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長いおうち時間、家電が運動やリフレッシュに役立つ? 家電王とセルフケア専門家に聞きました

セルフケア コンシェルジュのいしずか久見子さん(左)、家電王の中村剛さん(右)に、家電を使ったリフレッシュ方法について聞いてみました

外出自粛や在宅ワークの増加により、“コロナ太り”や体調不良に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。実は家電 Watch編集部の中林暁 編集長もその一人。しかも40代になり、今までより痩せにくくなってきたことに危機感を感じているといいます。

そこで今回は、タイ式ヨガのインストラクターを務め、身体のケアに詳しいセルフケア コンシェルジュのいしずか久見子さん、あらゆる家電に精通する“家電王”中村剛さんのお2人から、生活習慣を見直すヒントと、EMS(Electric Muscle Stimulation/筋肉に電気刺激を与えることやその機器)、リラクゼーション家電の上手な活用方法について、アドバイスをいただきました。

家電王:中村剛さん

東京電力エナジーパートナー株式会社勤務。2002年に「TVチャンピオン」のスーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営にあたる。現在は“家電王”として動画マガジン「くらしのラボ」をFacebookとYouTubeで配信するほか、雑誌や新聞など様々なメディアで暮らしに役立つ情報発信をしている。

「大好きな音楽を聞いていれば2万歩のウォーキングもあっという間」という家電王・中村剛さん
セルフケア コンシェルジュ:いしずか久見子さん

大学在学時に女性誌美容ページの制作アシスタントとなり、1998年よりフリーの美容ライターに。長年の活動から代謝や体の使い方の重要性を実感し、自己整体的要素を含むタイ式ヨガ“ルーシーダットン”や栄養学を学ぶ。現在は美容ライターと併行してルーシーダットン講師、セルフケアコンシェルジュとしてコラム執筆などを行なっている(Webサイト)。

いしずか久見子さんは「面倒な運動も、刺激とモチベーションがあれば続けられます」とアドバイス

無理せず生活に運動やリラックスの時間をとり入れるには?

家電 Watch編集長 中林(以下編集長):お2人に相談したいのですが、私自身このコロナ禍で在宅ワークになったことで、運動不足になったり食事時間が不規則になったりして、身体の重さを感じています。お2人は今、運動はどうされていますか。

家電王・中村剛さん(以下敬称略):私も在宅ワークを始めた当初は、デスクに向かっている時間が長かったですね。まあ仕事が好きなので、それ自体は苦ではなく、つい夜中まで仕事してしまうこともありましたが、改めて、こんな不健康な生活を続けてはいけないと考え直しました。早朝や夜間などのスキマ時間を活用して1日2万歩、歩くことに決めたんです。

セルフケア コンシェルジュ:いしずか久見子さん(以下敬称略):2万歩は素晴らしいですね! 在宅ワークで長時間座りっぱなしだと、足がむくんだり、筋肉がこわばって骨盤がゆがんだり、睡眠の質も落ちてしまうので、まさにこんなときこそ運動が大切なんです。実は私もフリーランスになって10年ほど、在宅ワーク当初の中村さんのような生活を続けていたので、体調を崩しっぱなしでした。とにかく虚弱体質でアレルギーもあって、何か運動を始めなくては、と。それでいろいろ試した結果、自分の身体を自分で整えるタイ式自己整体ヨガのインストラクターになったんです。

中村:フリーライターさんは、在宅ワークのいわば先駆けですからね(笑)。でも運動って、義務でやろうと思ってもなかなか続かないじゃないですか。私も2万歩をただ歩くだけでは飽きてしまうので、好きな音楽を聞きながら歩くようにしています。そうすると2万歩はノルマではなく、楽しみやリフレッシュの時間になるんです。このウォーキングになくてはならないのがイヤホンやヘッドホン。ノイズキャンセラや骨伝導タイプなど様々なものを試して、製品の良しあしをチェックして、仕事につなげています。ガジェットの力を借りれば運動も効率的に、楽しく続けられるんですよ。

いしずか:おっしゃる通り、何か運動を始めても、飽きたり面倒になったりして、続かないことが多いんですよ。例えば昔から、青竹踏みは体にいいといわれているけれど、続けている人ってなかなかいませんよね(笑)。でも、いつもの運動に健康家電などをとり入れれば、刺激や変化を感じられるので、好奇心も引き出しやすくなるんです。

