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ダウンを自宅で洗うコツ パナソニック洗濯機は専用コースでラク&安心
2025年10月15日 09:05
ようやく涼しくなってきて、この週末に衣替えをする予定の人もいるのではないだろうか。秋冬の衣類はセーターやコートなど手入れに気を使うものが多い。なかでも、パナソニックの調査で「冬物の衣類で手入れ方法に悩むもの」として最も多く挙げられたのがダウンジャケットだ。
別の調査では、ダウンジャケットを手入れする際は1シーズンに1回、クリーニングに出すとの回答が31%だったが、実はダウンには自宅で洗えるものもあることをご存じだろうか。今回はダウンジャケットを洗う際のポイントと、ダウンを手軽に洗えるように開発されたパナソニック洗濯機の「ダウンジャケットコース」を紹介する。
ダウンジャケットを自宅で洗う際のポイント
ダウンジャケットの手入れ方法について、「ザ・ノース・フェイス」などを展開するアウトドアアパレルメーカー「ゴールドウイン」の開発本部 テック・ラボの柴田徹さんが解説。
ダウンジャケットを洗う際に最も気を付けたいのが「中わたが片寄らないようにすること」。中わたが片寄ると、中わたが少ない部分から風が通って防寒性能が落ちてしまうという。そのため、局所的に力を加えたり絞ったりするのはNG。やさしくまんべんなく洗うようにしたい。
すすぎを十分に行なうこともポイントで、すすぎが足りずに洗剤成分が残ってしまうと、シミになって汚れのように見えることがあるそうだ。また、乾かす段階では、半乾きの状態で中わたの絡まりをほぐすことを何度か繰り返すことで中わたが広がり、カビの防止や保温性の維持につながるという。
手入れ頻度は「1シーズンに1回が目安だが、汚れが目立ったらその都度手入れするといい」と柴田さん。汚れを放置していると落としにくくなるだけでなく、はっ水効果も低下するおそれがあるという。
特に、昨今採用されている非フッ素系はっ水剤は環境負荷が低い一方で油汚れや皮脂汚れに弱いとのこと。お気に入りのウェアを長持ちさせるためにも、適切な手入れは重要だ。
洗濯機で手軽にダウン洗える専用コース
自宅で洗えるダウンジャケットを、より手軽に洗えるようにしたのが、ゴールドウインが監修した「ダウンジャケットコース」。2025年度発売のパナソニックのドラム式洗濯機の全モデルに搭載されている。最上位機「NA-LX129E」の直販価格は397,980円となっている。
ダウンジャケットコースは、洗濯表示に手洗いや洗濯機で洗えるマークがあるものに対応。中わたに化繊を含むものや化繊100%も洗えるが、防水加工やシームレス加工が施されているものは洗濯できない。
同コースでは、中わたが濡れた状態で力がかかると片寄ってしまうことと、ダウンジャケットは中わたまでは汚れないというゴールドウインの知見を活かし、泡立てた洗剤液をやさしいシャワーで流しかけ、中わたが濡れる前に表面を洗う。さらにドラムを回転させない「ゆり洗い」でやさしく洗浄したのち、終盤には強いシャワーを短時間かけてしっかりと洗い上げる。
すすぎでも余計な力をかけないように工夫。しっかり排水しきってから中間脱水をすることで、槽内で衣類が片寄ることなどによる脱水の失敗を防ぎつつ、洗剤が残らないように3回のすすぎを行なう。脱水工程では段階的に回転数を上げ、洗剤残りがないようにしっかり水を抜き切るという。洗い~脱水にかかる時間は約47分。
同コースは中わたが片寄らないようにやさしく洗いながらも、皮脂汚れやファンデーション汚れをしっかり落とす洗浄能力の高さを備えている点が特徴だ。
採用されている「スゴ落ち泡洗浄」は、泡生成ボックスで洗剤液を泡立てることで界面活性剤の効果を高め、汚れにすばやく、やさしくアプローチ。循環ポンプで回収した洗剤液を再び泡立てるため、絶えず泡立てた洗剤液で洗える仕組みとなっている。
また、一般的に水を吸って重くなった衣類を1着だけ脱水すると、衣類が槽内で片寄ったりして脱水に失敗することがあるが、従来から搭載している低振動設計技術が脱水失敗の防止に貢献しているという。
このほか、パナソニックでは上位機種にアウトドアウェアなどのはっすい性能をヒートポンプ乾燥の熱でよみがえらせる「はっ水回復」コースを搭載している。ダウンジャケットコースと併用することで、お気に入りの衣類のベストコンディションをより長く保てるだろう。








