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寝ている間もエアコンはつけっぱなしでOK? 心地よい睡眠環境のための「エオリア スリープ」を体験しました

エオリア スリープ PXシリーズ

エアコンが睡眠環境を大きく左右している?

我が家は夏を迎える前にリビングのエアコンをパナソニック「エオリア」(LXシリーズ)に変えたばかり。制御がとても優秀で、冷房をつけても肌寒さを感じることがなく、絶妙な温度をキープできます。足元が冷えにくいので、子供たちからも大好評。省エネ性能も高く、エアコンの進化を実感しているところです。

リビングのエアコンはLXシリーズにしたことで満足しているのですが、次に悩んでいるのが個室のエアコンです。寝室兼仕事部屋のエアコンが古くなってしまい、買い換えを検討中。個室用のエアコンで一番不満なのは、就寝時の温度です。夏は熱帯夜が続くようになってからエアコンをつけて寝ていますが、とにかく寝苦しいのです。

夜中に寒さで目が覚めてしまい、停止すると暑くて起きてしまう……といったことばかりで、睡眠の質が下がり、翌日の仕事にも影響しています。昨年までは夏場は冷房による冷え、寝不足などが原因で日中にだるさを感じていました。

パナソニックの調査によると、寝室に設置されているエアコンの3割が夜間に操作されているとのことで、その操作のうち6割が「設定温度変更」。同じような悩みを持っている方は多いことがわかります。

寝室に設置されているエアコンの3割が夜間に操作されていて、操作されている内容の6割は、温度変更とのこと(パナソニックのログデータより)

同社が新たに開発した「エオリア スリープ PXシリーズ」は、そういった不満を解消し、快適な睡眠環境を作り出すという「寝室用」エアコンです。パナソニックが開発した“快眠アルゴリズム”にもとづいて、入眠から起床までの空調をコントロールできるというエアコンを、実際に見せてもらいました。

快適な睡眠環境にするためには、エアコンも大切な要素に

ベッドサイドセンサーで枕元の温度と湿度を検知。冷え過ぎを防いで快適な温度に調整

エオリア スリープは、睡眠中のエアコン運転が抱えていた「冷えすぎ」などの課題にアプローチするために開発されたモデルです。大きな特徴は、エアコン本体のほかに「ベッドサイドセンサー」が別途付属していること。ベッドサイドに置くことで寝ている場所の温度をさらに緻密に計測し、睡眠に適した運転が可能になりました。

ベッドサイドセンサー。室内機本体に設置されたセンサーとは別に、人に近い場所で計測するのが大きな特徴

単に温度や湿度を計測し、指定の温度にするだけではありません。睡眠中の深部体温は、ゆるやかな「Vカーブ」を描くのが理想ですが、エオリア スリープは、睡眠の経過時間に合わせてこの「Vカーブ」を描きやすいように寝室の温度を自動で制御します。

眠りはじめは低めの温度で運転。その後、室温上昇の分岐点を自動で判定し、徐々に温度を上げていきます。寝室の室温を自動でコントロールして、暑すぎず寒すぎず、睡眠に適した環境をつくるという仕組みです。

入眠後はすみやかに深部体温が低下、起床に向かってゆっくり体温が上がり、緩やかなV字カーブを描くのが理想。エアコンも同じような制御を行ないます

使用する際は、エアコンを操作する「エオリア アプリ」のほかに、睡眠時に使用する「Eolia sleep アプリ」をダウンロードします。「エオリア アプリ」はON/OFF、タイマー設定、遠隔操作などができ、「Eolia sleep アプリ」は、ベッドサイドセンサーと連携し、睡眠中の温度を最適に制御することができます。

無料でダウンロードできる「Eolia sleep アプリ」を使って操作します

就寝時、温度の好みは人それぞれ異なります。布団の中の温度を計測しているわけではないので、寝具の違いでも体感温度は変わります。また、同じ温度でも暑さや寒さの感じ方は人それぞれ。結局「個人の好み」に合わせなければ、ぐっすりと眠ることはできません。

「Eolia sleep アプリ」は、使用している寝具を回答する項目も用意しているなど、アプリを使うことで、その人の好みに合った、ちょうどいい環境になるように工夫されています。

スマホをベッドの上に置いて寝ることで、睡眠中の細かな動きまでスマホのセンサーを活用してチェック。翌朝には、睡眠時間と寝返りの大きさや頻度から、「ぐっすり」「うとうと」の判定や100点満点で「おやすみスコア」が表示されます。

睡眠時間と寝返りの大きさ、頻度から100点満点でスコア化
週単位でチェックできます。目標睡眠時間以上の日には達成マークがつきます

そして、夜に眠っている間の体感と、朝起きたときの体感を「暑い」「ちょうどいい」「寒い」の5段階から選んでフィードバックします。この簡単なアンケートに答えるだけで、すぐに次の運転から温度が調整されます。季節や天気、外気温、寝具などの影響で変わってしまう室内の暑さや寒さを、簡単な操作以外はエアコンにおまかせして、自分好みにできるのです。

実際に何が違うの? エオリア スリープを体感してみました

予想外に簡単な操作でビックリしました

実際に、エオリア スリープを体験しました。本体に同梱してあるベッドサイドセンサーを設置します。ベッドセンサーはとても軽く、70×70×25mm(幅×奥行き×高さ)と手にのるサイズなので、サイドテーブルなどに置いても場所をとりません。

軽くてコンパクト。ベッドサイドに置きます

次に「Eolia sleep アプリ」をスマホにダウンロードします。最初にエアコンをWi-Fiで接続する必要がありますが、エアコン本体にあるQRコードを利用した登録方法で、手順通りにすれば迷わずできます。自宅で使っている「エオリア」でも経験済みですが、スムーズに設定できました。

