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「曲がる太陽電池」ペロブスカイトの開発が加速

ペロブスカイトCIS軽量タンデム太陽電池モジュールの開発が、NEDOの開発事業として採択された

日本発のグリーンテック開発スタートアップ企業のPXPは、「ペロブスカイトCIS軽量タンデム太陽電池モジュールの開発」が、2025年度NEDOの「太陽光発電導入拡大等技術開発事業」の一事業として採択されたと発表した。

採択された同社の「ペロブスカイトCIS軽量タンデム太陽電池モジュール」は、ペロブスカイトとカルコパイライト(CIS)の2種類の太陽電池を重ねた、超軽量かつ高い変換効率が期待できる「曲がる太陽電池」。

同社によれば、本事業で取り組むペロブスカイトCIS軽量タンデム太陽電池は、吸収波長の制御が可能なため、先行して実用化が進んでいるペロブスカイトSi(シリコン)タンデム太陽電池と比較して、理論変換効率が高いとしている。

また、セルの重さは1m2あたり0.2kg、モジュールにしても0.7kg/m2と超軽量なうえ、厚さは0.7mmと薄く、フレキシブルで割れない特徴を備える。そのため、これまで太陽電池の取り付けられなかった場所を含む多用途への展開が期待できるとする。

本事業では、ペロブスカイトCIS軽量タンデム太陽電池の変換効率と耐久性を向上させるとともに、大面積モジュール化に取り組むほか、早期の実用化を図る。主に産業屋根や営農、移動体、道路・通信インフラ市場をターゲットとした新領域への拡大を目指すという。

なお同社は、2024年7月にはフレキシブル型のペロブスカイトCIS軽量タンデム太陽電池(曲がる太陽電池)の実用サイズサンプルを作製している。

2024年7月に発表された、実用サイズサンプル

また、ペロブスカイトCIS軽量タンデム太陽電池よりも早期の実用化が見込まれる「カルコパイライト型」の太陽電池を用いた実証実験は、2024年5月に小型EV、トレーラーハウスによる実発電量や耐久性の検証、同7月には自動販売機に取り付けた場合の実用性や電力供給能力の実証試験、同11月からは路線バスの燃費改善実証実験などを開始している。なお、それぞれ各分野の企業と、共同での実証実験。

カルコパイライト型の太陽電池を用いた、小型EVによる実証実験
カルコパイライト型の太陽電池を用いた、トレーラーハウスによる実発電量や耐久性の検証
カルコパイライト型の太陽電池を用いた、自動販売機による実用性や電力供給能力の実証試験
カルコパイライト型の太陽電池を用いた、路線バスの燃費改善実証実験