場所を問わず持ち込めるし、出張や旅行に持っていけば下着の替えを多く持たずに済むだろう。さりげなくも非常にポテンシャルの高い商品なのである。
ちょっとした洗濯の抵抗を軽減「計量いらずのお手軽パック オキシウォッシュ 酸素系漂白剤」
筆者は今年で主婦歴23年になるのだが、同居している家人が「洗濯」を担うようになったのは、ほんのここ8年ほどのことである。思い返すにその端緒は、いわゆる「ジェルボール」洗剤の登場であった。
家人が洗濯をしたくなかった理由というのが、あの、おチョコタイプのキャップで液体洗剤を計量したり、粉末洗剤をスプーンで計量したりするのが嫌、というものだというのをその時初めて知った。「手が汚れるし、ほんとのとこ、どれくらいの量を入れたらいいのか分からない」というのがその詳細だった。
聞いて正直「そんなつまらないことで……」と思ったが、家庭の、家事をめぐる様々な諍いの元というのは存外、このように非常に瑣末でしょうもないことにこそあるのかもしれない、と思った。
さて、家庭の洗濯における洗浄力アップに「酸素系漂白剤」の併用が欠かせないのは、よく知られた家事技術だ。特に液体(過酸化水素水)のほうではない、粉末の「過炭酸ナトリウム」は、アルカリな分だけ効果強めである。
ウールやシルクといった動物性繊維には使えないという縛りはあるものの、割と手広く活用できる。対応する汚れも汗ジミ、血液、黄ばみなど面倒臭いタンパク系、酸性の悪いニオイにも著効するし、バスタオルなどにしばしば見られる細かな黒ずみカビ対策にもなる。
だが、いかんせん市販の酸素系漂白剤はだいたい粉を自分でスプーン的なもので掻き出して計量しないといけない(あるいはおチョコ的なもので量る)。目安はあれど厳密なものでもないのだが、その量をキッチリ定めてくれないとわからない、使いようがないという人もいるだろう。
その点、この商品は30gずつ計量された酸素系漂白剤が、水に溶ける紙パックに個別包装されており、洗濯機にそのままポイっと入れることができる。計量の手間を省いた分だけ類似の商品より割高だが、量らなくていいならそのほうがマシだと思う人には、こちらのほうがずっといいはずだ。
僅かでも強固な精神的壁、抵抗感、不満……を確実に緩和してくるこれら100円の妙。
次に大型店に行ったら家事グッズ売り場以外も念入りに見て回りたい。そのための時間はしっかり半日取りたい。
年度末の詰まったスケジュール帳を、ダイソー行きたさに睨め回している今日この頃なのである。