あってよかった
ドンキが長年の家事の悩みをあっさり解決! 実は役立った3つのアイテム
2022年5月31日 07:05
筆者は視覚からの情報を強く感じる性質である。そのためほぼテレビを見ないし映画も見ない。映像に比べ、活字や音声の方が苦でないので目で読むメディアやラジオ、音声のみの動画配信などはまあ大丈夫。ただ実生活においても色彩と情報のるつぼのような店舗は苦手としてきていた。
つまり「ドン・キホーテ」……は長年ついつい避けてしまう店であった。ガジャガジャした独特な雰囲気は、どこか祝祭めいていて子供たちや家人はわりに好んで行きたがるが、筆者一人、敬遠し続けていた。
そのためそこで何が売られているか、あまりよく知らないで暮らしていたのだった。
しかしどうもドンキにはPB商品というものがあり、掃除グッズ的にもちょっと異色だという。そういう噂を聞くとやはり掃除グッズオタクとしてはソワソワしないではいられず、先日都合をつけ公共交通機関を乗り継いでメガドンキと呼ばれる店舗(MEGAドン・キホーテ)をついに徘徊することになった。今回はそこで見つけた出物を紹介する。
あの愛用道具に黒バージョン! 「ユニットバスボンくんロング お風呂らくらくクリーナー ブラック」
すでに去年から個人的に愛用し、今年一年ぶりにヘッド部分を新調したばかりの「ユニットバスボンくんロング お風呂らくらくクリーナー」なのだが、なんと、この「黒バージョン」をドンキ到着早々に発見してしまった。
なんだこれは。真っ黒である! これはドンキでしか売っていないらしい。オリジナルブラックタイプであるらしい。まさかのドンキオンリー。黒か。黒できたか。なるほど。
あの「バスボンくん」に特徴的な「アザラシみ」が、「ブラック」であることにより、一見失われたかのように見えて実はよりリアルに近づいている。なにせ白いホワホワアザラシは赤ちゃんばかり、大人アザラシは意外に黒いわけだし。
黒系の生活雑貨、掃除道具というものは、おしなべて黒い色味の威力により生活感が格段に薄れる傾向がある。存在感がシュッとスマートなものになるのである。「黒いまな板」や「黒い食器用スポンジ」など、一部のユーザーからは熱狂的に受け入れられている。見れば顕著に理解できる、それは黒色の特性だ。
一方「黒色」のデメリットとしては、掃除道具自体の細菌繁殖やカビが、色味により目立てないために衛生上やや難なのでは? という懸念が挙げられるが、白系・通常のバスボンくんを割合雑に扱って一年経っても、まあまあキレイだったという経験則から、そのへんさほどの心配はない気はしている。黒ならうっかり絡まった黒い髪の毛が悪目立ちしないメリットもある。
バスボンくんを使ってはみたかったが、色味的にオシャレじゃないね……というところで買い控えていた人がもしいたなら、ドンキでこのブラックタイプをゲットすることでその問題はクリアできるだろう。
長年の課題をあっさり解決した「NEW みじん切りチョッパー」
亡母による母の味、というものを思うとき、ケチャップで味付けされた奇妙な麻婆豆腐や、生たまねぎを多量に使用したハンバーグを筆者は思い出す。ただいずれもたまねぎのみじん切りを多く作らねばならない点で、自分で作るのは苦手だと感じていた。
そこで電動チョッパーを使用することもこれまで多かったのだが、どうも筆者の使い方の加減が悪く、いつもたまねぎはみじん切りを超えて液状になってしまうという課題を、なかなか解決できずにいた。
そこでこの電気を使わずヒモで引っ張るタイプの、素朴なチョッパーがドンキオリジナルコーナーにあり、価格も手ごろなのでダメ元で入手することにした。しかしなんとこれが長年の課題を軽々といなすのにあっさり役立ったのであった。
玉ねぎは皮をむき、根っこを取ってざくざくと角切りにする。そしてチョッパーにぎゅうぎゅうにせず入れてヒモを引っ張る。本体をちょっと振って中身を攪拌したら、また二度ほどヒモを引く。以上の作業のみにて程よいサイズ感のたまねぎのみじん切りが誕生するのである。
もちろん包丁一本でなんとかできるなら、それに越したことはないが、人間、苦手なものは苦手だし、うっかりすると包丁関係は容易に指をザックリ切るので、なにせ無理はよくない。便利な道具に頼るべき時は頼る。これは生き方であり価値観である。
チョッパーは類似品の多い商品分野だが、ドンキはそれらと見比べて価格と性能のバランスがまあ絶妙、と感じる類のPB商品であった。洗っての後始末が機械系よりかなり容易な点もいいのだが、とりあえずやはり刃にだけは気をつけよう。包丁ほどではないが、この刃は、ザックリと「刃」なので、注意したい。
酸素系漂白剤の消費が激しい家庭の味方「オキシシャイニー 1.8kg」
いわゆる「オキシ、酸素系漂白剤、過炭酸ナトリウム」はほぼ同じものを指している。そしてこのオキシは近年の家事界で類稀なる人気を誇っている。いわく洗濯にもキッチン掃除にも食器洗いにも水周り掃除関係などなどオールマイティかつ比較的安全に使えるオキシ! 実際当連載でもつい前回ダイソーグッズで触れたばかりである。
しかし、ドンキもの、このオキシの、このデカさ、圧はどうだ。
筆者はその量と価格の兼ね合いに「即買い」と一瞥し、カゴにこれを放り込んだのだが、放り込むべきではなかったとすぐに後悔した。デカすぎて重すぎて筆者のヤワな肩があっさり引っこ抜けるかと思ったからだ。
1.8kg、侮れない重量である! 公共交通機関と徒歩でドンキに赴く身としては、しかしこの重量が限界だ。
一方ドンキのサイトを見ると、同じ商品のなんと「5.4kg」版が売られていて、ギョッとしてしまった。コストコもかくやというデカさの暴力であるが、マイカーがあればらくらくいなせるのに違いない。うらやましい。
成長期の子らの汗がちな衣類の日々の洗濯に、どんどん消費していく酸素系漂白剤。ドンキPBのこれは安心の日本製、かつ界面活性剤の添加もなされているので、これだけでオキシ洗濯を試みたい向きにもケチケチせず費やせて、心安らかに生活できるのではないかと思う。
ドンキのPB(ピープルブランド)「情熱価格」は食品等に主に種類が多いが、生活雑貨も日々刻々と進化している様子だ。じっくり見てみると非常に奥深い世界だった。筆者は今後も色彩の洪水に目を泳がせつつ、定点観測を続けていく所存である。