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ゴキブリを家に寄せ付けない工夫とは?

ゴキブリ対策グッズや、寄せ付けない工夫を紹介します

気温が高くなると多くの虫たちが活発になります。そのなかでも特に、家の中で見つけたくないのがゴキブリではないでしょうか。大きくて動きが素早く、退治するのも一苦労です。

今回は2人の専門家におすすめのゴキブリ対策について聞いてみました。持っておくと安心な殺虫剤だけでなく、ゴキブリが近付きにくい家にする工夫も教えてもらったので、お悩みの方は参考にしてみてください。

床が汚れない殺虫剤や、爽やかな香りのアイテム

まずは住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに、手軽に取り入れられる対策グッズを紹介してもらいました。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライター。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。「藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム」「あってよかった」連載中。

アース製薬「ブラックキャップ 屋外用」

藤原さんによるとアース製薬の「ブラックキャップ 屋外用」は、「見た目がいかにもゴキブリらしくなく、グレーで目立たないのが特徴」とのこと。基本的には屋内ではなく屋外(生ゴミを一時置きしているバルコニーや軒下、ゴキブリの水場になりやすいエアコン室外機周り、ゴキブリが潜みたがるプランター周り、ゴキブリがいそうなお隣との境目など)に設置しておくものですが、屋内に置いても問題ないそうです。

「このタイプの食毒剤は、ただ置いておくだけ、という使い方の簡便さがとりえ。知らぬ間にゴキブリが入り込んでこの中の毒エサを食べ、巣にもどって糞をし、死んだ後も死骸や糞を食べた仲間に毒成分が行き渡り殲滅させる設計です。そのため、なんとなくゴキブリの姿を見なくなる(いなくなる)という緩やかな効き目を求める、あまり攻撃的でない人に向いています」(藤原さん、以下同)

アース製薬「ブラックキャップ 屋外用」。目立たないカラーが特徴です

健栄製薬「ハッカ油」

「ハッカ油はゴキブリ退治専用の品ではありませんが、ゴキブリの忌避(麻痺)する香りであり、かつ他の害虫にも比較的厭われる香りを、比較的安価に取り入れることのできるグッズです」

「ミントのエッセンシャルオイルと同様、アロマディフューザーに落としたり、アロマストーンなどに垂らすといった簡単な取り扱いで、住まいの気になるところのゴキブリ忌避(ゴキブリを寄り付かせないこと)を図ることができます。また、ゴキブリの出やすい暑苦しい時期の生ゴミの悪臭対策や、夏の暑さ対策(お風呂に滴下など)として使えたりもして、お得。殺虫剤の薬剤臭に弱い人にも向いています」

健栄製薬「ハッカ油」

アース製薬「ナチュラス 凍らすジェット ゴキブリ秒殺」

「ものすごいジェットの力でゴキブリを発見後、即座に噴射し凍らせて動きを止める式の殺虫剤がアース製薬の『凍らすジェット』。夏の最中は、お部屋にエアコンを効かせ、窓も閉め切った環境であることが多いですが、そんな部屋の中で使っても薬剤が入っていないので、空気や床などを汚さず安心。殺虫剤の成分やニオイを吸いたくない人に向いています」

アース製薬「ナチュラス 凍らすジェット ゴキブリ秒殺」。ゴキブリを凍らせて動きを止めます

夏休みは特に注意? ゴキブリが好む環境とは

続いて、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)の丸マイさんに、家の中のゴキブリが集まりやすいポイントについて聞きました。

丸 マイ

整理収納アドバイザー、クリンネスト(お掃除スペシャリスト)講師。個人宅の整理収納サービス「mawaru暮らし」主宰。片づけ苦手主婦だった自身の経験から、楽に片づく収納提案を行なっている。「10分こそうじ」連載中。

水気がある場所に寄ってくる

ゴキブリはキッチンや洗面所などの水気のあるところに集まるため、このような場所は水分を取り除くことが大切だと丸さんは話します。「ゴキブリは夜に行動するため、就寝前は特に拭き取っておくことが重要です。洗面所やお風呂にも、水滴を残さないようにするといいでしょう」(丸さん、以下同)

油汚れがある場所も好き

水分だけでなく、油汚れや調味料汚れもゴキブリを寄せ付ける原因だそうです。これらすべての環境が備わるキッチンには、住み着いてしまう可能性があるとか……。「シンクの中の生ゴミだけでなく、調理台の汚れも拭いておきましょう。1日の終わりに、シンクと調理台、ガス台を洗剤を含ませたスポンジで洗い、水拭きだけでは取れない汚れやニオイを取っておくと安心ですよ」

ニオイが呼び寄せる

「ニオイの強いものに寄ってくる習性があるので、部屋にジュースの空き缶やお菓子の袋をそのままにしておかないようにしましょう」

外から入ってくる

ゴキブリが最も多く生息しているのは、実は家の中ではなく、公園や畑などの屋外とされています。「外から侵入する可能性があるので、ベランダの戸を開けっぱなしにしないように注意しましょう。夜行性なので、電気をつけた室内に飛んでくることも。夏は特に、ベランダの網戸を閉める、夜はカーテンを閉めるなどの工夫が必要です」

エアコンのホースから侵入してくることもあるそうです。室外機のホースにはキャップや網をつけ、周辺のホコリや汚れは定期的に掃除することを推奨しています。

100円ショップでも購入できる室外機ホース用のキャップ。こちらはセリアで購入しました

「ここまで見ると、ゴキブリは水分、ニオイ、土が好き……夏休みは昆虫を飼っているカゴにも要注意! 昆虫用の甘いゼリーに寄ってくることもあるので、ベランダや玄関など、外から侵入しやすい場所には置かないほうがよさそうです」

万全な対策で迎え撃つ

一気に夏がやってきて、すでにゴキブリと遭遇した人もいるかもしれません。置くだけの薬剤や網戸を閉めることなど、手軽に取り入れられる対策もあるので、お困りの方は一度試してみてください。

鄭 恵慶