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東京電力、4月からの新プランを発表。関西電力や中部電力のサービスエリアも視野
(2016/1/7 17:28)
東京電力は、2016年4月からスタートする電力自由化に伴う、新しい料金プランを発表した。従来からの従量電灯B・Cに基づくプランのほか、SoftBankやニチガスなど、20社に及ぶ提携先とのセットプラン、電気使用量が多い家庭向けのプランなど、現在用意されている料金プランよりも多い、11種類を展開する。また、新料金プランスタートに合わせて、独自のWebサービスや、メンテナンスサービスなども用意する。
新しい料金プランは、1月8日9時より電話で、1月15日9時よりWebサイトにてそれぞれ先行受付を開始する。プランによっては、先行受付やWebサイトからの申し込みで特典がつくものもある。現在、東京電力と契約しており、4月以降も現状のプランでそのまま使い続けたい場合は、東京電力への連絡や申し込みは一切不要。
更に新体制では、電気料金の支払いやWebサービスの利用などに応じてポイントが貯まる。電気料金の場合、1,000円に付き5ポイントが貯まり、TポイントかPontaポイントを選択すると、その後は自動的にポイントが貯まる仕組み。貯めたポイントを電気料金に充当できるサービスも今後リリース予定だという。
すでにプランを発表している東京ガスと比べても、お得なプランを用意したとしている。
東京電力 常務執行役 カスタマーサービス・カンパニー プレジデントの小早川 智明氏は、4月からの電力自由化について「新たな競争の時代に突入する。我々は変化をチャンスと捉え、顧客価値を高めることに全力を注ぐ。新規参入者にない安心・信頼といった強みを活かしつつも、今後はサービスの領域、エリアを拡大していく」と話し、4月からは関西電力、中部電力のサービスエリア用のプランも用意することを明かした。
さらに今後予定されている都市ガスの全面自由化に向け、東京電力も都市ガスの供給に参入する意向を明らかにした。
ファミリー世帯向けのベーシックな「スタンダードプラン」
スタンダードプランは、現在の電気料金に近い計算方式を採用した、基本料金が固定の「スタンダードS」と「スタンダードL」、過去1年間の使用実績から基本料金を定める「スタンダードX」の3種類から成る。
毎月一定のポイントが貯まるほか、Webサイトからの申し込みにより500ポイントの特典がつくなどで、1年間約1,000円相当お得になるという(現在、月の電気代が11,000円の世帯の場合)。また、提携先とのセットプランを選択することで、さらにお得になる。
たとえば、ニチガスとのセットプランを選んだ場合、1年間で約6,500円相当お得になるという。
月の電気使用量が17,000円以上の人向け「プレミアムプラン」
一定使用量(400kWh)までを定額料金とし、401kWh以上の単価が割安になる「プレミアムプラン」。月の電気代が17,000円以上の人向けのプランだという。3月31日までに2年契約で先行予約した場合、約29,300円相当お得になる(現在、月の電気代が20,300円の世帯の場合)。さらにプレミアムプランでは、電気設備にトラブルがあった時に対応する「電気の駆けつけサービス」が付帯する。
ニチガスとのセットプランを選んだ場合、2年間で40,800円相当お得(2年契約の先行予約、月の電気代20,300円の世帯の場合)になるなどお得度が高いプランとなる。
オール電化住宅向けの「スマートライフプラン」
昼の電気代はスタンダードプラン相当、夜間に電化機器を上手に活用することで料金が得になる「スマートライフプラン」。エコキュートなどの夜間蓄熱式1kVA以上を持っている人向けのプランで、特典としてエコキュート、IHクッキングヒーターなどの故障修理サービスが付帯する。
なお、スマートライフプランでは、過去1年間の使用実績から基本料金を定める「スマート契約」が採用される。
DINKS向け「夜トクプラン」
夜間に電気を使う人向けの「夜トクプラン」。夜間時間帯の電力量料金を割安に設定しているため、昼間は不在で夜間に電気を使うことが多いDINKS(共働き夫婦)向け。毎月貯まるポイントや、Webサイトからの申し込みなどにより年間で約4,500円相当お得(月の電気代14,300円の世帯の場合)になるという。
夜トクプランは、夜23時から朝7時までの電気代が安くなる「夜トク8(エイト)」と、夜21時から朝9時までの電気代が安くなる「夜トク12(ジュウニ)」が用意される。
中部電力、関西電力向けプラン
中部電力管内向けのプランとしては「スタンダードS.L.X」の3種類と、電気使用量が多い人向けの「プレミアムプラン」を用意。提携先とセットにすることで、お得になるという。なお、プレミアムプランとスタンダードXプランでは、過去1年間の使用実績から基本料金を定めるスマート契約が適用される。
関西電力向けのプランは「スタンダードX」と、「プレミアム」の2種類となる。
東京電力管内に比べプランが少ない理由として東京電力 カスタマーサービス・カンパニー アライアンス推進室長 眞田秀雄氏は「我々にとって、新しいエリアに出て行くことは全くの初めてのこと。まずはスタートしてみて、その後ニーズに応じてプランの拡充を図っていく」とした。
また、中部電力、関西電力以外のサービスエリアに関しても「順次拡大予定」とするが、具体的な時期に関しては未定。
各種料金プランに関する問い合わせ・申し込みは専用ダイヤルが1月8日9時よりスタートする。tel.0120-995-333(平日9:00~20:00、土日祝日9:00~17:00)。Web受付は1月15日9時よりスタートする。