たとえば私がすすめているオーガニックの歯磨き粉は「泡立ちが物足りない」という人もいるんですが、そんなときは電動歯ブラシと一緒に使ってはどうですか、と提案しています。振動が歯や歯茎に刺激を与え、しっかり磨いた体感も得やすいので。

中村:運動を続けるコツは、五感を刺激することにもありそうですね。私も音楽は家でももちろん聞きますが、やはり外の空気を吸って街の景色を見ながら聞くのでは、開放感が違います。ウォーキングする道も、飽きないように毎日変えているんですが、路地裏で素敵なお店を発見したり、見たことがない景色に出会えたりして、いつも新鮮で楽しいですよ。

いしずか:中村さんは好奇心が旺盛ですね! ある調査によると、好奇心旺盛な人ほど長寿だとか、肌にハリがあって美しいという話もあるんです。要は、自分に構う意欲がどれほどあるか、ということなんでしょうね。

中村:そういわれてみると、私は好奇心の塊かもしれません(笑)。やりたいことがありすぎて。限られた可処分時間をどう配分するかが大事なポイントですね。基本は日々、楽しくです。

編集長:いしずかさんは在宅ワークで疲れている人に、どんなリフレッシュ法をすすめていますか。

いしずか:やはりお風呂ですね。今はコロナ禍で運動不足になったり、緊張感が続いたりしていることで、熟睡できていない人も多いですが、湯船に体をあずけると自律神経が副交感神経優位(落ち着いた状態)に切り替わり、リラックスできるので。お風呂は、1日が終わり、これから眠って疲れを取るんだ、ということを自律神経に伝えるスイッチといっていいかもしれません。ゆっくりお風呂の時間が取れない場合は、朝に熱めのシャワーを浴びることで、気持ちよく交感神経にスイッチを入れてあげると、1日活発に活動できるようになります。

中村「健康への意識を変えるきっかけに」、いしずか「人気の筋膜リリースにEMS活用も」

編集長:今、セルフケアアイテムとして、様々な健康家電が注目されています。その中で、筋トレなどに比べてラクに始められそうな「EMS機器」もあります。EMS機器とは、電気で筋肉に刺激を与えることで、運動したときに近い効果が期待できるもの、という認識で合っているでしょうか?

中村:そうですね、低周波や高周波の電気で、筋肉を動かすのが基本的な仕組みです。「EMS」として知られるようになる前から、マッサージや肩こり対策の機器で使われることが多かったですね。プロの運動選手などの身体ケアをサポートするという使われ方もしているようです。

【家電王】座ったままでリフレッシュ!EMSで筋肉が動いて気持ちいい!運動不足でもおうちで気軽にトレーニング

中村:コロナ禍でジムに行くのも難しい時代、自宅で運動しようにも何から始めたらいいか分からない人に、EMSは1つのきっかけといえるかもしれません。もちろん使い始めたらすぐに筋肉ムキムキになるとか、顔のたるみがとれるとか、そういう話ではないと思います。でも比較的とり入れやすいEMSを使うことでモチベーションが高まり、「じゃあ次は食生活に気を付けてみよう」とか「エスカレーターをやめて階段にしよう」とか、意識が変わってくると思うんです。私自身、ウォーキングを始めたことで意識が変わり、3カ月で18kg痩せましたから(笑)。

編集長:マイナス18kgは私にはかなり大変……。ですが「意識を変えること」なら、少しずつ始められそうです!

いしずか:EMSは、過去に椎間板ヘルニアなどで腰を痛めたり、じん帯を痛めたりして運動が怖いという人にもいいですね。一度ケガをすると、できるだけ再発しないようにその場所をかばってしまいがちですが、実はしっかり動かして筋肉をつけたり、血流やリンパの流れを促したほうが治りが早くなる場合もあるかもしれませんし、逆にかばって動かさないことで、筋膜が癒着して固まってしまうこともあると思います。

中村:足や腕をのせて使う「ルルドスタイル EMSシート AX-KXL5700」や、ストレッチなどに使える「ルルドスタイル EMSパワーロール AX-FRL904」のような製品もありますね。

