トピック

仕事中にパーティー家電で遊んでみた。のりまき工場、ちいかわ焼きが楽しい!

ちいかわのパンケーキメーカーや流しそうめんスライダーなど、パーティー家電が本当に盛り上がるのか徹底検証!

今年も暑い夏がやってきた。夏といえば夏休み! 夏休みといえばパーティー! 「私はパリピじゃない」なんて人もいるかもしれないが、帰省して家族や親戚、地元の友達とワイワイするような機会もあるかもしれない。

そこで、家族や友達などの集まりにあると盛り上がりそうな「パーティー家電」を編集部で5つ厳選。どれだけ場が盛り上がるか? 組み立てやすいか? 片付けやすさは? に焦点を当てて、あくまで仕事としてレビューした。なお、各製品を使う様子をダイジェスト動画にしたので、あわせて参考にしてほしい。

失敗も楽しい「クルクルのりまき工場」子供ウケ間違いなし!

使う前から、かなり期待値が高かったのは、タカラトミーアーツの「クルクルのりまき工場」おもちゃのローダー(作業車)が、レールを走りながら“のりまき”を作っていく。価格は6,578円。

「クルクルのりまき工場」

あらかじめ、のりやネタをセットしておき、シャリをのせたローダーをスタートさせると、半自動でのりを巻いて、ネタをポコンッとシャリの上にのせてくれる。最後には、規定の場所「すし下駄スライダー」にスルッとドロップする。

あらかじめ、シャリ、のりやネタをセットしておく
シャリの用意
シャリをローダーにのせてスタート

はじめは「これからどうなる!?」感が大きく、スロットボタンを押してスタートさせると、ワクワクが高まっていく。のりが巻かれると「おぉ〜(こうやって巻くのかぁ)」と感嘆する声が出て、ネタがかなりの勢いでのせられると「おぉ〜」と、笑いを含んだどよめきが沸き起こる。そして最終コーナーを曲がって、完成したのり巻きが「すし下駄スライダー」にカタンッとスライドしてフィニッシュした時には、その場に不思議な一体感が生まれ、みんなで拍手をしていた。

ネタをポコッとのせるところは、盛り上がりポイントの1つ

編集部メンバーからは「自分でひと通り動かすと感動する」といった声や、「めっちゃ楽しかったし、笑える」、「初めて動かした時は、めちゃめちゃ盛り上がる」といったコメントがあった。一方で「毎回のネタのセットや、コース上でのローダーの操作などが必要で、少しせわしない」という声も聞こえた。

使う前は想像していなかったのが「失敗しても、それを含めて楽しい」ということ。例えば、ネタがシャリの上にうまくのらずに落っこちてしまったり、最後の「すし下駄スライダー」がズレていて、のり巻きがテーブル上にコロンッと転がり落ちてしまった時などは、場が一気に盛り上がった。そうしたことも想定して、使用前にはテーブルをよく拭いておこう。

「すし下駄スライダー」を設置し忘れて、無残にのり巻きが転落したところでも爆笑

なお、今回は編集者が1人で黙々と組み立てた。のりを規定のサイズにカットしたり、シャリを詰める時間も含めて、完成までの時間は約20分。細かいパーツが多く手間はかかるが、組み立てが必要な一般的な玩具と同じくらいの難易度。小学2〜3年生くらいの子供であれば、楽しく組み立てられそう。ただし、どんどんシャリやのりの用意をする必要があるので、親は大変かも。なお、ローダーは別売の単三形電池1本で動くため、別途準備しておこう。

できあがるのり巻きは、通常の半分くらいの大きさ。食べざかりの子供たちには、少し小さく感じるかもしれない。大人はある程度楽しんだら、途中から普通の手巻き寿司に移行してもいいかもしれない。

組み立て前のパーツ
できあがったのり巻きは、大人にはちょっと小さいかも

片付けについては、それほど場所を取らないので、一般的なおもちゃを片付けるのと同じくらいの簡単さ。ただし、シャリを作る型やローダーにのせる台、ネタを入れておくパーツなど、細かいパーツを洗う必要があり、パーツにこびりついた米やネタをキレイにするのには手間がかかる点も押さえておこう。

