4月の家電出荷額、3カ月ぶりのマイナス

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2012年4月の家電出荷額を発表した。国内出荷額は1,611億円、前年同月比8.7%減で、3カ月ぶりにマイナスに転じた。JEMAでは出荷額が好調だった昨年の反動で、前年比マイナスとなっているものの、過去10年の平均出荷額1,489億円を大幅に上回っているとして、消費者の省エネ製品に対する関心は引き続き継続しているとみている。

 主要製品である、ルームエアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ、ジャー炊飯器の5製品は軒並み前年比マイナスという結果になった。

012年4月の家電出荷額は3カ月ぶりのマイナスとなった。しかし、過去10年の平均出荷額から見ると好調で、省エネ製品への関心は継続しているという

 ルームエアコン、冷蔵庫、洗濯機など好調だった製品は、いずれも3カ月ぶりにマイナスを記録。好調だったのは、洗濯乾燥機で前年同月比5.1%増の14万1千台で、8カ月連続のプラスを記録した。

 そのほか、プラスを記録したのは、単機能タイプの電子レンジで5万6千台、同比5.5%増で2カ月ぶりのプラスとなった。

 電気掃除機とジャー炊飯器は4カ月ぶりのマイナス、電子レンジ全体では26万7千台で同比19.8%減、2カ月連続のマイナスとなった。






(阿部 夏子)

2012年5月28日 16:38