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「一人暮らしをするときに(欲しい)持たせたい家電」を父娘で話し合ってみた

LINEを介して娘に取材しました

職業柄、我が家では一般的な家庭よりは家電製品を使う機会が多いです。現在大学3年の娘からは、「これ(家電)一人暮らしする時は持っていくね」と言われることも1回や2回ではありません。娘は絶賛就職活動中であり、就職先によっては地方勤務などによる一人暮らしの可能性も見えてきました。

そんな折、家電 Watch編集部より「もしお嬢さんが一人暮らしをするとなったら……と想像して、おすすめの家電を紹介してください」との執筆依頼が。せっかくなんで、当の娘との会話(LINEで)を通じて、持たせる家電製品を考えてみました。

鍋かプレートか……それが問題だ

父:……という企画なんだけど、「一人暮らしする時は、これ持っていく」って言ってた家電があったよね?

娘:まずは電気鍋かな。

父:これはかなり前から言ってたね。自動調理や圧力鍋系ではなく、ケトルにも近いシンプルなタイプ。

アイリスオーヤマ「クッキングケトル ICK-M1200」

娘:そう。鍋やらうどんやら、何でも作れて洗い物も楽そう。操作も面倒くさそうじゃないから、自炊のハードルが下がると思って。

父:ズボラアイテムとしては強めだね(こういう意識の低さは血なのか?)。いろいろできる調理家電なら、ホットプレートもアリじゃない?

娘:電気鍋=自分ひとりで使う、ホットプレート=人と一緒に使う、っていうイメージがあって。自炊の回数>人が家に来る回数かなあと思うと、電気鍋かも。

父:小さめのホットプレートなら、ひとりでも使いやすいけどな。ホットプレートといっても、鍋もできるし。タコパは絶対やりたくなるだろ。

娘:うーん、じゃあホットプレート?

父:まぁ、2台あってもいいかもね。

娘:頼んだ!

象印マホービン「デイリーコンパクトプレート EJ-DE30」

セキュリティのための衣類乾燥機

娘:あと女子として防犯上、室内に服を干すことになりそうだから、衣類乾燥機能付きの空気清浄機が欲しいね。生乾き臭は絶対無理。

父:衣類乾燥機能付きの空気清浄機となると、シャープの「KI-PD50」あたりかな。除湿だけでなく加湿の機能も付いてるよ。

娘:1年中使える!

シャープ「KI-PD50」

父:ちなみに衣類乾燥がメイン? 空気清浄はマスト?

娘:うーん、空気清浄あったらいいなぐらい?

父:室内干しの乾燥を日常的にするなら、サーキュレーターを備えた専用機がおすすめ。洗濯物に広く風を当てることで短時間かつムラなく乾燥させられるからね。このコロナ「CDSC-H8023X」は、除湿機本体とサーキュレーターを分離して使うこともできるよ。

娘:衣類乾燥だけじゃなくて、冷暖房の補助としても使えるのかぁ。

コロナ「CDSC-H8023X」

ワンルームに置くなら1~2人用のこたつ

娘:最後は、こたつ。

父:こたつ? もう季節外れだろ。

娘:あるとないとで、QOLが全然違うって一人暮らしの友達が言ってた。女の子は体冷やせないしね。

父:まぁ、テーブルは必要な家具だから、最初からこたつを買えばいいのか……。節電にもなるし。そうだ、サンコーから超小型一人用こたつが出てるぞ。

娘:もう少し大きくてもいいかなとも思うけど……。まあこれでも。

サンコー「お手軽こたつ ちょいこた TBKTKTSJU」

父:一人暮らしだからといって、ひとりだけで使うとは限らないか。じゃあ、ユアサプライムスの「ソファに合わせる2wayこたつ フェリス120E」は? 冬以外は普通のテーブルとして使えるよ。

娘:これも、友だちが数人来たら狭そう。

父:でもワンルームにベッド置いたら、これぐらいがギリだろう。

娘:まあ、そうか。

父:これの良いところは、高さを2段階に変えられるとこ。高めに設定すればPC作業とかで使いやすいし、低くすればまったりモードにも。

娘:映画館のカップルシート的なサイズ感で、恋人との距離感も縮まりそうだね。

父:ゲフンゲフン。

娘:リアクションが昭和かよ。

ユアサプライムス「ソファに合わせる2wayこたつ フェリス120E」

正直、電気鍋以外に娘が挙げてきた候補はちょっと意外でした。他には、ドライヤー(髪に良いモノはお高めなので買って欲しい)やスチームアイロン(頻度は少ないかもしれないけど、なんだかんだ必要な時がありそう)など、いずれも女子ならではのセレクトなのかもしれません。Z世代男子だとどんな候補になるんだろう……?

で、どれを買って持たせてあげるかって? まだ決めてませんし(そもそも一人暮らしが決定事項じゃない)、もう社会人になるんだから自分で買ってくれよと思わないでもないです(笑)。

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>