藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
【閲覧注意】ダニを明確に可視化する「ダニ目視キット」
2019年8月30日 00:00
先日の夜、いつものように風呂で長湯をしていたら、ゴミ捨てから戻ってきた夫が「失礼」と言いながら風呂のドアをバァ~ンと開いて「ゴキブリいた! 何で殺すんだっけ?!」と言った。
「どこに」「マンションの廊下」「エタノールスプレー、今はダイニングテーブルの上のパストリーゼだからそれかけて」「わかった」
翌朝、排水溝に仰向けのチャバネGの骸を確認、筆者が自著などで広めている小技「ゴキブリにはエタノール」の確実性を改めて実感した次第なわけだが、このようなわかりやすい視認性に、まったくもってすぐれていない害虫ナンバーワンが、いわゆる「ダニ」であろう。
ダニアレルギーの家族がいるなどして、フンや死骸に対し、くしゃみや咳やらで反応する人間リトマス試験紙みたいな確認方法がある私ですら、どこか「えぇ、ウソぉ、本当にいるのぉ?」と感じてしまうところがある。
なにぶん小さすぎる。そのくせ、普通に生活している一家庭あたり「億」ではきかない数の個体と同居していることになる、と専門家はいう……マジか……信じたくない。せめてゴキブリのように目前をピャーッと走り抜けられれば説得力があるものを。いやでもあの拡大すると蜘蛛みたいな虫が走り抜けるの見たら立ち上がれない自信はある。気持ち悪い……。
とにかく見えてないもん半信半疑なんである。
そんな「いるかも知れない、ていうか多分いる、でも見えない」都市伝説のような存在であったこの「ダニ」を、きわめて明確に可視化してしまうキットが今年、発売された。
日革研究所による、その名も「ダニ目視キット」である。
メーカー名 | 日革研究所 |
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製品名 | ダニ目視キット |
実売価格 | 1,350円 |
キットのワンセットの中には、黒い円盤状の「ダニ誘引検査器」が2枚、15倍の簡易ルーペが格納されている。
この「ダニ誘引検査器」中央の赤いマル部分に誘引剤が仕込まれており、それに引き寄せられたダニがマルの外周のトラップにかかる仕組み。だがこれ自体は、いわゆる「ダニ捕りマット」であるわけではない。あくまでダニの存在を可視化してくれる検査器に過ぎないのでその点、注意したい。
そう、「検査器」には過ぎないのだけれど、仕掛けて1週間後、まんまとダニらしきものが捕れてしまったのには閉口した。早速、こわごわ、ルーペで拡大する。小さな白い点……ただのゴミかホコリにも見えるが、ゴミにこんな「脚」は生えているまいよ……。
負けた感満載である。
実のところ、もともと我が家は本家「ダニ捕りロボ(ダニ捕りマット)」の愛用者なので、それでもダニの総数はそう多くはなかったと思う(思いたい)。が、今夏のこの高湿度下で布団ケアがいささか行き届かなかったのは確かだし、「ダニ誘引検査器」を設置したのが平素ダニ捕りを置かない「枕の下」だったのも効いていると思われた(ダニを強力に呼び寄せる「ダニ捕りマット」は、健康管理の視点で足元側の布団下に置いている)。
ソファ、親布団、子ども布団(いずれも枕の下)など複数箇所に置いてみて分かったのは、お菓子などをこぼすことのあるソファよりも、断然長時間ぬくぬく湿る布団の方にダニが出たということと、親の布団よりも新陳代謝の激しい子どもの寝ている布団の方に多く出た(ルーペ確認できた)ということである。
一度「可視化」してしまうと、もう「なかったこと」にはできない辛さは、確かにある。がしかし、真実を知りたい向きにはお勧めしたい。夏休みの自由研究にもなってしまうかもしれない。