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ダイソン、“日本のために開発した”最も小さく静かな掃除機
(2013/3/28 13:49)
ダイソンは、日本市場向けに開発したサイクロン式掃除機「DC48」を発売した。ヘッドの種類が異なる2機種が用意され、ヘッドにモーターが搭載された「DC48 モーターヘッド」の参考価格は97,800円、ヘッドにモーターが搭載されていない「DC48 タービンヘッド」の参考価格は89,800円。「DC48 モーターヘッド」の本体カラーはフーシャとパープルの2色。「DC48 タービンヘッド」の本体カラーはブルーとイエロー。
ダイソンが日本市場向けに開発したサイクロン掃除機。新開発の「ダイソンデジタルモーターV4」を搭載しており、本体サイズをコンパクトにしながらも従来以上の性能を実現している点が特徴。
ダイソンデジタルモーターV4は、同社が4年間、100人を超えるエンジニアを投じて完成させた「世界で最も小さく効率の良い設計による一体型モーターのひとつ」で、コンパクトながらも、従来のダイソン製品並みの性能を発揮できるという。0rpmから90,000rpmまで0.7秒以内で加速するほか、性能を維持するために1秒間に6,000回以上も自動で調整するなど効率的でパワフルなシステムを実現することで、集じん性能は従来機種「DC46」の89.6%から93.3%に向上している。
「DC48 モーターヘッド」の本体サイズは192×361×253mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.8kg。従来機種より約30%小型化しており、ボールテクノロジーを搭載した掃除機の中では最もコンパクトなモデとなる。集じん容量は最大0.5L。
モーターの小型化により、運転音も大幅に低減した。モーターがコンパクトになったことで、本体内に設けられる風路が従来より長く確保できるようになったほか、モーターをゴム製のケースで覆う、ヘッドの吸気経路の単純化、サイクロン部を2重のプラスチックにすることで機械音を低減するなどの構造変更により、運転音は従来機種「DC46」に比べて約40%低減しているという。
使い勝手の面では、従来機種同様、360度に方向転換できる「ボールエンジニアリング」技術を継承。車輪としての役割も兼ねるボール型のボディにモーターや排気口、フィルター、電源コードなど主要部品の全て格納した技術で、本体の重心が低くなり、狭いスペースでの方向転換も可能だという。
会場では、「ダイソンデジタルモーターV4」の開発メンバーの1人、Matt Steel(マット スティール)氏が製品のプレゼンテーションを行なった。Mattは、新製品について「本体には100以上の部品が使われているが、その全てをコンパクトに設計しなおした。これまで、サイズや運転音に関しては満足いくものはなかったが、ダイソンデジタルモーターV4により、性能を犠牲にすることなく、小さいものが作れた」と話した。また、日本向けに開発したことについては「日本は、我々のサイクロンテクノロジーを最初に受け入れてくれた場所。高いニーズがある場所なので、今後も技術を磨き続ける必要がある」と語った。