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靴下拾って片付けるロボット掃除機見てきた Roborockのアーム付きSaros Z70
2025年5月28日 16:05
Roborockが1月に発表した5軸のロボットアームを備えたロボット掃除機「Roborock Saros Z70」。アームを使って床に落ちた靴下やティッシュなどを拾って片付けてくれることで注目を集めている。日本国内での発売は未定だが、実機を見ることができたので紹介したい。
本体には5軸の折りたたみ式ロボットアーム「OmniGrip」を搭載。アームは普段は本体内に収納されているが、障害物を発見するとウィーンと出てきて、今回のデモであれば靴下をつかみ、1mほど先の収納ボックスの前まで移動。ボックスの上で靴下をリリースしてきちんと片付けていた。
すでに販売を開始している韓国の公式サイトでは「スリッパは玄関へ、使用済みのティッシュはゴミ箱へ、ソフトウェアプログラムを通じて生活用品を認識し、それぞれを正しい位置へ戻します」と説明している。
ロボットアームと掃除機の前面にカメラを備えたデュアルカメラ方式で、障害物などを正確に検知。アームには重量センサーを内蔵し、300gまでの対象物を持ち上げることができる。OmniGrip機能はON/OFFが可能。
障害物を持ち上げるだけでなく、回避性能も高めている。108種類の障害物を認識するほか、ナビゲーションシステムの向上により、家電のケーブルがある場所や複雑な壁際もスムーズに掃除する。また、ロボットアーム未使用時は7.98cmの薄さとなり、家具下などの狭いスペースにも入っていける。
6月6日に国内で発売される「Roborock Saros 10」(アーム非搭載)同様、前輪を自動で持ち上げ、最大4cmまでの2層の段差を乗り越えることもできる。
もちろん水拭き機能も備えていて、多機能充電ドックではモップの80℃温水洗浄と55℃温風乾燥が可能。自動ゴミ収集機能も備えている。
これまでのロボット掃除機といえば床に障害物となるモノがないよう、運転前にある程度片付ける必要があった。Saros Z70は300gまでと制限はあるものの、脱ぎ散らかした靴下や出しっぱなしの子供のおもちゃなどを片付けてくれるため、「ロボット掃除機のための掃除」が不要になり得る、進化したロボット掃除機だ。韓国のほかに米国でもすでに発売されているとのことで、日本での展開もそう遠くないのかもしれない。