盛り上がりが半端ない「そうめんスライダー ビッグハワイ」

あっさりとした味と爽快な喉越しから、夏になると食べたくなるのが、そうめん。ゆでたそうめんを大皿によそって食べても十分においしいが、さらに涼感と盛り上がりをプラスしたいのなら、タカラトミーアーツの「そうめんスライダー ビッグハワイ」がおすすめだ。価格は16,280円。

タカラトミーアーツの「そうめんスライダー ビッグハワイ」

竹を持ってきて割って、フシを取り除いて組み立てて……などの手間や場所を考えると、本格的な流しそうめんを準備するのはなかなか大変。「そうめんスライダー ビッグハワイ」は、そんな流しそうめんを家の中でも気軽に楽しめるアイテムだ。

まずは筒状のパーツをつなげてタワーを作り、そこからパイプを連結していけば完成。同梱されているパーツを組み合わせれば、何パターンかの形の「そうめんスライダー」が作れる。完成したらプールに2Lの水を注ぎ、電源をオン。モーターが駆動して、プールの水がタワーの上へと運ばれて、パイプを伝ってプールに戻ってくる。電源を入れておけば水が循環し続けるので、あとはタワーの上部から、小分けにしたそうめんを流していくだけ。電源は単一形アルカリ電池3本で、別売なので用意しておこう。

今回は、あらかじめ小分けにしたそうめんを用意
タワーの最上部から、そうめんを流していく

そうめんを上から流すと、最初は「おぉ〜!」「わぁ〜!」と歓声が上がり、盛り上がりがすごい! そして流れてくるそうめんが、すくえたり、すくえなかったりと、大人だけでも十分に楽しんでいた。子供なら、なおさらだろう。

メンバーからは、その巨大さに「見た目のインパクトが最高!」という声や「噴水とか、ワクワク感がすごい!」、「やっぱり、そうめんは流すとおいしい!」という声があった。また、流れるそうめんを見ていると、涼しげなのもポイントだろう。

タワーの最上部からは噴水が!

なお、茹でてから少し時間が経ったそうめんは固まっていく。少し固まってしまっても、本機で流せばいくらかほぐれるし、すくいやすいから問題ない……という(筆者のような)人もいるだろうが、気になる方は水を張ったボウルなどに入れておくと良いかもしれない。

また「周辺に水が飛び散るので、注意が必要」というコメントも。びっしょびしょになるわけではなかったが、子供が興奮すると不測の事態が起こるかもしれないので、あらかじめ「濡れるもの」と考えてセッティングしよう。

組み立てに関しては、難しくはないが、初めてということもあって時間はかかった。まず開梱して、それぞれ小分けに包まれているパーツを、1人でビニール袋から取り出すのに時間がかかる。ここは子供など人数を揃えて行ないたい。すべて袋から取り出してから、2〜3人で約20分ほどで完成。おそらく2回目からは、10〜15分くらいで完成させられるだろう。

片付けについては、どこまで洗うかにもよる。そうめんを流すだけなので、それほど汚れはない。ただし「パーツが多いので、洗う手間も相応にかかった」というコメントも。それよりも、次回使う時のためにも、各パーツをよく乾かしてから片付けたい。箱の大きさに余裕があったので、ある程度はテキトウに梱包していっても、箱に収まるサイズだ。

組み立て前のパーツ
しつこい汚れはついていないが、パーツ数が多いので、全てを洗うのは少し手間がかかる

好感度がNo.1だった「ちいかわ」のパンケーキメーカー

編集部の女性陣が「次は“ちいかわ”を作ろう」とか「“ちいかわ”が楽しみ」などと話しているのを聞いて、40代の筆者は最初「ちいかわってなんだ?」と、初めはポカ〜ンとしていた。

ご存じの人も多いと思うが「ちいかわ」は、イラストレーター・ナガノさんがTwitterに掲載している、漫画のメインキャラクター。さきほどの「次は“ちいかわ”を作ろう」は、シー・シー・ピーの「こんがりきゃらパンケーキメーカー ちいかわ KM-PM71-CK」で、「ちいかわの顔型のパンケーキを作ろう」という意味だった。実売価格は4,800円前後。

