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ダイソン空気清浄機は超静か 睡眠妨げる有害物質を除去

「Dyson HushJet(ダイソン ハッシュジェット) 空気清浄機」(ブラック/ティール)とダイソン シニアエンジニアのゼ・ヨン・テヨさん

ダイソンは、「Dyson HushJet(ダイソン ハッシュジェット) 空気清浄機」の販売を9月5日より順次開始する。価格はオープンで、直販価格は53,399円。

最小13dBの静かな運転音で、睡眠の質に影響を与える汚染物質まで除去できるという空気清浄機。適用床面積は最大55畳。新開発の「HushJetノズル」により、パワフルな気流を静かに部屋全体に届けられるよう設計されている。愛称は「shizuka(しずか)」。

ホワイト/シルバー
静音性と部屋全体の空気循環を促すパワフル気流を両立

「HushJetノズル」は航空機のジェットエンジンの静音化に使われる技術を応用した独自の星型設計。ヘアドライヤーのコンセントレーター(ノズル)のように、空気を集中的に送り出し、周囲の空気を巻き込みながら排出することで気流を増幅させる。これにより、より速くパワフルに送風して空気の循環を促しながら、静かに運転することが可能となった。

最小13dBの運転音は、同社によると「蝶が羽ばたく音(10dB)よりは大きいが、木の葉の落ちる音(20dB)よりは小さい」という。最大運転音は47dB。

「HushJetノズル」
「HushJetノズル」は水洗い可能

風量は本体で3段階、アプリでは10段階に設定可能。さらに空気質を検知し、リアルタイムで風量を調節する「AUTO」モードも用意する。

また、「ナイトモード」に設定すれば液晶ディスプレイを完全に消灯できる。静音設計とあわせて、より快適な睡眠環境づくりをサポートする1台となっている。

操作部。ナイトモードに設定すれば液晶ディスプレイが消灯する

汚れた空気を外に漏らさない密閉構造も特徴。一般的な空気清浄機は製品本体の接合部に隙間が生じることで、汚れた空気が隙間から漏れてしまうことがあるという。本機は隙間をしっかり密閉し、静電HEPAフィルターが花粉やハウスダスト、ウイルス微粒子を逃さずキャッチ。0.3μmの微細な汚染物質も99.97%除去するという。

フィルターにPM0.25~60サイズのスモークを通した実験。写真右側の「Dyson HushJet 空気清浄機」はスモークを通していないことがわかる
静電HEPAフィルター。交換目安は5年

本体サイズは230×470mm(直径×高さ)、重量は3.15kg。8畳を清掃する目安時間は14分。消費電力は2W/19W(最小/最大)。フィルターの交換目安は5年。本体カラーはホワイト/シルバー、ブラック/ティールの2色展開。

空気の汚れは睡眠の質低下につながる?

快眠セラピスト/睡眠環境プランナーの三橋美穂さんは、快適な睡眠空間の構成要素として、「温度・湿度」「音」「光」「空気」の4つを挙げている。温度は、夏は28℃以下、冬は18℃以上、湿度は年間を通して40~60%、音は図書館と同程度の40dB以下、光(明るさ)は暗ければ暗いほどいいという。

空気については、室内のPM2.5の濃度が高いほど睡眠効率が低下することを明らかにした研究があるという。PM2.5濃度が高い環境では、暑さによる睡眠効率低下と同程度の影響があるとのこと。微粒子を吸い込むことで気道の軽度炎症や酸化ストレスが生じ、起きていると気付かないほどの微小覚醒を引き起こすと考えられているそうだ。

快眠セラピスト/睡眠環境プランナーの三橋美穂さん
PM2.5濃度が高いほど睡眠効率が低下するという

寝室の空気は、PM2.5などの外気の汚れや寝具から出た綿ぼこり、ダニの死骸や糞によって汚れていると三橋さんは指摘。日頃から意識しやすい温度・湿度、音、光だけでなく、空気環境も整えることで快適な睡眠環境に一歩近付けられそうだ。

「Dyson HushJet 空気清浄機」は寝室に置きやすいコンパクトサイズ。静かな運転音と、ディスプレイを消灯するナイトモードとあわせて、就寝時にも使いやすい1台となっている。

なお、同機は9月6日より「フェアモント東京」のスイートルーム全29室に設置される。フェアモントは7月に日本に初上陸した、世界で90以上のホテルを展開するラグジュアリーホテルブランド。

寝室に置きやすいサイズ。写真は実際に本機が設置されるフェアモント東京のスイートルームで撮影