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ボッシュになった日立エアコン「白くまくん」プレミアムX

白くまくん プレミアムXシリーズ

ボッシュホームコンフォートジャパンは、日立ルームエアコン「白くまくん プレミアムXシリーズ」10機種を10月31日より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は冷房能力2.2kW「RAS-XR2226S」が30万円前後、9kWの「RAS-XR9026D」が45万円前後。

既報の通り「白くまくん」は、ドイツのボッシュ(BOSCH)が日立ジョンソンコントロールズ空調を買収したことから、ボッシュホームコンフォート・グループへ加わっていた。9月1日からは社名をボッシュホームコンフォートジャパンに変更。日本では引き続き日立ルームエアコン「白くまくん」として国内の栃木事業所で開発/製造し、日立グローバルライフソリューションズが販売とサービスを担っていく。

「日立ルームエアコン」を継続することから、本体のメーカーロゴも従来通りHITACHIであり、ボッシュの文字は無いデザインとなっている。

50周年を迎えた白くまくんは今後も継続

新しいプレミアムXシリーズの特徴は、節電と快適さを両立するという「LAB制御」の搭載。

白くまくん プレミアムXシリーズ

一般的なエアコンの運転時間のほとんどは、設定温度に達した後の室温安定を行なっている。従来の制御では、室温が設定温度に達すると圧縮機を止め、設定温度から離れると再び圧縮機の運転を繰り返すことから、室温が上下して「冷えすぎ」「暖まりすぎ」など不快に感じることにつながっていたという。

LAB制御の概要
最低出力の下限値を拡大して、冷えすぎ、暖まりすぎを防ぐ

新機能のLAB(Linear Adjusted Boundless control)制御は、安定時に、住宅断熱性能や、外気温度、部屋の状況など、節電効果が期待できる環境と判断した場合に、エアコンの圧縮機を細かく制御することで低出力へ自動で切り替えて、継続的に暖房と冷房を行なう。運転と停止の頻度を抑えることで室内温度と湿度を安定させ、節電と快適さを両立させるという。

部屋の状況は様々な要因で変化することから、LAB制御では部屋の人の動きや日差しの変化に合わせて、最低出力を細かく調整。断続運転を抑える制御で効率よく運転する。

例えば、暖房時は圧縮機の出力を抑えた運転を継続することで、暖房床面が安定。部屋全体の暖かさを長く続かせる。

試験室の実験では、RAS-XR4026D(冷房能力4kW)の場合、従来の制御では室温安定時約1時間の積算消費電力量は、冷房(外気温39℃/設定温度27℃)が320Wh、暖房(外気温7℃/設定温度23℃)が295Whに対し、LAB制御では冷房283Wh、暖房250Whまで抑えたという結果が出ている。

節電効果の一例。試験室でのもの

室内機の幅800mm以下のコンパクトサイズながら、高い省エネ性能や、活動量と日差しの変化を見分けて快適かつ省エネな運転を行なう「eco運転」、室内熱交換器の自動掃除「凍結洗浄」など3つの自動掃除機能でムダな電気代がかからないようにする。

室内熱交換器の自動掃除機能
自動掃除の「ファンお掃除ロボ」で定期的にブラッシング。ファンを加熱して油分を含んだホコリも取り除く

プラズマイオンでソファやカーテンなどのニオイ抑制を図るプラズマ空清や、エアコン内部を清潔に保つ「清潔みはりセンサー」、ファンの自動掃除「ファンお掃除ロボ」なども搭載。リモコンは暗い場所でも使いやすいバックライト液晶付き。

人感センサーや日射センサー、制御基板の位置
プラズマイオン空清ユニットや、清潔みはりセンサーユニット
プレミアムXシリーズの特徴
白くまくんも登場
ボッシュホームコンフォートジャパンの鷹取聡 家庭用事業本部長(左)と、神野憲之 家庭用商品企画部長(右)
ラインナップと冷房能力
単相100V
RAS-XR2226S 2.2kW
RAS-XR2526S 2.5kW
RAS-XR2826S 2.8kW
RAS-XR3626S 3.6kW
単相200V
RAS-XR4026D 4kW
RAS-XR5626D 5.6kW
RAS-XR6326D 6.3kW
RAS-XR7126D 7.1kW
RAS-XR8026D 8kW
RAS-XR9026D 9kW