シー・シー・ピーの「こんがりきゃらパンケーキメーカー ちいかわ KM-PM71-CK」
「ちいかわ」の顔型のプレート

作り方は、あらかじめ用意したパンケーキ生地をプレートに流し込み、フタを閉じて待つだけ。約3〜5分後には、パンケーキが焼き上がる。

あらかじめ生地を作っておく
耳の部分に生地をキレイに流し込むのが難しい
フタを閉じて、約3〜5分待つと焼き上がる

すべて女性メンバーのコメントだが「ちいかわ好きには年齢関係なく、たまらんと思います。味も良かったし、食べかけの“ちいかわ”も、かわいそかわいい! って感じでした」や、「かわいいし、トッピングを考えるのも楽しい」、「とにかくかわいい! 焼くだけでなく、トッピングを工夫するなど、飽きずに楽しめた」といった絶賛する声が多数挙がった。

傍から見ていた感じでは、最も盛り上がりの持続性が高く、できあがるたびに、「かわいい!」という声が上がり、スマホで写真に撮っていたのが(オジサンにはやや理解不能だが)印象的だった。

トッピングすると、さらに盛り上がる
それぞれ様々なトッピングをしていた
ちょっとかじられた“ちいかわ”もかわいい?

そのほか、フライパンで焼くのと異なり、パンケーキメーカーだと焦げ目が程よく付いたパンケーキを、気軽に焼けるという本来の利点もある。また、鯛焼きくらいの大きさのパンケーキが、約3分でどんどん作れるため「無心で焼く楽しさがある」という感想もでた。パーティーなど多人数が集まる会食時だけでなく「普段も使いやすそう」という声も挙がった。

一方で「本体の外側が熱くなるので、小さな子供がいる場合には、近づけないよう気をつけたい」といった注意コメントも、揃って見られた。幼い子供と一緒に作る時には、その点をよく理解させるか、できあがった後のトッピングの方で楽しんでもらおう。

また、プレートは取り外し不可の固定式。「プレートを外して洗えたり、ほかのキャラ(プレート)に交換できるといいな」という声も。プレートが取り外せないものの「生地がこびりつくこともなく、拭くだけでキレイになり、片付けが手軽」という意見もあった。キャラ展開の要望が多かったのか、6月23日には「ハチワレ」モデルも発売された。

ポンッ! ポンッ! とできあがる音と様子で盛り上がること必至のポップコーンメーカー

嫌いな人がめったにいないポップコーンも、パーティーなどで食べたくなるはず。ライソンのポップコーンメーカー「シャカポコ KDPN-004W」であれば、ポンッ! ポンッ! ポンッ! と音を出しながらできていくため、作る過程でも盛り上がる。実売価格は4,000円前後。

ライソンのポップコーンメーカー「シャカポコ KDPN-004W」

まず市販のポップコーンの原料豆を本体上部の計量カップに入れて、そのまま本体に入れる。あとは電源をオンにすると、原料豆が温められて、待っているとポンッ! ポンッ! と音を立てて変形。ポップコーンになったと思った瞬間には、そのまま勢いよく出口から出てくる。

初めて使った時には「おぉおぉ……そうやってできるのか……わぁ! どんどんできてきたぁ〜!!」と、ポップコーンが飛び出してくるのを見ているだけで面白いし盛り上がった。

なおポップコーンの原料豆に関しては、スーパーなどに無い場合もあるかもしれないが、Amazonなどネットショップでは多彩な種類から選べるようだ。

Amazonで購入した市販の原料豆(1kg713円)
本体上部のフタ部分が計量カップになっている。1カップ分の原料豆を本体に投入して、電源をオン
原料豆が温められるとポップコーンになり、飛び出してくる

実際にポップコーンをフライパンで作ったことのあるメンバーは、「フライパンで作るよりもラクで、油を使わなくて良いのがラク」とのこと。さらに「不発が3〜4割と多めだったり、その豆やポップコーンが飛び跳ねて、床などに飛び散ったりしたが、それもウケる」という声も挙がった。

