5月の家電出荷額、省エネ製品への関心継続で2カ月ぶりのプラス

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2012年5月の家電出荷額を発表した。国内出荷額は1,900億円、前年同月比3.3%増で、2カ月ぶりのプラスとなった。JEMAでは、省エネ製品に対する消費者の関心が継続しているとみている。

 製品別では、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、炊飯器といった主力製品がいずれも金額ベースで2月ぶりのプラスとなった。冷蔵庫は出荷額が前年同月比7.5%増の323億円で、出荷台数が同比0.5%増の32万4千台。

 洗濯機は出荷額が同比3.6%増の222億円で、2カ月ぶりのプラス。出荷台数は同比0.1%減でわずかに下回ったが、このうち洗濯乾燥機は同比5.5%増の11万8千台で、9カ月連続のプラスを記録している。

 エアコンは、出荷額が同比10.2%増の740億円で、出荷台数が同比9.7%増の88万5千台。金額と台数ベースで2カ月ぶりにプラスに転じた。省エネ製品への関心の高さが継続していることから、高水準となっているという。

 炊飯器は、出荷額が同比10.2%増の81億円で、出荷台数が同比4%増の42万台。いずれも2カ月ぶりのプラスとなった。特に、高火力で炊き上げるIH式は同比6%増の31万5千台で2カ月ぶりのプラスとなり、好調だった。

 このほか電子レンジは、出荷台数は同比5.7%減の21万6千台だったが、出荷額は同比7.4%増の63億円でプラスとなった。

 いっぽう掃除機では、出荷台数は同比0.3%増の36万5千台で、出荷額は同比1.5%減の73億円で微減した。

012年5月の家電出荷額。先月はいずれの主力製品も落ち込んだが、今月は冷蔵庫、洗濯機、エアコン、炊飯器、電子レンジの出荷額が前年同月比でプラス。省エネ製品に対する消費者の関心が高いまま維持されているという





(小林 樹)

2012年6月25日 16:24