エアコンをWi-Fiに接続

「Eolia sleep アプリ」の使い方も、とても簡単です。日常的な操作は、寝る前に時計アプリと同じように時間を設定して、「おやすみ開始」ボタンをタップすればOKです。起床時間が毎日同じであれば、アラーム設定を操作する必要もありません。ベッドセンサーは特に設定することはなく、スマホはそのまま枕の近くに置いておきます。あとは寝るだけ。

細かく設定できますが、基本的には起床時間の設定と「おやすみ開始」ボタンをタップするだけ
いつもスマホを目覚ましに使うのと同じような感覚で利用できます

エアコン本体にもセンサーがついており、ベッドサイドセンサーとダブルで室内環境をチェックしながら部屋全体の温度や湿度をとらえます。運転を始めると最初はルーバーが細かく動き、部屋全体を冷やして安定するとピタッと停止。音も静かで全く気になりませんでした。

静かな場所でしたが、音がとても静かでほとんど聞こえませんでした。これならぐっすり眠ることができそう

起床時は、設定した時間になると目覚まし時計と同様に音が鳴るので、「起床する」をタップします。同時にエアコンが停止するので、消し忘れがありません(停止する設定の場合)。おやすみスコアが表示され、毎日の睡眠の質をチェックできます。

アラーム音は「小鳥たちの声」など自然音が豊富。自分が好きな音楽に変えることもできます。「起床する」をタップ

アプリ画面を下にスクロールすると、2つの質問が表示されます。就寝中の温度について、「暑い」「寒い」といった中から選ぶと、次の運転から温度調整に反映されます。

おやすみスコアが表示され、睡眠の質をすぐに見ることができます。ここで質問に答えることが大事。毎朝答えることでデータが蓄積され、好みの体感温度に調整されます

ユーザーがする設定や操作はとてもシンプルで驚きました。あとはエアコン側がAIで最適な環境にしてくれるので、操作のストレスは全くありません。

体験してみる前は、毎日の起床後にフィードバックするのは面倒かと思っていましたが、質問はとてもシンプルなので数秒から数十秒程度で終わるため、続けられそうです。起床時にフィードバックすることでエアコンがどんどん賢くなり、好みの寝室環境にアップデートされるので、積極的に使おうという気になります。

ナノイーXで部屋の空気もエアコン内部も清潔

パナソニックのエアコンはナノイーXが搭載されており、菌・ウイルス、カビ、花粉、ニオイ、PM2.5、アレル物質などのさまざまな有害物質を抑制*1できます。寝室はファブリックが多いのでホコリなどが舞いやすく、汗臭や加齢臭がこもって気になりやすいので、パワフルなナノイーXが搭載されているのはうれしいポイントです。

ナノイーXで寝室のこもりがちなニオイもすっきり

さらにフィルターお掃除運転でフィルターに付着したホコリなどを取り除き、内部クリーン運転でエアコン内部もクリーンに保つことができます。空気だけでなく、エアコン内部まで清潔に保つことができるのです。起床時に毎回おめざめクリーン運転を設定しておけば安心です。

運転後は自動でスタート。効果の決め手となる、OHラジカル量がたっぷり増えた新ナノイーXをすみずみまで充満させ、自動で清潔をキープします

フラットフォルムですっきりしたスクエアデザインも魅力

エアコン本体のデザインについては、あえて特徴を出しすぎない、ノイズレスな形状とマットな質感にも惹かれました。奥行きは239mmとスリムで、存在感を出さないようにしているようです。電源OFF時は表示が見えないようにするなど、徹底的に寝室空間への調和を目指して開発されたとのこと。2021年のグッドデザイン賞でベスト100を受賞しています。

四角いスタイリッシュなデザイン。実物はとても高級感があります

買って終わりじゃない「長く安心して使えるエアコン」を選びたい

エアコンをWi-Fiに接続しても、これまでは遠隔操作やリモコン代わりで使うことがほとんどでしたが、エオリア スリープはIoTを上手に活用しています。収集したデータを適切に分析し、パーソナライズされた快適な睡眠環境をつくり出す、一歩進んだエアコンなのです。

照明とも連携し、起床前から徐々に部屋を明るくすることで、自然な目覚めを実現することも可能です(パナソニック製LINK STYLE LEDのみ対応)。家電同士を連携することで、より便利なライフスタイルを体験できそう。今後も使える機能を拡充予定とのことで、アップデートも楽しみです。

個人的には、スマートウォッチやスマートバンドのように体に直接装着することなく、毎日の睡眠環境を知ることができるのは魅力でした。ここ数年はさまざまな形で“スリープテック”が話題となっていますが、体に装着するタイプはどうしても気になってしまいます。エオリア スリープであれば、そういったことも不要で、正確に自分の睡眠環境を把握し、改善するきっかけになりそうです。

寝苦しい夜にお困りの方に、ぜひ知っていただきたいエアコンです。最新のテクノロジーで睡眠環境を整えるエオリア スリープを、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

『エオリア スリープ PXシリーズ』公式サイト

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*1:約6畳試験空間での抑制効果です。数値は実際の使用空間での試験結果ではありません。〈カビ菌〉約2時間後〈花粉〉約3時間後〈ニオイ〉約15分後〈アレル物質〉約6時間後〈浮遊菌〉約4時間後〈付着菌〉約8時間後浮遊ウイルス〉約6時間後〈付着ウイルス〉約2時間後

(撮影:長谷川 朗)

(協力:パナソニック)