読者投稿


ソニーのビデオデッキ「Hi-Band/Beta hi-fi SL-2100」

「わたしの思い出家電」は、自宅にある、もしくはあった懐かしい家電製品を、それにまつわる思い出とともに紹介する読者投稿コーナーです(編集部)
ソニーの「Hi-Band/Beta hi-fi SL-2100」。扉を開けると操作パネルが光る、いま見ても斬新なタッチパネル方式

メーカー・製品名
ソニー「Hi-Band/Beta hi-fi SL-2100」

投稿者
東京都 藤原大蔵さん

購入時期
1990年9月1日

購入時の金額
157,000円ぐらい(標準価格180,000円)

購入場所
池袋ビックカメラ

思い出

 1990年9月1日土曜日、万札十数枚を握りしめ、鼻息も荒く、転がるように会社を定時に飛び出して購入したのは、予約してあったソニーの家庭用ビデオデッキ「Hi-Band/Beta hi-fi SL-2100」だ。ニヤニヤしながら箱を抱え、迷うこと無くタクシーで自宅まで持ち帰った記憶がある。今でも語られる家庭用ビデオテープレコーダーの規格争い「VHS対ベータ」において、当時はVHSに軍配があがり、解像度がテコ入れされた新規格のED-BetaやS-VHSが出現していた時代にも関わらず購入したビデオデッキだ。

 SL-2100は、当初からベータファンだった私をグリグリとくすぐるような魅力が山ほどあった。操作パネルが全てタッチパネルで光る! 双方向通信のタッチ式リモコンで本体の動作情報がわかる! βIモードが復活! ソニーのロゴがマシンの中央にある(高級機のみ)! いちいち挙げたらキリがないほど、ギミック的要素も含め、当時の最新技術をこれでもかと盛り込んだ15周年モデルで、βマックスの集大成とも言えるマシンだった。

 実は、購入から四半世紀近く経った2014年の現在もまだ健在。さすがに録画機として使っていないが、当時録画した番組をノイズもなく安定して再生してくれる。いまだに100本以上残るライブラリーを、折を見てHDDへ移行しているが、それが終わるまでは堂々たる現役マシン。本当の「思い出家電」になるのはまだ先だが、役目を終えてもたぶん手放す気にはなれない、今でもワクワク感が消えない家電だ。

リモコンもタッチパネル式(中央)。金文字のβマックスが光る取扱説明書。当時のカタログと共に、発売前のレビュー記事のコピーがまだ手元にある。ライブラリ以外に新品のテープもまだ持っている
四半世紀前のビデオデッキだが、1980年代に撮影した映像(当時の自分の部屋)がちゃんと再生される。懐かしい

投稿募集

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