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災害時や避難所で役立つグッズってなに? 東急ハンズに聞いてきた
2022年8月31日 08:05
8月に東北・北陸で記録的な大雨が発生するなど、各地で豪雨災害が起きています。首相官邸によると「7月から10月にかけては日本に接近・上陸する台風が多くなり、大雨、洪水、暴風、高波、高潮などをもたらします」とのこと。川の氾濫やがけ崩れなど自然災害の発生も心配されます。
いつどこで起こるか分からない台風や地震などの自然災害。毎年9月は防災月間ということで、万が一の備えを考えてみてはいかがでしょうか。東急ハンズ・渋谷店で災害時に役立つグッズを教えてもらいました。
渋谷店は地下1階に防災コーナーがあります。首都直下型地震に備えたプロジェクト「もしもプロジェクト渋谷」とコラボした商品展示も特徴です。
まずはトイレ、スマホのモバイルバッテリーから備えよう
防災グッズはいろいろありますが、スペースや予算の関係でたくさん揃えられないこともありますよね。東急ハンズ渋谷店によると「現代はスマホがあれば大抵の情報が手に入ります。予備のモバイルバッテリーは必須です。また、トイレが機能しなくなるのは、想像以上に大変なので、防災用の簡易トイレは大切」とのこと。同店では、防災グッズの中でもトイレ関係の製品がよく売れているそうです。
「災害時に困るのはトイレ。食料の備蓄とトイレの備蓄は同じ日数分の準備が必要です」とのこと。東急ハンズでは、10回分の凝固剤、排便袋、持ち運び袋、ティッシュがセットになった「防災用トイレセット マイレット」(1,980円)などを販売しています
非常時に懐中電灯になるモバイルバッテリー
スマートフォンの充電には、懐中電灯として使えるエレコム「懐中電灯・ランタンになるバッテリー」(4,378円)が渋谷店のおすすめです。3,350mAhのモバイルバッテリーですが、被災時にはライトを点灯したり、SOSモールス信号で点滅させることが可能です。
また、ライト部分を水の入ったペットボトルに押し込めば即席でランタンを作れて、より広い範囲を照らせるのも特徴です。エレコムからは、懐中電灯になるバッテリーに加え、より明るく照らせる「照明になるバッテリー」(5,478円)も販売されています。
エレコム「懐中電灯・ランタンになるバッテリー」は4段階の明るさの懐中電灯と、ランタン機能を搭載。カラーは黒と赤の2色から選べます
アウトドアでも使えるカセットこんろやシュラフも便利!
カセットこんろなど、アウトドアと兼用で使える製品も東急ハンズのおすすめです。災害時だけでなくアウトドアや普段の生活で使えそうな製品であれば、揃えやすそうですね。
風防ユニットつきで屋外でも使えるカセットこんろ
停電時やガスがとまった時などは、煮炊きができるガスこんろがひとつあると頼りになります。東急ハンズのオススメは、キャリングケース付きのカセットこんろです。ガスボンベも忘れずにストックしておきましょう。アウトドアなどにも活躍します。
岩谷産業「カセットフー タフまるJr.」(9,878円)は、キャリングケース付きで持ち運びしやすいカセットこんろ。風防ユニットを備えているので、屋外の使用でも活躍します。カラーは、黒とオリーブから選べます
帰宅困難になったときに使えるセットも。簡易トイレや軍手など
外出先や勤務先にいるときに災害が起きると、家に帰れない「帰宅困難者」になる心配もあります。都市型店舗の渋谷店では、「東急ハンズオリジナル 帰宅困難者支援セット」も注目されているアイテムだそうです。勤務先などに備えておけば、外出先で被災した際に、自宅に戻る助けになります。本体サイズは28.5×5.5×21cm(幅×奥行き×高さ)と持ち運び可能な大きさです。
簡易トイレ1回分、防災用ウェットティッシュ、防寒・防風アルミシート、大地震対応マニュアル&携帯用ホイッスル、乾電池式充電器、すべり止め付き軍手、不織布マスク、ショルダーエコバッグがセットになっています。なお、乾電池は別売です。
東急ハンズオリジナル「帰宅困難者支援セット」 は都市災害を想定し、外出先から自宅に戻る時に活躍するアイテムをポーチにまとめたアイテムです
おすすめアイテムを参考に、自分にあった災害への備えを!
今回紹介いただいた防災アイテムは5つですが、これをベースにして、自分たちのライフスタイルにあわせたアイテムを用意すると良さそうですね。
例えば、常備薬、予備のメガネなど普段よく使うもののほか、ペットと暮らしている場合はペット用の備えも必要です。子育て中の場合、子供の成長に合わせた準備も必要です。筆者の家族の場合、子供の成長に伴い非常用のヘルメットのサイズが小さくなったので、大きなものに買い換え、子供の活動範囲が広がったので万が一のときの集合場所も見直しました。このほか、最近は電子決済が増えていますが、停電時は難しくなるので防災グッズには小銭をいれておくと安心かもしれません。
本稿をきっかけに、ご自宅の防災グッズを見直してみてくださいね。