味付けに関しては、できあがって付属のカップに溜まっていったポップコーンに、サラダ油や青のりを振りかけたうえで、フタをしてシェイクするだけ。好みに合わせて様々な味付けが可能。

「できたてがおいしいし、味付けも色々と試したくなる」や、「味が何よりおいしかったです。青のり良き!」というコメントも目立った。

できあがって付属のカップに溜まったポップコーンに、塩や青のり、サラダ油などを投入。フタを閉めてシャカシャカとシェイクしたら完成

なお、セッティングは箱から本体を出して、電源ケーブルをACコンセントにつなげれば、ほぼ完了。片付けについては、今回、青のりをどっさりと振りかけたので、キレイにするまでは少し手間取った。一般的な味付けであれば、それほど面倒でもないはず。

また、「今回使った中で一番ハマりました! パーティーだけでなく、自宅で映画鑑賞する時のお供にも良さそう」や「大きなカップが付いているのが、映画館っぽい演出となっていい」など、自宅でテレビや映画を観る時に、1人でも家族とでも楽しめるのもポイントだ。

パーティーの〆にも鉄板のアイスクリームメーカー

のり巻きからそうめん、パンケーキからポップコーンと、胃の中がごちゃごちゃになっていくのもパーティーならでは。そろそろお腹いっぱいかも、と思ってきたところで、〆として食べたくなってくるのがアイスクリームだ。

そんなアイスクリームを自宅で作れる家電が、ラドンナの「Toffy アイスクリームメーカー K-IS11」。実売価格は4,950円前後。

ラドンナの「Toffy アイスクリームメーカー K-IS11」

本体は、保冷剤を搭載した保冷ポットと、モーターなどを搭載したフタ部分の、大きく2つで構成されている。まずは準備として、保冷ポットを-18℃以下の冷凍庫に8時間以上入れておく。

そしてアイスクリームを作る際には、冷凍庫から保冷ポットを取り出して、あらかじめ作っておいた液状の食材を投入。かき混ぜるためのパドルを取り付けたフタ部分を装着し、電源をオンにしたら、あとは固まっていくのを待つだけ。最初は準備が面倒に感じるかもしれないが、慣れればパーティ中のいつごろから作り始めればいいか、時間配分も分かってくるだろう。

本体下部の保冷ポットを、冷凍庫に8時間以上入れて冷やしておく
混ぜた材料も冷蔵庫で冷やす
冷やした保冷ポットの中に、材料を流し込む
本体上部の駆動部を、保冷ポットに装着。あとは電源をオンにして完成を待つ

ウィ〜ン……ウィンウィンと音を出しながら、10〜15分ほど駆動したところで様子を見ると、液状だった食材が固まっている。一度様子を見て、まだ固形化が足りないなと思ったら、さらに駆動させる。

1度に作れるのは最大2人分。といっても2人で食べるとしたら、少し多めかもしれない。ちなみに編集部でのレビュー時は、2台を使って4人分を作った。それを6人で分けて食べたが、十分な量だったように思う。

フタを外してみて、十分に固まっていたら完成
今回はオーソドックスなバニラ味

味についてのコメントは「できたては、柔らかいジェラートみたいでおいしかった」という内容が共通して挙がった。ただし、もっと硬いアイスが好き! という人もいるだろう。そんな人は「できたアイスを冷凍庫で冷やせば、市販の硬いアイスのようにできる」という。また「バニラ味の濃いアイスが作れて、おいしかった。トッピングを凝れば、また違った味わいになりそう」という、自作ならではのメリットも挙げられた。

トッピングをすると見た目からしておいしい感じ

ただし、やはり気になったのは「保冷ポットを冷凍庫で、事前に8時間冷やす必要がある」こと。「あっ、アイス作って食べたいな」と思っても、前日からの準備が必要なので「すぐに作れないのがもどかしいかも」というコメントもみられた。

今回は最もオーソドックスなバニラアイスを作ったが、例えば旬のフルーツをたっぷり使った、味が濃厚なアイスクリームなど、手作りならではの良さを発揮できるレシピだと、より盛り上がるだろう。

河原塚 英信