いしずか:そうですね。今。筋膜の萎縮や癒着を引き剥がすことで、柔軟性を引き出すという“筋膜リリース”が注目されていますが、この「EMSパワーロール」などは、背中やおしり、もも裏など筋膜リリースしたいところに当てて使うといいと思います。普通のローラーでも、筋膜が癒着しているとみなさん、痛い痛い! って叫びながらやるんですが(笑)。EMSが筋肉を刺激してくれれば、その効果も高まりそうですし、効いている実感も得やすいですよね。

ストレッチやエクササイズに活用できる「ルルドスタイルEMSパワーロール AX-FRL904」

中村:一方の「EMSシート」のほうは、テレワークのときやキッチンに立っているときに足をのせておくだけでも良さそうですね。忙しくても使えるし、低周波、中周波、高周波から選べ、高周波で使うとふくらはぎ全体に刺激が感じられます。

いしずか:座りっぱなしや立ちっぱなしが良くないといわれるのは、ふくらはぎの筋肉が使われず、心臓に血流を送り返すポンプ機能の働きが悪くなるからなんです。でもEMS刺激で筋収縮を助けてもらえたら、運動していない罪悪感も少し減るかもしれません。

中村:確かに、運動しなくては、という思い自体がストレスになっては意味がありませんからね。

足や手をおいて使える薄型の「ルルドスタイル EMSシート AX-KXL5700」

編集長:「ルルド」シリーズなどでEMS機器を数多く手がけているアテックスさんの話によれば、基本的には「時間帯での縛りは特になく、自身がリラックスできるタイミングで使用するのがベスト」とのことですが、EMSに限らず筋肉を動かしやすくしたいときは、「運動前」や「風呂上がり」がおすすめだそうです。逆に、EMSの使用をあまりおすすめしないのは「食後」や「寝起き」だそうです。「血液が消化器官に集中しているとき、筋肉の血管を緩めて血流を良くしようとしてもなかなか良くならない。寝起きに末梢器官の血流が良くなると、脳の血流が良くならない」と聞きました。

いしずか:確かに、運動する前や「ちょっと歩こうかな」という前のサポートとしてEMSをとりいれるのは良いですね。一方で、食事については、私のヨガのレッスンでも「来る1~2時間前は、食事をとらないでください」とお願いするのが基本ですね。

鍛えるだけじゃなく、家電を使ってリフレッシュも

編集長:「鍛える筋トレ」も大事だと思いますが、私はそこまでストイックではなく……。「体をほぐしてリフレッシュ」のほうが、どちらかというと興味があります(笑)。

いしずか:リフレッシュには、この「トールハンドケアリュクス」も良さそうです。指が1本ずつ入るし、手のひらにももみ玉がついていて、手全体をしっかりもみほぐしてくれます。実は私もタイ式ヨガの生徒さんにマッサージをする機会があるのですが、みなさんハンドマッサージを始めるとたいてい眠ってしまいます。手をもみほぐすと脳の前頭前野の神経が鎮まるといわれているので、リラックスして眠くなるんです。

中村:人間の手にはツボがたくさんあるといわれていますからね。同様に頭にもツボがたくさんあるので、ヘッドマッサージャーもいいですよね。私自身ヘッドマッサージ店の施術をよく受けるのですが、たいてい施術中に眠ってしまいます(笑)。

トールハンドケアリュクス

いしずか:確かにヘッドマッサージの需要も高いですよね。でも自分でやろうと思うと、腕を高く上げないといけないので疲れるし、首や肩に力が入ってしまいます。この人の手のような形をした「モノルルド 頭皮ニードル マッサージャー」は、腕を上げなくても人の手の感覚でケアできるから、疲れずに続けられそう。振動もパワフルだし、ニードル形状のシリコンブラシが頭皮を刺激して、頭がポカポカしてきます。

モノルルド 頭皮ニードル マッサージャー

中村:こういったEMSマシンやマッサージ機は、効果があるのかないのか、という話になりがちですが、私はひとつのきっかけとして使ってみるのは、いいと思っています。やはりこんなときだからこそ、心と身体をリラックスさせる時間は大切ですから。

編集長:働き方が大きく変わって、健康管理の手段も生活に合わせて変えていく必要がでてきた今だからこそ、健康家電をとり入れるのも、選択肢の1つとして良さそうですね。とても勉強になりました。ありがとうございました!

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(協力:東京電力エナジーパートナー株式会社)